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はじめてのことに挑戦するときのポイント
先日、「はじめてのZINEのつくりかた」というnote記事を投稿した。
この記事を書いているあいだ、ZINEを作っている最中のことを思い出していた。いろいろと手探りだったが、やり遂げられた理由について思い当たったので、今回はそのことを書いてみたい。
ずばり、「具体的に思い描き、ハードルを下げ、かたちにする」だ。
1. 具体的に思い描く
どんな本を作るのかをしっかり思い描いておくのがまず大事。
まずはふんわり。
アート散歩本では、「ことりっぷ的な20〜30代の女性が週末に気軽にわくわく出掛けたくなるアートガイド本」というようなイメージ。本を持って美術館巡りしてくれるシチュエーションを想像する。ちなみにほぼ実体験だ。
さらに具体的にする方法として、
・過去に買って手元にある他の方の自主制作本をみる
・参考にしたい市販の本を見る
・ネットで本の表紙デザインを検索する
などを行った。
闇雲に調べるというよりも、イメージや自分の状況に近い手持ちのものを参考にした。結果、大風呂敷を広げすぎず、自分ごとにできたと思う。
細かい部分は作っていくうちに変わってくることもあるが、ここで具体的にゴールをイメージしておいたおかげで、モチベーションになったり、苦しいときに立ち戻れたり、途中で空中分解せずに済んだと思う。
2. ハードルを下げる
初めてのことは、なにをやるにも抵抗が大きい。
さらに無意識のうちにハードルを上げてしまったり、する。
難易度はあがるばかりで、そうなると実現可能性がどんどん下がっていく。モチベーションも、「できそう」という気持ちも、しぼんでいく。
なので、とにかくハードルを下げていく。
・これまで自分がやったことのある方法でやる
・作業を分解する
・テンプレートを使う
などだ。
例えば「これまで自分がやったことのある方法でやる」。
私は今回の制作をCanvaというデザインツールを使った。
一般的な制作ツールは、IllustratorやPhotoshop、Wordあたりが多い。
けど、IllustratorやPhotoshopは使い慣れていないし、Wordにいたってはインストールされていない。なので、使い慣れていて操作が簡単なCanvaで制作し、PDFで入稿した。
これは私の例なので、IllustratorやPhotoshopを使い慣れている人はそれを使えばいいし、Wordが使い慣れている人はWordを使えばいい。
ただでさえ「本をつくる」というはじめてのことをやっているので、さらにツールの購入や操作方法の習得などが追加されると、どんどんハードルがあがっていく。
そして、「作業を分解する」について。
「本をつくる」というだけだと、膨大すぎて眩暈がする。
でも、ちいさく作業を分解して、前述の「これまで自分がやったことある」作業のレベルまで分解していった。
・表紙をつくる →画像を2枚(表・裏)つくる
・目次をつくる →書きたいことを箇条書きして並べる
・本文を書く →noteの記事を何本か書く
といったように。
こうして分解していくことで、本当に「初めて」なのは、「印刷会社へ冊子の入稿をする」という部分だけになった。
3. かたちにする
作業工程のなかで、ちょこちょこ試作品を作っていった。
それっぽいものが手元にあるだけで、「できた!」「進んだ!」という感覚が増えるのだ。
実際にやったこととしては、
・表紙を先につくる
・家庭用プリンターで印刷してホチキス留めして冊子をつくる
などだ。
あと、プライベートで旅のしおりを作ったのも大きかった。
Canvaで作って、家庭用プリンターで製本して、家族に配る、というレベルだったのだが、「印刷会社へ入稿」以外の工程をひととおりこなし、反応をもらった(むりやりとりにいった感もある。笑)という経験をしたことで、「本作り」が「はじめてのこと」から「ほんのりやったことのあること」に変化した。
まあ、この旅のしおり作りは、たまたま必要なタイミングが重なっただけなので、必須ではない。
ただ、ある程度本が仕上がったタイミングで、家庭用プリンターやコンビニで印刷して、ホチキスで製本して、試作するのはとてもいいと思う。
作業が進んだ感があるし、達成感もあるし、文字サイズなどの実物のサイズ感などもわかるので。
「できそう」「できた!」を積み重ねる
結局、この「具体的に思い描き、ハードルを下げ、かたちにする」という一連の流れは、「できそう」「できた!」の気持ちを自分の行動を根拠に積み重ねていくことだと思う。
いくら人に「かんたんにできるよー!」と言われたところで、「それはあなたにはできるかもだけど、私ができるかどうかはわからないじゃん!!」と逆ギレしたくなる。
けど、自分の行動を根拠に「できそう」「できた!」を積み重ねると、不安感が減り、達成感もしっかり味わえる。
この達成感も、最後の「本の完成」までおあずけだと気持ちが切れてしまうので、「表紙ができた!」「試作品ができた!」など、あいだでちいさなゴールをつくっておく。そうすると、「進んだ感」「できてる感」が感じられて、モチベーションが維持できる。
この記事では私なりの工夫を書いてみた。
参考にしてみてもらえると嬉しい。
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