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変化自在なアブラムシ:知れば知るほど驚く存在でした

我が家のベランダプランター、主にケールにアブラムシがびっしりつくようになって半月ほどでしょうか。
毎年、この時期はこんなことになるので、多少なりとも葉っぱから振り落としたりしてますが、キリがないので諦めています。

1週間ほど前に、ちょっと気になるシーンを何度か目撃するようになりました。
葉っぱの裏にアブラムシとともに、ショウジョウバエみたいなものが止まっているのです。しかも何匹も。


あまり気持ちの良い写真ではないですが(笑)、からむし堂HOT LINEに送ってみました。
私の予想は、アリみたいに、アブラムシから栄養でももらってるのかな〜、ぐらいの軽いノリだったのですが、妹から返ってきた返信は、それはそれは驚くような内容だったのです。

”あら〜 これはアブラムシの有翅虫だね〜。 普段は翅ないんだけど、環境条件が悪くなってくると(数が増えすぎたり、植物の葉質が不敵になったり)、翅のはえた有翅虫が出るようになるんだよね。 で、新たな繁殖場所をもとめて 飛んでいくのよ”

なんですって??
羽が生えて飛んでいく、のだとしても、あの緑のアブラムシにちょっと羽が生えてきました、というレベルじゃないじゃないですか!
体も黒いし、様子も全然違う・・・
一体全体、どういうこと?!

自由奔放というのか、変化自在というのか。
なんと表現して良いのやら。
魔法にでもかけられなければできない所業のような気がするんですが・・・
ひゃ〜、と妹と盛り上がっていると、今度は母からの情報。

「アブラムシって、増え方も奇妙だよね。」
「え?どういうこと?」
「一度だけしか見たことないけど、アブラムシからそのままの姿の子どもが出てくるのよ」
「は・・・?卵じゃなくて?子どもが産まれるってこと?」
「そう」

アブラムシって一体、どうなってるの?
なんの仲間なの?と気になって、ここで検索してみると、ウィキペディアの記載でさらに卒倒しそうになりました。

カメムシの仲間なんだ・・・ふ〜ん。
確かに植物の汁吸うから、困るよね。
アリに守ってもらってるよ。
ここまでは「そうだよね」と読めました。

続いて出てきたのが、自分にとって必要な栄養を作っているブフネラという細菌を共生させていて、その細菌は親から子へ受け継がれる・・・とか。
アブラムシの生存に欠かせないその栄養素を作るブフネラは、アブラムシの体外では生きていけない・・・とか、その他、アブラムシとブフネラに関しての研究成果があれこれと。

何が驚いたって、この小さな、どこにでもいて気にも留めないようなアブラムシの体内の細菌との関係なんてことがこんなに詳しく研究されているということ。
そしてそんなことがWikipediaにこんなに詳しく書かれていることにもびっくりでした。

いや〜。驚きました。
アブラムシって厄介よね、ぐらいにしか思っていませんでしたが、環境が悪くなったら変身して飛んでいって新たな住処を見つけるだとか。
卵からではなく子孫が増やせるとか。
それもこれも体内に共生させているブフネラのおかげなのでしょうか。
ブフネラのマジック。
どんな仕組みでこんなことができるのか。
生きている間に解明してほしいなあ、と呑気に思っている私でした。

それにしても、センス・オブ・ワンダーはどこにでもある。
森じゃなくても、都会の真ん中のベランダでも、道端でも見つけられる。
今度はどんなワンダーがやってくるかしら・・・

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