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二郎さんのこと‥その⑧

2021年5月11日Instagramの投稿より。

二郎さんのことを記そうと投稿を続けてきましたが、2016年に手術した後から、書けなくなってしまった‥
病気発覚後から手術までは、あんなに鮮明に覚えていた記憶も、手術後からは本当に‥本当に辛いことばかりで、今となっては、ぼんやり曖昧な記憶になってしまった‥
けど、また投稿続けます!笑
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私の記憶の記録
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〈二郎さんのこと‥その⑧〉
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2016年12月、すい臓の一部を切除手術。
二郎さんも、私たち家族も、この手術が成功すれば、元通りに元気になれると信じていた。
いや、信じようとしていた。
でも、実際は、ここからが本当の闘いの始まりだった。
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二郎さんは、先生がおっしゃるには順調な回復とのことだったが、食事が取れず、どんどん痩せていった。お腹には穴が空いていて管が通っていた。
年末年始の病院は、重症患者以外は、ほぼ退院か、一時退院させられる。二郎さんも手術から3週間で退院することになった。お腹から管を外しても、穴は空いたままだ。ガーゼの交換方法など処置の仕方を教わる。
とても不安だった。先生に本当に大丈夫なのか何度も確認する。
でも二郎さんは家に帰れることがとても嬉しそうだった。
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12月30日の年の瀬に退院。
病院内はもうすでにガランとしていたが、窓の外は「コミケ」のイベントに集まる人でごった返していた。

病室の窓から見えたコミケに並ぶ人


車に乗って、首都高を走ってしばらくすると、車の振動が辛そうで苦しそうにする二郎さん。
ほらね!やっぱり!
私は、先生を恨みながらもどうすることも出来ず、泣きながらゆっくりゆっくり運転した。
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〈つづく‥‥〉
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