20230418


トラック・船、国内物流の荷動き鈍化
・国内のトラックや貨物船の荷動きが鈍化していると報じられています。内航貨物船の輸送量は前年同月を下回る月が増え、企業間物流のチャータートラックの荷動きも例年に比べ鈍く、繁忙期にもスポット運賃は上がらなかったそうです。これは、物価高が個人の消費や製造業による生産を停滞させているためです。また、荷動き指数によると、鉄鋼・非鉄、パルプ・紙、化学・プラスチックなどの業種では22年10~12月からマイナス幅が広がり、食料品・飲料も前期のプラスからマイナスに転じました。内航船の主要貨物である鉄鋼は2月に前年比14%減少し、22年2月から連続で前年を下回っているとのことです。
「値上げが相次いだ食料品・飲料で荷動きが急速に悪化している」
「価格高騰による個人の買い控えもあるのではないか」
コロナ禍の需要減少はエネルギーにも表れていた。石油製品や石油化学製品を輸送する内航海運会社によると「航空機向けのジェット燃料の輸送量は20年に急激に落ち込み、足元でもコロナ禍前と比べると7~8割程度までしか回復していない」
脱炭素化の流れで需要が減っている長期的な傾向もあり、石油製品などを運ぶ油槽船の輸送量は22年9月から6カ月連続で前年割れ
・企業間物流を担うトラックでも荷動きは鈍い。例年3~4月は企業の決算や引っ越しに伴い荷動きが活発になり、スポット運賃は上昇する傾向にある。「例年に比べると荷物の増え方が鈍かった」。引っ越しに関連する荷物が減り、トラックの需給が緩んだようだ。
例年と比べ物量が少ないと明かす。特に「電子商取引(EC)関連の荷物が少ない。物価高で消費者の需要が低迷しているようだ」
・「低所得層を中心に可処分所得が増えない中で物価が高騰し、個人消費の伸び悩みは続くだろう。消費の伸び悩みは遅れて企業による設備投資も下押しすることから、景気全体が落ち込む可能性がある」

大阪IR
日本政府は、大阪の夢洲島にある統合型リゾート(IR)の開発計画を承認し、カジノ、会議センター、高級ホテルを含む施設を2029年にオープンすることを目指しています。運営会社である「大阪IR」は、MGMリゾーツ・インターナショナル・ジャパンとオリックスで構成されています。福井県を含む関西地域の経済効果は年間1.1兆円、93,000人の雇用創出が見込まれています。しかし、IRの収益構造がカジノ収益に大きく依存していることや、ギャンブル依存症のリスクが懸念されています。成功事例であるシンガポールは、カジノ収益からの転換を図り、他のアトラクションへの大規模な投資を行っています。
・「日本が観光立国を推進する上で重要な取り組みだ。我が国の成長に寄与する」。
「2025年国際博覧会(大阪・関西万博)、IRで地盤沈下してきた関西がやっと上向く」。
関西圏に福井県を加えたエリアの経済効果は年1.1兆円、雇用創出は年9.3万人を想定。
大阪府・市には事業者からの納付金などが年1060億円入る
政府はカジノができる区域の床面積をIR全体の建物床面積の「3%以内」と定めている。収容人数は1万1500人となる。大阪府・市はカジノ施設への来場者数を年1610万人と予想する。単純計算で1日あたり約4万4000人。満員の客が毎日4回総入れ替えする計算になる。

女性の働き方、正規にシフト
日本の総務省が実施した労働力調査によると、2022年の日本の従業員数は、COVID-19パンデミックの影響を受けた雇用市場に一定の改善が見られ、2019年から80,000人増の60.32百万人となりました。そのうち、正社員は73万人増加し、うち女性正社員が80万人増加した一方、20代と30代のパートタイム労働者を中心に非正規労働者は50万人減少しました。非正規労働者の減少は、パンデミック中に仕事を辞めた多くの人々が復職せず、労働者と企業のニーズの不一致によるものです。また、人口が高齢化により構造的に減少しているため、女性従業員を引きつけるために企業がより良い待遇や労働環境を提供する必要があるため、労働力不足が続くと供給面の成長制約が強まる可能性があります。

生成AI アマゾン参入発表
・アマゾンは、生成AIを中心に重点的に投資していくとしています。アマゾンは13日、傘下のAWSが、生成AIを利用したソフトを開発するための基盤サービス「アマゾン・ベッドロック」の提供を始めると発表しました。また、AWSは、法人顧客が自社のサービスに文章や画像の自動生成などの機能を組み込みやすくすることを目指しています。アマゾンのCEOであるアンディ・ジャシー氏は、生成AIや大規模言語モデルは、アマゾンが今後何十年にわたって発明を続けるための中核をなす分野であり、重点的に投資していくと強調しました。
アマゾンは、他のクラウド3強の生成AIの領域における戦略とは異なり、自社開発と外部からの供給を並走させることで、多様な顧客のニーズに応えることを目指しています。具体的には、自然言語処理に強みを持つイスラエルのAI21ラボや、英スタビリティーAIなどと協力しています。ただ、この分野はまだ流動的であり、競争の行方が見通しづらい状況です。
・生成AIに対してはクラウド大手の幹部から「過去最大級の技術革新」との声。


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