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自分の才能が開花した瞬間は?

「自分の才能が開花」っていうとやっぱりまだ大それたイメージを持ってしまう。「自分の長所が伸びたなと思えたとき」と言い換えると、もう少しイメージがわいて、あぁあの時かなという場面がいくつか頭の中に思い浮かぶ。

その中の1つは、社会人4年目の時だったかなと。

当時、私はある大きなプロジェクトの1つの領域の担当メンバーだった。最初はリーダーと私しかいなくて、リーダーは業務知識はあるけど部下を率いるというタイプではなかった。結果そのリーダーは、自分にはマネジメントはできません、ということで自らプロジェクトを降り、代わりの人がまた私の上についた。

代わりの人も、リーダーとしては少し心もとなく、なかなか決定ができない。中途で入った二人も、私よりもはるかに年上なのに動きが鈍い。連日連夜仕事をしながら、私はイライラ・モヤモヤした日々を過ごしていた。

当時は全然意識していなかったのだが、自分がなんとかせねば、と思ったのだろう。これまでよりも増して、自分で考え自分で動いていこう、という思いが行動に表れていたようだ。私の中で持っていた「地道に取り組む力」「考えて行動する力」「積極的に動く力」にスイッチが入り、鍛えられた期間だったように思う。

それに気づかされたのは、プロジェクトの最初のリリースが終わった後の評価面談の時だった。「このプロジェクトで一番成長したのは、実はあなただったと思う。」と言われ、正直複雑な気持ちになったのを覚えている。

成長したのはよかったのだが、一方で当時付き合っていた人と別れていた。原因は、私の仕事のしすぎによるすれ違い(だと思う)。プライベートが破綻してまでの成長に一体何の意味があるのだろうと、傷心だった私は素直に成長を喜べなかった。ただ、私の才能が発揮された・長所が伸びた、という点では1つの瞬間だったのかなと、振り返れば思う。

追い込まれた環境に身をおくと、その環境で自分に一番適した才能が発揮されるのかなというのが、今振り返って感じることである。確かにそういう方法もあるかもしれないけど、せっかくなら、自分の才能はこれだからこうしてみよう、と意識して伸ばしていきたいなぁ。

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