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一番地味だと思ってた推しが伝説のアイドルだったってどういうことよ ~2021年にミュージカル刀剣乱舞を初めて履修した話~


は、は、はあああああああああああああああああ??????
うちの推し刀の石切丸ミュージカル出てたのおおおおおおおお
それも初期メンバーでしかも紅白歌合戦まで出てるうううううう???????


 筆者は昨年8月の62振りキャンペーンで刀剣乱舞オンラインを始めた新米審神者である。リリース当初から認知していたが、その後の大ブームに「ハマったら絶対にヤバいジャンル」だと確信したので『活撃 刀剣乱舞』『刀剣乱舞-花丸-』『第69回NHK紅白歌合戦』『ミュージックステーション』だけ履修していた。
 そんな状態でゲームを始めて、一番好きになったのが石切丸である。緑色の狩衣きたおかっぱ頭のみんなのお父さんみたいな人である。ゲームや『花丸』での石切丸は、地味で温厚でおっとりしてて審神者に子供のように話かける加持祈祷が好きな人である。

そんな彼が、歌うし踊るしセクシーな衣装着てる?????
さらに『三百年の子守唄』ではセンターにいる??????


飲み込めない。マジで飲み込めない。石切丸を大好きになって某支部で画像巡りを始めたらミュージカルの絵が出てきて、顔や衣装がちょっと違う石切丸のことを知ってしまって、ちょっと調べたかっただけなのに。
どういうことよ、マジどういうことよ、『花丸』一期二期完走しても名前を覚えられないくらい地味だったのに、今までの二次元の石切丸の扱いと全然違う。なのに刀ミュでは一期生でセンターまで上り詰めている。そして彼が出演していた公演は2019年までである………。

 こんなの、刀ミュ時空の石切丸さん活動休止した伝説のアイドルじゃん!!!!

いや、この衝撃を受け止めるにはちょっと時間がかかる。今までの脳内の石切丸のイメージを全て入れ替えないといけない。伝説のアイドル設定を組み合わせないといけない。はぁ、私、大変な人を好きになっちゃったなぁ。
あと私、2.5次元ミュージカルをほとんど履修してないのに。たまたまニコニコ動画でやってた『キングオブプリズム』の舞台のライブしかない。二次元も三次元もいろんなジャンルに通って来たけど一番沼るとやばいジャンルだとわかっていたから、今まで刀ミュと刀ステの話は対岸の火事みたいな気分で読んでいたのに、ついに履修するときが来てしまった。

視聴する前の心の準備として事前調査をした。最初はミュージカルで石切丸を演じる崎山つばささんのことを調べ始めた。彼は2.5次元舞台によく出演しており歌手活動もこなし、映画の主役も務めている。そして、なにより、顔が良すぎる。鼻筋が通っていて唇が厚めで大変整ったお顔である。素顔もいいけど特に石切丸メイクをした崎山つばささんが良すぎる。美しい。三次元のそして崎山つばささんの演じる石切丸が「崎山丸」と呼ばれていることも理解した。
そして他の刀剣男士を演じる役者さんのことも調べた。黒羽麻璃央さんは名前だけ知っていたけど刀ミュに出演していることは知らなかった。なお、他の役者さんは、顔も名前も出演作すら全くわからなかった。ごめんなさい、イケメン俳優と舞台と実写に疎くて。
そしてYou Tubeで刀ミュの映像巡りを一通りやった。劇中歌のPVや歌番組に出演したときの映像を見た。2.5次元の石切丸は歌って踊って殺陣もやって優雅で余裕のある動きで石切丸の機動13(ゲーム内で一番低い)をうまく表現していた。そして贔屓目なしで誰よりも目立つ華やかさを持ち合わせていた。原作のキャラデザの地味さを崎山つばささんの生まれ持った華でカバーしていると感じた。
でも、肝心の演技の部分の動画は見つけられなかった。これでは歌声はわかっても喋り声がどんなのかわからない。
よし、ここまで来たら課金して刀ミュ見るしかない、というわけでDMMカード買って人生初の2.5次元ミュージカルに課金した。購入したのは『ミュージカル刀剣乱舞トライアル公演千秋楽公演』である。つまり一番最初の公演である。


※ここから盛大なネタバレと実況のような感想語りが始まるので注意してください。


 いきなり「team三条with加州清光」のご挨拶から始まったときにはびびった。おお、これがキャストたちの素の喋り方か。崎山つばささんの素の声は…なんか普通の青年の声だった。
 そして本編が始まった。いきなり武蔵坊弁慶の殺陣から始まる。なんか思ってたのと違う。そして、きたー刀剣乱舞たち来たーきゃー歌うー踊るー石切丸もいるーかっこいい美しいー!!
 そこから加州清光と声だけの審神者との芝居が始まる。隊長に選ばれた加州と審神者大変コミカルであった。畑当番をする小狐丸と三日月宗近の会話も老成したふたりのコミカルなやりとりが面白い。小狐丸役の北園涼さんの筋肉がすごい。岩融と今剣は大小にぎやかコンビで楽しい。今剣役の大平峻也さんの身体能力どうなってんだ。岩融役の佐伯大地さん片腕で今剣を持ち上げる力持ちでガラガラした声がそのまんまでビビる。
 やっと石切丸キターはらきよしてくれてるーミュだと低くてゆったりした喋り方でこことが落ち着くような雰囲気であった。
 加州清光のもとに出陣する三条派が集まる。みんなマイペースで面白いが全部ゲーム内のセリフなんだよね。でも石切丸の「牛に引かれて善光寺参り、手間をかけるね」。これはミュオリジナルだ。
 出陣の歌、おお、ソロパートある、フォーメーションの立ち回りが上手い。
 源頼朝と源義経と藤原泰衡と武蔵坊弁慶の合戦。義経の情念と芝居の上手さを感じてきた。歴史の勉強不足だけど刀剣乱舞なのにシナリオの設定描写がよくできてる。刀剣男士と時間遡行軍の戦いの間に史実の合戦を盛り込むことで彼らの戦う背景を説明している。
 そして史実の人物と刀剣男士は出会う。今剣は前の主と会えて大変嬉しそうなのに、いきなり戦って撤退なんて悲しい。そんなタイミングでソロ曲を歌うが彼は義経公が生きていて嬉しいのだった。発想がポジティブ。
 本丸にてじじいだから早く寝ようとする三日月宗近、あなたは容姿は若くて大変美しいのにどうして中身がじじいなの。黒羽麻璃央さんこんな難しい役をよく表現してる。小狐丸は怖そうな顔なのに声が優しい。加州が正しい歴史では義経と泰衡が結託したことも説明。闇雲に出陣する加州を諌める石切丸、加州はこれが新選組の戦い方だと説明。石切丸は「ここは新選組ではない」と激昂、激昂と表現したが品がある。そして今剣が負傷した理由をよく考えるように諌める。さすが御神刀で大人の余裕がある。
 岩融のソロ、歌でも岩融なくらい力強いが憂いがある。三日月さんのソロ、照明と優雅さとどこまでも伸びる歌声で神々しい。黒羽麻璃央さんが2.5界隈で有名な理由がわかった。長身で顔が小さくて華奢で歌唱力が高い。
 今剣一人で阿津賀志山に行く。岩融の言う、「肉体というのは不便なものだ。思ったことを、感じたことすぐ行動に移せてしまう。」加州「肉体を得ることによって矛盾が生まれてしまう」「人間が心とか、感情と呼んでいるもの」岩融「難しいなあ」。この流れ、刀剣男士とはなにかという答えになりそうで大変印象に残る。
 史実パートになる度に刀剣男士の世界と混ざり合うリアリティの差違を感じる。今剣、一人で義経公に思いを伝える。なんて平和的解決をしてるの天使なの。
 前述との喧嘩の若い。加州は考え方が間違っていたことを告げる。「仲間としては正しい選択じゃなかった」ことを認める。そしてこの後の流れが忘れられない。


石切丸「私は戦があまり好きではなくてね。もちろん武器であることを忘れたつもりはないけれども。われら刀剣はそもそも命を奪い合う物として生まれた。多かれ少なかれみな、命のやりとりを経てきている。ゆえに、矛盾を抱えているものも多い。加州清光、君にも身に覚えがあるのでは」
石切丸「その中でも、今剣さんは大きな矛盾を抱えている。人はそれを悲しみと呼ぶことがある」
加州清光「悲しみか…」
石切丸「今剣さんはかつての主である源義経さんを」
加州清光「あぁ!そうだね」
石切丸「小さな体に抱えきれないほどの悲しみを抱えていると思うと」
加州清光「あんたがなんで戦が嫌いなのか、わかった気がする。」「へ」「ずっと人間のそばでさ、病気や怪我を治したいという思いとか、願いとか、受け止めてきたでしょ」「あぁ」「でも、あんた、刀だもん、武器だもん、傷つけ悲しみを生む存在でもある。そりゃぁ戦嫌いにもなるよなぁ。戦ほど悲しみを生むものはないんだから。あんたも、大きな矛盾を抱えて生きていたんだね」


この流れ涙出そう。長い間神社で御神刀として祀られてきた宿命と刀としての本来の役割の矛盾の話をストレートに説明してくれた。戦は嫌い。でも刀剣男士として顕現した以上戦場に駆り出される。そのことにずっと悩みながら主のために戦っている。石切丸はそういう人なの。
 もう石切丸が話すだけで動悸がする。恋をしている。この本丸の石切丸にも夢中になりそう。
源義経と源頼朝の兄弟愛は熱い。なんだろうこの闇の声。本来の意思とは違うことやらされてしんどい。荒木健太朗さんもすごいなぁ。
おおおおおお殺陣の迫力がすごい。刀剣男士と時間遡行軍の戦いがまるで特撮ヒーローショーみたい。加州と三条組全員色違うし戦隊ヒーローを意識しているのかしら。センターが赤で熱血系、青がクール系で、黄色がギャグ枠だったりバランサー枠だったり、緑が癒やし系、桃が可愛い系。紫は悪役と間違われそうだけど味方。むしろ6人時代のももいろクローバーと一緒じゃん。
 源義経は別人格になってしまったのか。今剣泣かないで。主を守りたい気持ちはよくわかったよ。源義経は人格がころころ変わるがそれを見事に演じきっているのがすごい。
みんなで力を合わせて敵を倒していく展開がまるで特撮。真剣必殺でたーーー脱いだーーー。ラストは岩融が武蔵坊弁慶のセリフを代弁するかのように今剣と共にあることを誓う。熱い男の友情展開で感激した。全体的に萌えより燃えのヒーロー漫画みたいな流れだった。
ラストの主に褒められる加州清光可愛い。ゲームで近侍に据えたときのように、いやまるで乙女ゲームの攻略対象のように主にアピールしてくる。この小悪魔野郎。刀ミュ本丸の加州はみんなのムードメーカーでリーダーで少年漫画の主人公タイプ。花丸時空だと可愛くてすねた感じで乙女ゲームの攻略対象みたいだったのに。

※ここから第二部、ライブパートの感想です。


 これでお芝居のパートは終わり。次はライブパートである。やっとアイドルの石切丸、いや、崎山丸に会える。
 すると、いきなり洋風の黒のロングコートのような衣装で登場した。いつも和服だから大変新鮮だしスタイルの良さが映える。そしていきなりEDM風味の超絶かっこいい曲で歌うし踊る。現代のアイドルである。みなさんめちゃくちゃ踊れるしステップ踏むしうたも上手い。
 ここで、MC。なんで歌うのかの説明が入る。「舞を極めることは剣を極めること」、「戦のない時代」だかららしい。そして2015年時空らしい。
 次の衣装はロングコートえお脱いでメンバーカラーの洋風衣装である。これも素敵。戦装束をうまく洋服にしている。崎山丸、ソロやってんじゃん。佇まいが美しい。高速ステップはもうちょっとがんばろう。あと英語詞だらけなのはなぜなんだ。英語の発音は黒羽麻璃央さんがずば抜けて上手い。あと歌の上手さも一番。1部でハードなお芝居やった後にあれだけ歌って踊って生ききれてないの彼さんくらい。
 加州清光のソロ。佐藤流司さん、歌いながらでもめちゃくちゃ踊れる。そりゃ単騎出陣できるよね。
 ほんとに客席に入っていった。噂には聞いていたけどこんな至近距離にやってきたら死んでしまう。あかん、これは事前予習してないと心臓止まりそうになるやつだ。
そして3回目の衣装替え。脱ぐの、え、脱ぐの、もはや真剣必殺並なんだけど。あぁ、えろい、えろい、動機が止まらない。みんな筋肉すごすぎバッキバキ。三日月の衣装は背中ぱっかーん開いてるし、小狐丸の衣装は腹筋のシックスパックがはっきり見える。狐だけど高級ペルシャ猫みたいな小狐丸がそんな露出していいのか。もう腹筋にしか目が行かない。崎山丸は、とにかくスタイルが良い。あのぶかぶかの狩衣の下にこんな引き締まった筋肉質の身体が入っていたとは。ときめく。ひたすらときめく。崎山つばささんは他の男士より肩幅あって胸板厚い。手足が長い。美しいお顔に加えて身体もイケメンなのか、あと顔がすごく小さい。岩融の衣装はパーカーという形で表現したの上手いよね。
そしてラストは戦装束に着替えて刀剣乱舞を熱唱。最初も最後もこの曲で終わるのか。意外だったなぁ。やっとこの舞台が終わった。
 こうして石切丸に導かれて足を踏み入れた人生初の2.5次元ミュージカルの視聴が終わった。全てを総括するなら、

日本のオタク向けコンテンツを全て融合している


アイドル、バトル漫画、タイムトラベルSF、本格時代劇、特撮、イケメン俳優と二次元三次元の日本のサブカルチャーを全部混ぜたものをミュージカルという形式で表現したものがそこにあった。二次元と三次元の融合の先に2.5次元ミュージカルがあるとは聞いていたけど、ここまでとは驚いた。これとんでもない一大エンターテインメント、こんなバラバラのジャンルをここまで融合できるの。アイドルとバトルの融合はマクロスシリーズでやってたけど舞台でもできてしまうの。

そして刀ミュ本丸の石切丸とそれ以外の石切丸について考えた。やっぱり、崎山つばささんの演じる石切丸は原作の石切丸とは別物である。刀ミュの石切丸は「崎山つばささんの演じる石切丸=崎山丸」。でも、どっちの石切丸も大好きだしそれぞれの良さがあるし、ずっと好きでいられる。
 崎山丸、私が知ったときにはすでに過去のアイドルだったから、これから乱舞音曲祭とかに機会があったら出てほしいなぁ。いや、出てください、そして崎山つばささんはこれからもずっと石切丸を演じてください。


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