フランス映画vol.1:「アメリ」から学ぶ、パリジェンヌ的生き方
1本目の映画の記事。どの作品にしようか迷いに迷って、
「アメリ」に決めました。
母の大好きな映画という事もあり、小さい頃に鑑賞した事がありましたが、主人公アメリと近しい年齢になった今、久しぶりに鑑賞してみたところ・・
・・・・・・かわいい、憧れる、パリに住みたい、フランス人になりたい、というかアメリになりたい!!
映画はその国の日常が垣間見れます。フランス映画って私の印象だと、(ちょっと敷居が高い・・?主にはミニシアター系の作品で、観てみたいけど、優先順位が低くて手を出しにくい・・そもそもどの作品が面白いんだろ)
凄く主観が入っていますが、私は学生の頃、フランス映画はまさにそんな印象でした。でも観てみると、アーティスティックでフランス人の独特な感性に惹かれ、何と言っても女子的には、オシャレ映画が多くて映像がかわいい!
是非、フランス映画観て欲しいです。
なので、何回かにわたってフランス映画の記事を挙げつつ、フランス人の生活などにも触れていきたいと思います。
「アメリ」から学ぶ、パリジェンヌ的生き方
2001年に公開されたフランス映画「アメリ」。フランス映画は普段あまり観ない人でも、このポスターだけは知っている!という人も多いかと思います。
ジャン=ピエール・ジュネ監督による作品で、フランスのみならず、日本でも大ヒットを記録しました。そんな「アメリ」は、女の子なら恐らく誰もが憧れる街パリの日常が描かれています。
古いものが、良い
とにかくどのシーンを切り取っても絵葉書になる映画。街やちょっとした喫茶店、お部屋のインテリア、持ち物全てがビンテージ調で、オシャレ!
こちらはアメリの部屋でのシーン。手に持っている香水の瓶も、何ともビンテージ感があってかわいいですね。世の中は新しくて綺麗なもので溢れていますが、長年使い古されたものを大切にする文化がフランスにはあるんです。
日本でもたまに開催される「蚤の市」。フランスでは「クリニャンクール」「ヴァンヴ」「モントルイユ」が「3大蚤の市」と呼ばれており、アンティーク雑貨やインテリア用品など、かなり大きな規模で開催されています。
ここに掲載されている蚤の市の様子を見れば、必ずや行きたくなるはず。ちなみに年に数回のペースで開催されている「東京蚤の市」は、私も2回ほど行った事がありますが、規模も大きく物もとても良い為、フランスに行けなくても是非おすすめしたいです。
フランス人は滅多に物を買わない、物を持たない、という題材の本がいくつか出版されていますが、特に面白かった本は、パリに20年暮らしている著者 吉村葉子さんの「徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢」という書籍。
アフタヌーンティーのプレートホルダーをアクセサリー掛けに変身させたり、カーテンレースを洋服に仕立て上げ、それを着こなすフランス人のエピソードやら・・意識せずに淡々とやってのけるフランス人、やっぱり憧れますね。
とにかく物を大切にする。お金を使わない。お金を使わなくても贅沢な生活が送れる。それが、フランス人。
フランス人の食生活
映画「アメリ」の中でも、いくつか食事シーンが出てきます。
これは序盤に出てくる、アメリが幼少期の頃のシーン。指に付けているのはフランボワーズですね。(フランボワーズ?ラズベリー?と疑問に思って調べた所、「フランボワーズ」とはフランス語で「ラズベリー」の事で、同じものみたいですね)
他にも茹でパスタにパルミジャーノチーズを振りかけているシーンも有名。
そもそもフランスの食べ物と言ってパッと思いつくのは、フランスパン・・・・・あれ・・パスタはイタリアだし、ハムはスペイン・・?あまりパッと浮かびにくいですが、フランス人の一般的な3食を調べてみました。
朝食:フランスパンorクロワッサン、コーヒー
昼食:パスタやサラダなど(サンドイッチも多いようです)
夕食:スープやハム、ソーセージなど
勿論家庭によって様々ですが、基本的なフランス人の一般食は至ってシンプルです。日本のように朝からご飯、魚、味噌汁など手のこんだ料理をする人は少ないようですね。
フランスと言えばコースのイメージですが、フルコースのディナーを食べるのは記念日や、休日友人達と集まって・・など、特別な時だけ。あとは質素な料理が意外にも多いんです。
確かにアメリが食事の準備をしているパスタも、かなりシンプルです。笑
旅行でパリへ行った時の朝食。「カフェドフロール」という老舗のカフェ。クロワッサンに付けてくれたエシレバターがめちゃくちゃ美味しかった・・ちなみにエシレは、最近日本にも店舗を構えているようです。渋谷スクランブルの中にも先日見かけました。絶品なので、是非購入をオススメします!
意外にも質素な食生活。ご馳走は特別な時だけ。スタイルキープの要因の一つでしょうか。私も少し意識してみたいと思います。
音楽の力
私が思うに、アメリがヒットしたのは音楽の力も相当関係していると思うんです。アメリの音楽、スゴイんですよ。
聞いた時、思わず直ぐに検索してしまうくらいに。調べてみると、ヤン・ピエール・ティルセンというフランス人ミュージシャン・作曲家がアメリの音楽全てを手掛けているそうで、この映画で有名になったようです。
映画の冒頭ではドラマチックな音楽(La valse d'Amélie)から始まり、それから映像も凄くアーティスティックなので一気に引き込まれます。その他にもアコーディオンの音色が印象的な(Les Jours Tristes)。
でもやっぱり私は、(Comptine d'un autre été)という曲が一番好きです。この曲は、アメリの密かな楽しみを紹介するシーンで流れます。
アメリの密かな楽しみとは?
豆袋に手を入れる事。クレーム・ブリュレのおこげを潰す事。サンマルタン運河で水切りをする事。
全部一人で遊ぶ楽しみです。
父親に抱きしめられたいけどそんな機会が無かった6歳の頃、医者である父親に定期検診を受けている時に初めて触れられたアメリは動転してしまい、両親から心臓病だと勘違いされてしまいます。その事から、学校には行かせてもらえず、母から教育を受けて生活を送るようになりました。
小さい頃から一人で遊んで生きてきたアメリの、少し寂しく切ない印象を受ける音楽(Comptine d'un autre été)。
映像ではアメリが無邪気に楽しんでいるので、余計に音楽とミスマッチしていて、凄く印象深いんです。
是非この曲、聴いてみて下さい。
音楽と映画は絶対に切り離せないものです。
名作には必ず、名曲があります。
「すばらしき映画音楽たち」という映画をご存知でしょうか?映画音楽を知るのに凄く良い映画です。これまた傑作なので、是非鑑賞してみてください。きっと懐かしい気持ちに浸れると思いますよ。
今回の記事はここまでですが、他にもアメリの魅力は沢山あります。
是非、フランス気分を味わってみてください。
最後に、粋なセリフがあったので紹介して終わりたいと思います。
「一目惚れにもレシピがあるのよ」
「材料は顔見知りの二人、互いの好意を絡めてよく混ぜる。一丁上がり。」
また次もフランス映画を紹介してみたいと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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