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ある日利き手首を骨折した

あれは五月半ば。

少しご機嫌に朝歩いてたら、突然知らないおばあさんが左側からカットインしてきた。

反射的に左手でおばあさんを支えて、そのまま転んで右手を地面についてしまった。

あるよね。

「あ、この転び方はあかんやつ」

って思う瞬間。

まさにそんな感じでした。

座り込んで右手首を左手で支えて呆然としていたら、おばあさんが走っていった。

助けを呼んでくれると思ったら戻ってこなかった。

そのまま救急へ(日曜日だったのです)。

ちなみにおばあさんに関してはもう書きません。

早朝で目撃情報もなく、防犯カメラなどもなく被害届出してもどうにもならなかったのです。


救急外来はとても混雑していて、私は「これって『星の王子さま』に出てくるゾウを飲んだうわばみみたいだな」とずっと右手首を眺めていました。

これからどうなるんだろうと二時間ほど待ってたら、放射線の部屋に呼ばれました。

「これはバラバラに折れちゃってるからレントゲン見ながらなるべく元の位置に戻すね。

一応麻酔はするけど痛いからね」

なるほど。

麻酔しても痛いのか。

でも仕方ないよねめっちゃ腫れてるし。

その後容赦なく骨をバキバキ集めていただき、ギプスを装着。

現代のギプスってすごいね。

巻くんじゃなくて挟むのね。

そして診察室へ。

「一応集めるだけ集めたけどかなりバラバラだったからボルトとプレートで留める手術を2日後にしますので、明日入院してください」

利き手使えない状態で入院準備するの?

これ、着替えとかできるの?

トイレとかお風呂とかどうすればいいの・・・。

そうしてアラフィフ独居不安だらけの橈骨遠位端骨折生活スタート。


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