天秤の月

本で読みました。
植物(野菜含む)の種は満月の光で芽を出すそうです。
太陽光だと強すぎるから。

人間と似ている。
お母さん(月)から生まれる赤ちゃん(芽)。
お父さん(太陽)は強すぎるんですね、きっとね。
人間、100%、お母さん(月)から生まれます。

畑の野菜を見ていると、種の中にない要素は生まれないし、育たないんだな、ということが実感できます。
環境をどんな風にしようと、たとえばきゅうり用の育て方をしたとしても、
トマトの種からはトマトの芽しか出ないし、
ましてや、バラが好きだからと、バラの肥料を与えたところで、バラの花は咲かず、トマトのきいろい花が咲きます。

子どもも同じで、どんなにこんな風に育って欲しいと思っても、
持っていないものは育ちません。
多くの植物は花が咲くように、ある程度人間にも共通の項目があると思いますが、同じ花であっても個性があるように、人間も全て同じではありません。
子どももやはり、一人ひとり個性があります。
植物と同じように、育ち方にある程度、差があると思っています。
植物は種からまず芽が出ると双葉になるように、種自身にはそこそこ個性があっても芽が出た瞬間は意外に似ているもの。
子どもも、小さくてみんな似ているように感じますが、持っている資質はみんな違います。どんな花が咲くのか、実はなるのか、育った環境がどうであれ、子ども自身の資質が開花していきます。

これを書いたのは、お母さんが子どもためにできることは、意外に限られているんだよ、ということを言いたかったの。
「親ガチャ」なんて言葉が出てきて、心を痛めている人もいるかもなって。
親ガチャに失敗しようが成功しようが、その子の持っているものしか開花しない。親が子どもに与えられるのは、心の安心と衣食住。これだけ。それが高価なものなのかどうかは本来はドーデモヨーなのよ。

畑の作物に必要なのが、水・光・できれば土(衣食住)、そして栄養(心の安心)。これを与えて、その種に入っているものが育っていく。人もおんなじだよ。水の値段がどうかってあんま関係ないよね。水があることがまず重要。


さて、本題の天秤の月の子どものお話です。
天秤サインはとてもスマートなサインです。
「美しい子ども」でしょう。

なんというか、雰囲気が美しいのです。
歩き方とか、仕草とか、佇まい、身だしなみ、そういったことが美しいのです。
肉体の美とは異なって、優しそうな雰囲気を漂わせ、美しいのです。

天秤はその名の通り、はかりです。
自分と相手のことを考えるサインです。
乙女サインの子どもが、全人類にとって必要な基本を大切にすることに対し、
天秤サインは、目の前の人に求められていることを大切にします。
次の蠍サインの場合、相手の心の希望を明確にしようとしますが、
天秤サインはそれが表層面になります。
そのため、所作が非常に美しくなります。
相手に不快感を与えないように気をつけるからです。
天秤サインの美しさは、自分のためでなく、相手のためでもあるんです。
ちなみに自分のための美しさは、牡牛サインが担当しています。

天秤サインの子はとてもいい子で何事もスムーズにこなします。
また、相手が何をしても、ある程度我慢し、受け流してくれます。
活発な子で、自身も比較的、好きなことをして、言いたいことをいうし、自由に見えます。
ただ、それもちゃんと限度があって、最悪な「悪いこと」はしないと思います。
だから、いたずらっ子だけど、とてもいい子で、問題らしい問題に気づきにくいかもしれません。

わたしの解釈ですが、12サイン中、人に意図的に危害を与えるサインがあって、それが天秤サインなんです。
天秤サインの領域には、「相手を傷つける」という概念が存在します。
子どもが言葉や手などで相手を傷つけてしまった時、実はその前に起こっていることがあります。
まず、自分の心を責めています。この時はおそらく無意識です。
それが相手の攻撃へとうつっていきます。
これも無意識にするパターンもあるでしょう。
そして、相手が痛いんだ、と理解し、自分も痛いんだ、となります。

これは、相手と自分の違いを理解するための行為で、必要なものであると理解しています。

天秤サインの攻撃は、自分の平和が脅かされた時に出るようです。
どんなに相手のことを思って、素敵に振る舞っても、大切にされない場合、自分を責め、それが無意識に相手への攻撃に変わります。
だから、それが出てしまった子どもを闇雲に責めるのではなく、
あなたは大切な存在だ、あなたは傷つけられることはない、と気づいてもらうことが重要かな、と思います。

次回は、蠍の月を紹介します。

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