20231017_2023年の企業M&A活動の減少とその背景

事実:

  1. 2023年4~9月のM&A取引総額は約1兆1900億ドルで、前年同期比で24%減少。

  2. この同期での取引総額の減少は2年連続。

  3. 世界経済の不透明感と金融引き締めにより、企業は投資の選別を強化。

  4. 件数ベースでも、M&A取引は約2万5000件で10%減少。

  5. EYの調査により、CEOの3分の1が「金融政策の方向性の不透明さ」をM&A慎重の理由として挙げた。

  6. 2023年1~6月の投資ファンドの資金調達は前年同期比45%減の1297本。

  7. 金利上昇の影響で、大手に資金が集中し、実績の低いファンドは資金調達が困難。

  8. 買収側企業の所在地別では、欧州での取引総額が31%減、米国が18%減、中国が17%減。

  9. 日本はM&A活動が活況で、取引総額が16%増の約360億ドル。

  10. 日本の活況の理由は低金利とコロナ禍の経済再開、そして企業の事業再編。

  11. 日本のM&Aは脱炭素やデジタル化などの構造改革を目的としたものが多いとPwCアドバイザリーの筒塩芳夫パートナーが指摘。

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