見出し画像

2/11のバースデーカラー ; 紅色

・2月11日の誕生色;紅色(べにいろ)
・色言葉;開放的・単純明快・表現
・パーソナリティ:何ごとにも心から喜べる素直な人

紅色、紅(べに、くれない)は、古来からある色で、ベニバナの花を用いて染めた鮮やかな赤です。

ベニバナは、西アジア原産のキク科カルタムス族の一年草で、もっとも古い染料のひとつ。
4000年以上前のエジプトのミイラもベニバナ染めの布に包まれていたそうです。
また、エジプト古代王朝の新王国アメンホテプ一世のミイラにはこの花が添えられていたそう。
ベニバナは高価な染料なので、ベニバナの布に包まれたり、その花が添えられているのは、それだけで、かなり位の高い人だということがわかります。

ベニバナが中国から日本に伝わったのは、5世紀頃といわれています。
「紅(くれない)」の名は、当時の中国「呉(くれ)から伝わった藍」という意味の「呉藍(くれのあい)」が転訛したもの。
藍は染料として用いられていたので、呉から伝わった染料ということで呉藍となったようです。
「紅色」は万葉集や古今和歌集などにも登場します。
古今和歌集では、紅は、秘めた思いを表す言葉として歌に詠まれています。
山形県最上地方が古くからの産地で、江戸時代には「片紅一両は金一両」と言われるほど、効果で貴重な染料でした。
草木染は一度では濃い色にに染まりません。
赤く染めるには大量のベニバナを何度も何度も染め重ねていく必要があります。
合成染料が無い時代に、赤い着物を着ることができる人は財力を有していたのだろうと思います。
ベニバナは、花(茎の末)を摘み取って染料とするため「末摘花」とも呼ばれます。
源氏物語の登場人物で「末摘花」と呼ばれる鼻が赤い女性がいますが、赤い花(ベニのハナ)から、ベニバナに由来した名前がつけられています。

ちなみに「赤」にあたる中国語は「紅」で、中国では赤十字は紅十字だそうです。

紅花

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?