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田舎に住む、元気なお年寄りを見習いたい!

高齢化率全国一位の我が秋田、その中でもトップを走るのが、今住む北秋田の旧:阿仁町だったエリア。
世界最先端を突き進む、少子高齢化の地区である。

若ものは高校終えると都会に出て行き、子育てはそのまま都会で行うから、田舎で子どもが増えるのはお盆のある夏休みくらいだ。

子どもは少ないが、そのかわり(?)お年寄りは多くいらっしゃる。

全く実感はないのだが、自分(60歳)もお年寄りと呼ばれる側になるようだ。

自分より一回り以上も年齢が上の先輩と、「露熊プロジェクト」を一緒にやらせてもらったのだが、まーお元気お元気!

若手の何倍も頼りになる方々ばかりだった。

その先輩たちも、我ら世代や、も少し若い世代と一緒にする作業は楽しかったようで、いろいろと口出し手出しをしていただいた。

誰でも同じように年はとるが、とり方はいろいろで、“老けぐあい“ もいろいろ違っていて不思議なものだと思う。

田舎のお年寄りは若くて元気! なのは確かだ。

自分も死ぬ直前まで、“元気“でいたいと思っているので、田舎のお年寄りは見習いたい存在だ。


田舎のお年寄りは、「自分でできることは自分でする」といった意識がとても強い。

「自立して田舎で生活するためには、何が大切で すか?」といった質問を高齢者にした研究があって、回答で多かったのが「健康と体力」。

「それをどのように獲得しているか?」の質問には、「畑仕事や身の回りのことをすることでで きている」との回答が多かった。

確かに周りにいる元気なお年寄りは皆、畑仕事をしている。


元気な年寄りになる為に、今から畑仕事ができるようになろう!

土をいじるコトは、おそらく本能的なものなのかもしれない。

誰でもいずれは、「土に還る」のだから…


畑仕事があって、話し相手がいればそれが生きがいや楽しみにつながる。

畑仕事は自分で年間スケジュールを決める必要があり、それに沿って今日する仕事を計画する。
今年は何をどの時期に植えれば、種を蒔けばいいのかを毎日考えながら眠りに入る… とお年寄りから聞いた。


老け具合は、田舎生活で低減される!

さらには健康でいられるなら、社会が求める「医療費抑制」にもつながり、お年寄りの田舎暮らしは一石二鳥、もしくは三鳥。

田舎に住むお年寄りは、一人暮らしであっても、生まれ育った畑や知人のいる生活環境で生涯を送りたいと考えている。

もし、生活支援が必要なのであれば、それは、「責任をもって仕事ができ、近所に話ができる友達がいる環境を整えること」 である。


先の研究結果から出てきた、お年寄り世帯の実情は、

1)一人暮らし夫婦二人暮しともに、今の生活 を肯定している。
2)一人暮らし夫婦二人暮しともに、子供との同居生活は、気を使うことになり望んでいない。
3)一人暮らし夫婦二人暮し、同居暮らしともに、今の生活場所を変えたくないと考えている。
4)一人暮らし夫婦二人暮し、同居暮らしの高 齢者は、畑仕事や近所の友達との話が楽しみや生きがいになっている。

というものだった。

日常雑貨が買える店や、病院が近くにあるかないかが生活の質を変えることにはならないし、高齢者を生まれ育ったところから離して、便利な市街地に集めることを考える“コンパクトシティ“のような施策は、ひょっとしたら“本末転倒“な結果となるのかもしれない。


健康で元気なお年寄りを目指すなら、今すぐ「田舎に来て、畑仕事を覚えて、友だちを作る」必要があります!

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