西尾佳織ソロ企画「2020」下北沢公演
幼少期の記憶を元にした戯曲を、作家自身による一人芝居として、昨年12月に東京と名古屋で上演しました。今度は同じ戯曲を3人の俳優さんに手渡して、一人芝居×3本という形で上演します。
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2014年の7月に、新作戯曲を書くために五日間、横浜の寿町に滞在した。夜、共同シャワーを使って、足ふきマットが全面どこも湿った上に立ったとき、強烈なリラックスできなさ、安心できなさを感じた。子供の頃、マレーシアへ行くまでは自分が極度の潔癖症だったことを思い出した。
潔癖症に加えて偏食で、四角四面な子供だった。人の使ったタオルは使えない、ものはシンメトリーでないと許せない、味というものが嫌いで、スパゲッティはソースをかけずに素で食べる。「人に馬鹿と言ったらいけないよ」と言われたのを真に受けて、中学生まで、ふざけて友達に「ばか」と言うこともできなかった。
本当は今も、変わっていないのかもしれない。笑顔でいても、ぜんぜん人ををゆるしていない。でも私は諦めわるく、「もっとよい人間になりたい」と思う。この際限ない欲望から早く降りて、もっともっと「よく」なりたい。
※2020……マレーシアが、「この年までに先進国入りする」と宣言した年。マレー語で「ドゥアプルドゥアプル」。
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【作・演出】西尾佳織
【出演】稲毛礼子、野津あおい(サンプル)、葉丸あすか(柿喰う客)
※各回、出演者が変わります。
【日時】2017年3月9日(木)~12日(日)
3/9(木)19:00(葉丸)
3/10(金)13:00(野津)、16:00(稲毛)、19:00(葉丸)
3/11(土)13:00(稲毛)、16:00(葉丸)、19:00(野津)
3/12(日)12:00(稲毛)、15:00(野津)
※開場は開演の30分前
【チケット】 2月1日(水)発売
前売:2,200円、当日:2,500円、3本通し券:5,000円(限定20枚)
※若手演出家コンクール2016の半券をお持ちの方は、500円割引にてご覧いただけます。(要予約)
予約フォームでのご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/2020
メールでのご予約:お名前(フリガナ)、電話番号、ご希望日時、チケット枚数をご記載の上、件名を「チケット予約」として、info.kaorinishio@gmail.com までメールにてお申込みください。
【会場】下北沢「劇」小劇場
東京都世田谷区北沢2-6-6 MAP 03-3466-0020
アクセス:下北沢駅(京王井の頭線/小田急線)より徒歩5分
【西尾佳織ソロ企画とは】
鳥公園の西尾佳織による個人企画。鳥公園では、俳優とのディスカッションやエチュード等から上演をつくっており、作・演出も俳優もほぼ区別なく混然一体の創作を行っているが、長年やってよく分からなくなってきたので、ここらで一度、劇作/演出/演技の各領域について考える場を持つことにしました。
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舞台監督:木村光晴
照明:石田光羽
宣伝美術・映像制作:山田沙奈恵 http://sanaeyamada.com/
翻訳・英語字幕:山田カイル(抗原劇場)
当日運営:杉浦一基
制作:一般社団法人 日本演出者協会
<若手演出家コンクール2015最優秀賞受賞記念公演>
<文化庁委託事業「平成28年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」>
主催:文化庁、一般社団法人 日本演出者協会
企画・製作:西尾佳織ソロ企画
助成:公益財団法人セゾン文化財団
協力:鳥公園、柿喰う客、サンプル、抗原劇場、本多劇場グループ