まるで天空をさまよう気分

皆さまより だいぶ出遅れたドラマの寸評、になります。

初めは これ系の純愛ドラマは苦手と軽い気持ちで早送りであらすじだけ追っかけてみるのが定番。2回目は一応展開の面白そうなところをつまみ食い的にみる性分。要はなんだかんだと難癖つけて 興醒め状態になる・・・のがいつものパターンという私・・ですが 今回は珍しく違ってました。

今回は2回目の次、3回目に何かがキタ! 急にるつぼにハマったようにのめり込んだ。

それ以来 主人公のように パラグライダー でその世界の天空をさまよいながらいつかはどこかに不時着するだろうけど・・未だ着地できず 天空に漂っている。

いやはや 実に面白い、うまくできてる 特に人物設定がさすが、演じた全員が魅力的な人物だ。このドラマのツボは脇役にあるのかもしれない。一人一人が味のあるなんとも言えないほど引きつけられる人物なのだ。主人公二人に振られた準カップルも、なかなか いい味出してました。主人公たちとは対照的に描いているからこそ 本筋の裏番のストーリーの主役とも言える二人。この二人の演技力もドラマのスパイスのようにかなり強烈に効いている。

愛すべき隊長の部下の4人組は一人一人の個性が光っていた。この4人はドラマの魅力をチームで倍増させた。村の婦人会の人たちも一人一人のキャラが味わい深くて忘れてはならない人たちだ。主人公の父、彼の国ではどれくらいの地位の高官なのだろうか、怖いはずがどこかユーモアを感じてしまう  裏番ドラマの方の主人公の母もどこかおどけたキャラ 要はまるっきり対照的な人物設定、展開が漫画そのものを見ているよう、どこか喜劇のようなエッセンスも入っている と感じた。

主人公は財閥令嬢 にしては隣のお姉さんキャラで 声をかけたくなるような気さくさ 軽さ ビジネス手腕が半端ないという感じとはかなり温度差あり。 でも愛されキャラには間違いない。

相手役はエリート軍人という設定 でも強面というより貴公子的な役所。まるで白馬に乗った王子様が現れたかのようだ。この役者は40歳位らしいけれど よくこんなウブな演技ができるのか 少年の表情で かなり遅まきの初恋の雰囲気を十分に醸し出していた。 純粋というより 単純すぎて そこもどこか 喜劇を思わせう所以なのかもしれない。笑われていることを承知の上 でもシンプルに表現するしかない という人物設定だ

昭和の30年代くらいの生活をしている場面と 2020年の都会の高級マンションの場面 村と都会 という両極端な設定がなんとも言えないし、リアル感がないのでかえって 抵抗なくうけ入れられるのだと感じた。

このドラマの中で 大きなあさりのような貝に 上から石油?を巻いて、そこに火をつけ 一気に焼いて 貝ごとくらいつき、食べた後焼酎を注いで 飲むというワイルドな食べ方のシーンがあって 貝好きの私 これ絶対やってみたい 食べてみたい〜 

普通の恋愛ドラマは私はあまり好きではないけど このドラマは一種アニメを見ているような後腐れのない さっぱり感があって なんども見たくなる不思議な魅力をしみじみ感じながらみた。結末がおとぎ話的 それはない!あるわけないだろう 付け足しだったらなくてもよかったのに 視聴者を喜ばせるサービスそのもの 韓国らしい。だったら スイス国籍の子どもを育てるという続編あってもいいかもしれない・・

このドラマの続編はないが このドラマの主人公のカップルたち 現実も交際を宣言したらしい。この二人は資産運用をしていてかなりの資産家ら 不動産家らしい。ドラマの中で 彼は「この先白髪になる姿も見たい・・」というセリフがあったが 現実が続編だとしたら 共白髪の結末はあるだろうか

最後に 翻訳のせいなのかはわからないが ヒロインが相手を呼ぶときは 必ず 「・・さん」をつけているが 彼は 彼女を呼び捨て?「ユンセリさん」とは言わない。これは彼の国の文化なのか そういうものなのか ちょっと気になった。 



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