20230527


・ばら積み用船料反落 中型、直近高値から3割安
石炭や穀物を運ぶ中型ばら積み船の用船料が急上昇から下落に転じている。

南米からの穀物輸出が期待を下回り、中国の石炭輸入の勢いも鈍化しているため。中国の経済活動再開などで荷動きが活発化するとの当初想定と異なる動きとなっている。

中型ばら積み船の指標となるパナマックス(載荷重量約8万トン)のスポット(随時契約)用船料は、1日あたり1万653ドルとなった。4月上旬~中旬には1万6000ドル台まで上昇していた。

3~5月ごろに収穫の最盛期を迎えるブラジルやアルゼンチンからの大豆やトウモロコシの輸送量が想定ほど増えていない。
「ブラジルでは豊作と予想される状況で輸送量が増えないのは、中国などが買い付けを減らした可能性がある」

中国による石炭の輸入も足元で勢いが衰えているとの指摘がある。3~4月の中国の石炭輸入量は2カ月連続で4000万トンを超える高水準だった。ただ「4月半ば以降は勢いが衰え、船の引き合いが弱まっている」(トランプデータサービスの海老原良社長)といい、船腹需給の緩みにつながった。

輸送航路の変化も用船料に影響している。22年2月のウクライナ侵攻以降、中国は割安になったロシア産石炭の輸入を増やしている。トランプデータサービスによると、ロシアとモンゴルからの輸入割合は22年6月以降に4割前後と、侵攻前から2倍の水準にあるという。

ロシアやモンゴルからは船を使わず陸上でも運ぶことができる。

・出生数、年70万人前半ペース 1~3月5.1%減18.2万人
厚生労働省 人口動態統計(外国人含む速報値)
2023年1~3月の出生数は18万2477人
婚姻数も減っており、婚姻数が減れば、出生数の減少につながる。

国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口で、23年の日本人の出生数は最も実現性が高いとした中位推計で76万2000人。

「出生数は婚姻件数に2年半ほど後ずれして顕在化する。新型コロナウイルス禍で20年、21年に結婚が大幅に減り、出生数は下振れする可能性が高い」

23年に生まれた人が27歳になる50年の日本の総人口は、社人研の中位推計で1億468万人となる。15~64歳の生産年齢人口は20年の7508万人から5540万人に減る。
婚姻数の減少などで出生数が推計を下回るペースが続いた場合、人口の減少幅はさらに大きくなる。

「30代後半でも出生意欲の高かった団塊ジュニア世代が40歳を超えた16年ごろから、若者が経済的な理由で結婚や出産を望まない傾向が続いている」
妻が35歳未満の夫婦で理想の数の子をもたない理由として「お金がかかる」が77.8%で最も多かった。

総務省の家計調査 子ども1人あたりの教育費は同じ期間に月平均2万9416円から3万5295円へと2割増

・日米金利差
▽…日本と米国の金利の差。中央銀行が政策的に決める短期金利や、金融政策の先行きを反映しやすい2年物国債利回り、長期金利の指標となる10年物国債利回り差が注目されやすい。

▽…お金は金利が低い方から高い方に流れる性質を持つ。低金利より高金利で運用した方が多くの利益が見込めるため
経済成長率やインフレ率の差などから基本的には米国の方が日本よりも金利水準が高い。日米金利差が拡大すると日本から米国に投資資金が向かうため、円安・ドル高が進みやすくなる。
▽…外国為替市場で円相場は日米の2年金利差との連動性が高いとされる。米連邦準備理事会(FRB)の急激な利上げで米国の2年債利回りは2021年末の0.7%台から足元で4.5%程度まで上がった。一方、日銀の大規模緩和の継続で日本の2年債利回りはマイナス水準が続いている。22年以降の円安・ドル高は日米金利差の拡大が主導してきたとの声は多い。

・アマゾンが新タブレット
米アマゾン・ドット・コムは23日、タブレット端末の最新モデル「Fire Max 11」を発表した。
11インチのディスプレーで、画面分割もできる。写真などに絵や文字を書き込める「スタイラスペン」を初めてアクセサリーとして販売し、動画視聴に加えて創作活動にも活用の幅を広げる。
ストレージ容量が64GBの製品は税込み3万4980円で、128GBは同3万9980円。23日から予約受け付けを始め、6月14日から出荷する。最大14時間持続するバッテリーを搭載した。
Fireタブレットで初めて指紋センサーを搭載し、電源ボタンに触れるだけでロックを解除できるようにした。スタイラスペンは同4980円で販売する。アプリ上で絵を描いたり、書類に手書きでマークを入れたりできる。スタイラスペンやキーボード付きカバーのセット販売もある。


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