2022年11月2日

晩ごはんにピザを焼いていた。スーパーで売っている、一枚300いくらの簡単なやつだ。娘はこれが大好きで、今日も彼女のリクエストで食べることになった。

焼けるまでの間に母に電話した。祖母の手術が今日あって、無事に終わったことは文字で聞いていたけれど、「その話をしたいからいつでもいいときにかけて」。

話している間にピザが焼けた。娘がぴじゃやけたと報告に来た。うんうん、もうちょっと入れといても大丈夫だから。冷凍だったからちょっと長めにやりたいから。

オーブンを見に行った娘がまた戻ってきて、はやくピザを出した方がいいんじゃないかと言ってくる。うんうん、まだ大丈夫だから。置いといて。ちょっと待ってて。

オーブンと言っても、電子レンジがメインの機能でオーブンを兼ねている簡単なやつだ。それで食パンを焼いたりもする。娘はいつも料理に参加したいと思っていて、「トースト」ボタンを押す担当になっている。

ぴじゃだそうよ。ぴじゃたべたいの。
うんうんわかったわかった。
(でも他の準備がまだだからとりあえず入れとこう。冷めるし。)

ぴじゃださないの。
うん、じゃあもうばあばバイバイだから。バイバイして。
にげる!
「にげる!」って、行っちゃった笑。うんじゃあちょっとそろそろご飯だから…

ダーン!!!と音がして、ウワーン!と泣き声がして、バッと振り返ったらレンジが棚から落下して娘が倒れていた。

ギャーッ!!!!!と言って抱き上げた。何が起こったのかすぐ分かった。椅子に乗って自分でレンジの扉を開けようとして、開いた扉をそのまま引っ張ってレンジの本体ごと落ちたのだ。

本当に本当に本当に幸い、打撲も火傷もなかった。娘はびっくりして泣いていて、すぐ泣きやんだ。
でも一歩間違えば熱くて重いレンジの下敷きになっていた。このやわこくて小さい足や指を思うと、ものすごく怖かった。
あと半身、レンジが視界に入る向きで話していればよかった、いや電話をもう少し早く切り上げれば、、と、もし大事故になっていたなら、一生思い続けただろう。無事だった今回でも、身体的な恐怖の感覚として刻まれた。

もうすぐ3歳というところまで来て、油断していた。体もだいぶしっかりしてきたし、触れただけで死にそうなふにゃふにゃは脱したと思っていて、「一瞬一瞬生命を守るだけで大変な日々ですよね」と言ってもらったときに、最近はそこよりはかなり楽になってきました…と思っていたけど、出来ることが増えるとまた違う危険が生じるのだ。

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