見出し画像

世界へと視界を広げてくれるワインにワクワク

最近の日本ワインに心躍る

最近、レストランなどで日本ワインをいただく機会が増えてきました。しかも、ものすごく美味しい。そして、その佇まいは、なんとも静謐にして、エレガントでスタイリッシュ。日本ワインの進化に毎回、驚かされ、その躍動に胸躍り、ワイン好きとして、純粋に、日本ワインの成長に立ち会えることに心が熱くなります。
身近に進化する日本ワイン。。。でもその進化が、実はワインファンにも、日本に住んでいる人にも意外に知られていない、というのが、また面白いところです。いや、これからどんどん知られていくでしょう。その前に、今の、知る人ぞ知る、っていう段階が一番面白いのかもしれません。
雪の中でワインテイスティングする冒頭の素敵な写真は、北海道余市郡二木町の「二木ヒルズ・ヴィレッジ」。行ってみたくなりますよね。
日本のいろいろな地域で、何やら素敵なことがたくさん起こっている。。。こんなワクワクが、ワイン好きにはたまりません!

ワインが広げてくれる世界にワクワク

ワインというとどんなイメージがあるのでしょう。
私自身は、断じて、気取った家庭ではなかったのですが、、、異国情緒好きで生意気な年頃の私の嗜好に親が気遣って、家族団らんやホームパーティでは、いつも近所の酒屋で買える黒猫ちゃんのイラストが象徴的な「シュバルツ・カッツ」や、青いボトルのリープフラウミルヒなど飲みやすい白ワインがあって、気軽に楽しんできました。そのせいか、ワインは、ずっと身近な存在で、レストランに行っても、ソムリエさんにすぐ話しかけて、必ずラベルを剥がしてもらいバインダーにコレクションしてと、そんなことが楽しい20代をすごしてきました。もう30年も昔の話です!笑

一方で、よく言われるワインのイメージは、ちょっと敷居が高くて分かりづらいというもの。そんな「ハレ」のワインも、ワインの魅力の一つでもあるのですが、でも、ワインの魅力ってそこだけじゃない、「ケ→身近な幸せ」についても、みんなに知ってもらいたいなあ、そして、一緒にワインを楽しめるワイン仲間になってほしいなあと思っています。

もう一つ、ワインの魅力が、気候・土壌が合えば、世界中どこでも栽培・醸造され楽しまれているということ。いまや旧世界から、新世界へ、ワインを知ることで、なんともお得に世界旅行をしている気分になれます。
そして、今回の日本ワインの隆盛。身近な地域で、魅力的なワインが作られ、その背景には、地域力がある。ワクワクしませんか?

地のワイン・地の食事の贅沢さ

お酒は、その土地のお料理に合わせてこそ本領発揮、さらに素敵なペアリングになる、とはよく言われることです。
だとすれば、、、日本のフレッシュな食材で作るお料理に、日本のワインを合わせて幸せに浸ることができる喜びは、何と贅沢なことかと思います。
例えば、こちらは、東京は銀座にある「ヤマガタ サンダンデロ」。山形県の畑のお野菜と、山形庄内産の甲州ぶどうの白ワイン。本当は、山形県に行って楽しむのが究極ですが、なんとも嬉しすぎる取り合わせではないでしょうか。

山形のお野菜と、山形産甲州シュールリー


土壌と気候を意味する「テロワール」は、ワインを飲み比べると、なるほど!と思えます。例えば、白ワインの国際品種ソーヴィニヨン・ブランは、フランス・ロワールの石灰土壌と、ニュージーランド南島・マールボロの沖積土壌では、信じられないほど味わいが違います。そこに、地形が織りなす気候や作り手のスタイルなど様々な要素がワインの味わいを千差万別に違わせ、そして、合わせる食材がワインの味わいに作用し、双方向に食材の味わいにも作用するのです。そんなテロワールの違いに思いを馳せながら、ワインを食と共に楽しむ。ワインのワクワクの正体がだんだん分かってきましたね!笑

本当は、その土地の気候や風土にしか出せない食を求めて旅に行ければいいのですが、なかなかそれも難しいですよね。でも、たとえば、おうちでの週末のひととき、フランス・アルザスのリースリングと、同じ地方のウォッシュチーズ・マンステールを合わせる、なんてプチ贅沢に、私はワクワクしてしまいます。心は、ワインを飲みながら世界旅へ、の心境です。

アルザス・リースリングとアルザスのチーズ・マンステール

地域資源を応援する

ちょっと真面目な話、ワインを飲みながら、心の世界旅行のウキウキとは別に、実に、様々な社会課題、環境問題にも思いがめぐります。このあたり、ワイン好きがお酒の楽しい席で倦厭される理由かもなのですが、、、難しめの議論好き、多いかもしれません!笑 でも、醸造酒だし、アルコール度数・味わいもバラエティ豊かだから、いろいろ飲みながら、あまり酔わずに語れちゃう、そこもまたワインの魅力です。
自然の力と、地域での繋がりなくしては、ワイン造りは営めない。。。
地域の持続可能性を考えて行く上で、ワインが、地域資源の活性化、次世代も含めた人材育成を通して地域外と繋がる、そんな地域振興に果たす役割、そんなところも応援していきたいと思っています。そしてそこにも、ワクワクがあったりし
ます。美味しいワインを通して、地域が世界と繋がる応援をする、素敵じゃありませんか??
先述の二木ヒルズ・ヴィレッジでは、二木町の委託を受け、10年後の自分に向けてワインにメッセージを入れるという、長い目で見ての地域の人材育成に取り組んでいます。

やっぱり、ワインの世界は、ワクワクしちゃいます!美味しいだけでなく、飲むことで地域貢献。。。そこから一歩進んで、地域応援にもっと関わって行きたいとも思います。
さあ、今日も楽しくワインをいただこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?