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AIR

薄い氷の膜が
星の腹を割り
黄金色の液体が飛び散る

深い夜の銀色の砂に染みていく

夕暮れの庭の木の中で
数日を過ごし
乾燥し空に戻れるのを待っている

落下していく星の液体の香りを
忘れられずに死んでいく人もいるのだと

氷ついた風が
頬と耳と
彼女の存在を消そうと舞っている

黄金色の液体が
静かに蒸発していく

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