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「コロナ後を見据えて」

ようやく金曜日。
一週間お疲れ様でした。

全国の緊急事態解除で、コロナ禍も一息かと思われたが、この数日、北九州市での集団感染が起こり、東京都での感染者も二桁台と気になる数字が続いている。
まだまだ、日本は綱渡り状態にあることを忘れてはいけないと思う。気を緩めればこれまでの努力は一瞬で崩壊する。


韓国のような外出制限の再開だけは、なんとしても避けたい。そのためには、「新しい生活様式」を受け入れながら、後戻りすることなく、注意深く前に進んでいくしかない。


日本中がコロナ問題に振り回されていたこの数ヶ月間も、国際情勢は容赦無く動いてきた。報道されたことはかなり少なかったけれど。

アメリカは中国へのアメリカの先端技術が組み込まれた製品の輸出制限強化を各国に要請。ファーウエイなど、最高品質の半導体を使用する企業は窮地に立たされることになる。(ファーウエイは2年分の在庫はあると発表しているが。。。)

一方の中国は、高度な半導体などの国産化を目指し、あらゆる通信機器、コピー機までも、外国企業の受注をはじき出し始めた。日本企業も既に実害を被り、受注困難となっている。

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米中間の関係悪化は、コロナ禍により、増幅されてしまった。

アメリカのスペースXの打ち上げは天候のため、数日延期されたが、アメリカの有人宇宙船プロジェクトも、また、宇宙での覇権を競う米中覇権戦争の一面でしかないことは、心得ておくべきだ。

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また、アメリカは、ロシアへの攻勢も、絶え間なく続けてきた。

ポーランドの立場を利用し、ロシアのヤマル油田からヨーロッパへ伸びるガスパイプラインを事実上ストップさせることに成功し、今またロシアからドイツに伸びる新しいパイプライン、ノルドストリーム2建設協力企業への経済制裁強化を示唆。8〜9割型終わっていた工事は、すでに止まっている。

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アメリカは、効果的に、原油価格暴落で大きなダメージを受けたロシアの首をさらに締めあげつつある。


この様な世界の動きが目に入るにつけ、そろそろ、想像を超えたコロナ禍のために、海外情勢への興味すら失っていた日本人も、世界の動きに関心を向ける時期がきたのではないか?と思う。

コロナは多くの事を変えたし、今後の国際情勢にも少なからぬ影響を与える事は確かだが、基本的な国家間の対立は変わっていない。どころか、激化している。
どの国も、もう余裕がないからだ。

インドと中国は互いに五千人以上の兵を国境に貼り付け睨み合いを続けている。

目の前のパイは縮小し、分捕り合戦は厳しさを増す。
将来への投資ができる国は、将来より多くの分け前を分捕るべく戦略的な考え方を鋭角化する。

こんな時に、愚かな外出の再制限など招いている暇はない。

感染爆発は個人の努力で、かなりの程度、抑え込めることがこの2ヶ月で分かったのだから、同じ過ちを繰り返すべきではない。日本人の真面目さ、衛生感覚ならきっとできる。

基本は、手洗いとマスク、「3密」を避けることだ。くれぐれも一時の欲望に負けて責任のない行動を取ることは慎みたい。自分だけでなく、家族に、社会に迷惑をかけることになるのだから。

外出制限の再開を招けば、既に大きくダメージを受けている日本経済はさらに停滞し、必ず自分の身に降りかかってくる。自分は安泰と思っても、子ども達に、孫達に、財政負担のツケが必ず回ってくる。

今私たちにできることは、注意深く、新しい生活、行動様式を取り入れながら、少しでも早く、将来に向けて、動き出すことだ。個人の生活を守る為にも、経済を復興させるためにも、そして日本という国を前に進ませるためにも。

世界で起こっていることに目を背けることなく、日本らしい道を切り開かねばならない。

私たちの肩にかかっているのは、個人の幸福を支えるための社会基盤、その基礎になる経済力と日本という国の安全な未来なのだから。


どうぞ、静かで心穏やかな週末をお過ごしください。😉💕




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