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にゃんこ先生の猫でもわかる「音楽理論」音階と調編

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楽典の基礎を楽しく学べる「絵本感覚の音楽教本」にゃんこ先生の『音階と調編』の記事のまとめです。 にゃんこ先生の音楽理論はTwitterで広まり、公式LINEの読者は1200人程に…
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#ピアノ

「ド」のとなりは「レ」? 「全音」と「半音」

■「全音」と「半音」「ド」のとなりには「レ」と思いきや…、間に黒い鍵盤がありますね! ○ピアノの白鍵の音を「幹音」 ●ピアノの黒鍵の音を「派生音」 と言います。 ギターなどの弦楽器は「幹音」と「派生音」が横一列に並んでいますね! 白鍵、黒鍵混じりの音の階段を描いてみました! 🔴1段が半音、2段が全音 🔴1段登ると#(シャープ)、1段下がると♭(フラット) ■変化記号音を半音単位で高くしたり低くしたりする記号を、変化記号と言います。 ■「ミ」の#(シャープ)ってある

「全音音階」を弾いてみよう!

■とっても簡単な「全音音階」の弾き方ピアノのレッスンで全音音階を教えてあげると、大体の生徒さんが夢中になって暫く弾き続けます😆 🔴ドレミ→左手の4、3、2の指 🔴ファ#ソ#ラ#(黒鍵3つ)→右手の2、3、4の指 で手を交差しながら上っていくと、ピアノ初心者の方でもお手軽に楽しむことができます! ■2つの「全音音階」12種類の音(白鍵7つ+黒鍵5つ)を半音ずらして2つにグループ分けすると2種類の「全音音階」が出来ます。 先ほどご紹介したのは、「赤グループ」であり、その

「半音階」を弾いてみよう!

■「半音階」の基本的な指遣い鍵盤の音を順番に弾いていく「半音階」ですが、白鍵と黒鍵の数が違うので、白鍵を抜かしてしまったり、思ったより弾き辛かったり…。 でも、指遣いをしっかり押さえて弾けば大丈夫です! 🔴基本的に「1の指」=白鍵、「3の指」=黒鍵 🔴白鍵が続く時に「2の指」を使う ■「半音階」が使われている曲のご紹介半音階を感じやすいものを選びました♪ 【ど定番!】 『エリーゼのために』(ベートヴェン)(2:27) 【イメージが湧く♪】 『ライオンの行進「動物の謝肉

長音階(明るい階段)をマスターしよう!

■長調と短調音楽は「明るい」か「暗い」かにグループ分けされます。 これは、楽典(音楽のしくみ)的にも、感覚(感じ方)的にも、とても大切な分け方になってきます。 ■長音階(メジャースケール)長音階とは、 主音から『全全半全全全半』の幅で音を並べた階段で、 「ハ長調(Key=C)」の時は、ハ音(C)を主音(基準の音、第1音)として、ちょうど白鍵の並びになります。(いわゆる「ドレミファソラシド」ですね!) 逆にそれ以外の調には、1つ以上黒鍵が入ってくるわけですね。 ■長音階

「ドレミファ」と「ソラシド」に分けよう!

■「ドレミファ」と「ソラシド」に分けよう!長音階(メジャースケール)を「ドレミファ」と「ソラシド」で半分に分けると、それぞれが同じ音程(音の距離)の構成になるのです! 「全全半」(4つの音のかたまり)に注目すると、色々な調(Key)に対応しやすくなります。 ■♯(シャープ)系の調のまとめシャープ系の調を「ドレミファ」と「ソファシド」に分けてまとめてみました。 Cメジャーの後半=Gメジャー前半 Gメジャーの後半=Dメジャー前半… の関係性になります。 【ポイント】 🔴主

短音階(暗い階段)をマスターしよう!

■明るい階段を6段目から登ると…!?(平行調)明るい音の階段(長音階・メジャースケール) を「第6音」から登り始めると… あら不思議! 暗い音の階段(短音階・マイナースケール)になります🎶 『全全半全全全半』の音の並びが、 『全半全全半全全』になるからですね。 ハ長調(Cメジャー)とイ短調(Aマイナー)のように、同じ調号によって示される調(=音の構成が同じ調)を『平行調』と言います。 ■短音階は3種類!長音階が1種類なのに対し、短音階は3種類あります。 ❶自然的短音

「調号」と「臨時記号」

■どの音に♯(♭)がつくの?和音の横に♯が1つ(もしくは複数)書いてあり、 「どの音が♯なんだろう⁉️一番近い音かな?」 と疑問に思ったことはありませんか?😵 ♯(♭)の記号は、「音符と同じ高さ」に記されるので、しっかり整理して見ていけば大丈夫です! ■「調号」と「臨時記号」5線の最初に置かれる「#(シャープ)」や「♭(フラット)」を『調号』と言います。 『調号』によって、その曲が「何調」かが分かります。 (「調」に関しては別の項で詳しく解説します!) 対して、『臨時記

「調号」と仲良くなろう!

■♯(シャープ)と♭(フラット)のつく順番🔴♯のつく順番は「F・C・G・D・A・E・B」(「ファドソレラミシ」) 🔵♭のつく順番は「B・E・A・D・G・C・F」(「シミラレソドファ」) 綺麗に真逆なのです !! ♯は「完全5度上」 ♭は「完全5度下」 の並びになっています。 「完全5度」(ドとソの幅、半音7個)って、音楽ではとても大切な幅なのです。 ■長音階や短音階には「CDEFGAB」が1音ずつ入る「Key=E♭ってありますよね。 あれをKey=D♯って呼ばないのは何

五度圏(サークル・オブ・フィフス)

■12の長調、12の短調音の種類は12音(白鍵7音+黒鍵5音)あり、それぞれを主音にした、 12種類の長調、12種類の短調が存在します。 (※異名同音は1つとします。) これらの調を整理して見ることができる、「五度圏(サークル・オブ・フィフス)」(時計回りに完全5度音程を並べた)表があります。 因みに、「完全5度」は「ドとソ」の幅(半音7つ分)。 「完全4度」は「ドとファ」の幅(半音5つ分)。 完全5度上昇(例:ド→ソ)は、イコール完全4度下降(例:ド→下のソ)になりま

「移調」を体験しよう!

■「移調」とは!?演奏上の都合から、(曲の形はそのままにしながら、)曲全体の高さを変えて、別の調に移し変えることを「移調」と言います。 カラオケで、ちょっと音域が高い(低い)から…と、リモコンで「ププププ…」と曲全体の音の高さを調節する場面を思い浮かべると、一番ピンとくるのではないでしょうか? まずは、やってみるのが早いと思います! ■3音で「移調」を体験してみよう!ある日のピアノレッスンでK君が、 「チャルメラできるんだ👦」と弾いてくれたので、 「あのねK君、チャル

「転調」は曲のストーリーを広げる!

■「転調」とは!?一つの楽曲の中で(途中で)、ある調から別の調に変化することを転調と言います。 転調の部分が暫く続く場合は「調号を変えて」書きますが、一時的な短い転調の場合は「臨時記号で」書きます。 ■分かり易い「転調」の例以下の曲では、曲の調が 「ホ短調」→「ホ長調」→「ホ短調」 と変化します。 短調で暗くしっとりと始まり、途中、長調でガラッと明るく澄み渡るような感じに変わり、また元の短調の世界観に戻って終わります。 これは同主調(同じ主音を持った調、※この例の場合