マガジンのカバー画像

私の読書●小説家志望の読書日記

31
日々の読書の感想・雑記です。 お気軽に覗いていただければ幸いです。
運営しているクリエイター

#SF

私の読書●小説家志望の読書日記⑰ 梅原克文『二重螺旋の悪魔』(上・下)

梅原克文『二重螺旋の悪魔』、上巻を読み終えて下巻に入ったところで、いやはや、こういうぶっ飛んだ話は書いていて楽しいだろうなとつくづく。 第一部は人間の陰の遺伝子(?)イントロンの解読から産み出された太古の化け物との闘い。 第二部は、さらにパワーアップした化け物に、主人公が医学の力で超人化して対峙。 第三部に至るや、東京は化け物の引き起こしたバイオハザードによって壊滅、さらにその東京を核攻撃しようとしたアメリカが誤って中ロを核攻撃し、さらに報復攻撃で全面核戦争を経た時代。

私の読書●小説家志望の読書日記①はじめに

はじめに 自己紹介私は芥川龍之介とドストエフスキーをこよなく愛しています。ほとんどの作品を読んでいます。それも一度や二度ならず。 ごく若い頃にひどく落ち込んだとき、芥川龍之介がいたから生きていようと思ったことがあります。晩年「或阿呆の一生」や「歯車」など、多くは遺作となった作品です。不思議ですね。 本当に辛いときに、明るく楽しいものなど何の役にも立たないのです。寄り添ってくれるのは限界まで研ぎ澄まされた真実の叫び。 もともと好きな作家ではあったけれど、このとき芥川は私の