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令和にランスシリーズ完走した感想05(ランスⅩ)

このnoteにはランスⅩの核心に触れる重大なネタバレがあります。
まだランスⅩをクリアしていない方はブラウザバック推奨です。


魔物界の頂点に君臨した最強の魔人ケイブリスが率いる魔軍の人間界への侵攻によって、人間と魔物の永きに渡る拮抗はあっけなく崩れ去った。対する人間達は未だに国家間の諍いが絶えず、為す術無く魔物の大軍勢の蹂躙を受けてしまい、開戦から僅か2週間で1200万にも及ぶ犠牲を出してしまう。
そんな中開かれた首脳会談。だが、人類滅亡という絶望的な状況だというのに人々は結束できず、会談の場には紛糾が飛び交っていた。
―――そこに現れたのは冒険者ランスと奴隷のシィル。ランスは会談の場で「おまえら全員、俺様の部下になれ。そうしたら魔軍なんぞ俺様が潰してやる」と言い放つ。
混乱する会談の会場。だが、ランスの事を良く知るリーザス王国女王・リア、ゼス王国副王・マジック、ヘルマン共和国大統領・シーラ、自由都市連合代表・コパンドン、JAPAN国主・香姫、AL教法王・クルック―、各国の代表達は彼の言葉に頷き、人類最後の希望をランスに託す決断を下した。
底辺から這い上がり魔人の頂点にまで昇りつめた男、ケイブリス。
唯我独尊、欲望のまま生き、世界を手に入れ全ての女をモノにすると豪語する男、ランス。
人間と魔物の最後の決戦が―――今、始まる。

出典:Rance Ⅹ -決戦- -ひつじ小屋別館

リアルタイムでの感想はだいたいこのツイートにぶら下がってるので、新鮮な悲鳴が聞きたい人はどうぞ。

新鮮な感想はツイートを見てもらうとして、ランスⅩ含むシリーズ全体を完走した感想を書いていきたい(タイトル回収)

まず、ランスⅨ終了時点でいくつか不安だったのは、
「人類統一するのにⅨまでかかったのに、Ⅹだけで”ちゃんと”完結するのか」
「鬼畜王が提示した結末(ルドラサウムに長い夢を見せて少なくともランスが生きている間は平和にする)をなぞるのか、他に納得できる結末を用意できるのか」
「VS魔軍VS神々まで終わったとしてせっかくの最終作なのに描写がおざなりになるのではないか(これは予算や工数の問題もあるし仕方ないかなと思っていた)」
といったところ。
終わってみると全部問題なかった
それどころか、あらゆる面で想像以上を見せてくれた。


まずキャラカードを使ったバトルシステムだから、とにかく大量のキャラが出る。え!?そんなキャラまで!?みたいな過去作キャラまで出る。
そのうえ新規キャラまでいる。そしてほぼ全員に食券コミュがある。なんで??????
しかもこの食券コミュ、原則1キャラにつき3つ用意されているから、食券コミュだけで文章量が恐ろしい事になっている。
圧倒的な物量で「流石に各キャラの掘り下げが浅くなるのは仕方ない」なんて言わせない作戦。いや力技すぎるだろ!!!!


次にバトルシステムの話、
本当に楽しかった。Ⅹのバトルシステムが一番好きかもしれない。
ストーリーに沿った敵のギミックが用意されてるから、万全の状態で戦えば夜ケッセルリンクは絶望的に強いし、シルキィは鬼のように固いし、メディウサの石化が本当に恐ろしい。
そんな強い魔人たちが相手でも運と機転で打開していくランス達の行動が直接バトルに影響するのがたまらなくアツい。


そういえば、今作は開幕から人類軍総崩れの大ピンチだけど、意外と保つ。
鬼畜王だとここから立て直すの無理無理の無理だけど、なんとかなったのって、”国”が生きていたからじゃないかなと思った。
鬼畜王ではリーザスが他国を統一して人類軍としたけど、正史ではⅨまでにたくさんのつながりを作った各国が自分たちの国を守るために魔軍と戦っている。ここの違いが初動で負けた人類軍が巻き返せた要因だったような気がする。
まあ”国”が生きているってことは人間同士の争いは絶えないってことなんだけど、これが実はとんでもないアドバンテージ。なぜなら争いのタネがない状態で魔軍を討伐するとルドラサウムが飽きてエンジェルナイトが侵攻してくるから(鬼畜王)。鬼畜王の展開を知ってると、時間をかけて積み上げてきた正史があのエンディングに辿りついたのは道理のように感じて感慨深い。

鬼畜王だったら迷わずやり直す地獄みたいな状況


一周目はわけも分からずクリアC「魔王ケイブリス」、そこからクリアポイント稼ぎして初めてのクリアAは「海から」だった。
エンド毎に色々な顔を見せるけど、自分の原点に立ち返った「海から」のケイブリスが一番好き。最初で一番戦力的にギリギリだった時にこのケイブリスと戦えて良かった。

オドレァ!!!クソバード!!!!!!!!!!!!!!!!
結果オーライだとか、こいつがシィル殺さなくても美樹ちゃんが魔王になるとか、二部後の世界で復讐しに行くのが馬鹿らしいとかわかるけど、それはそれとして、こいつは生かしちゃおけない。
全ルートでこいつが介入してくるの、運命的なものを感じる。そんな運命いらんわ!!!!


そんなこんなで、シィルを失ったランスは美樹ちゃんから魔王を継承して、尋常じゃない精神力で魔王の力を制御して人類は平和になったのでした。
めでたしめでたし

最初にこのエピローグ見た時点で、この後絶対に良い方向には話が進まないことだけは分かった。
シィルがいなくなって空元気出してるけど、それが長く続かないことはシリーズやってれば誰でもわかると思う。
プレイ時はどうすんだろう……って思ってた。


◆二部の話

改めて注意喚起、未プレイの方はブラウザバック推奨。
個人的にはシュタゲのネタバレくらい知らない方が楽しめると思うので。










グッドエンドのためにはシィルが必要+二部開始条件に法王特権未使用=つまり・・・・・?
二部では法王特権使ってシィルを生き返らせて、正気を保った魔王ランスVS神々の壮大な戦いが繰り広げられるに違いない!!!!!!!

!?

そして始まる怒涛のRA歴年表、魔王ランス失踪(やっぱり)、美希ちゃん健太郎帰宅(!?)、魔人リズナ(そのネタ回収されんの!?)、リーザス大戦(!?)、クルックーとルドラサウムの面会…………
クルックーとルドラサウムの面会!?!!?!?!?!??!?!?!?!
情報量が多い!!!!
もう一気に分からなくなった。2部序盤一切ツイートしてなかったのは急展開でそれどころじゃなくなってたから。
この時の訳の分からなさって、鬼畜王プレイ後に正史を辿りながらあれこれ考えてた予想を盛大に外されたのが原因だから本当に味わい深い。正直めちゃくちゃ楽しかった。

二部の詳細な内容については、ここまで読んでいる人はとっくにプレイ済みだろうから、細かく説明する必要もないでしょう。
いきなり主人公交代、突飛な選択肢もクルックーの子供ならで納得できる不思議、ソウルフレンド長田君との出会い、兄弟たちとの冒険、闘神大会……全部楽しかった。

これまでのランスシリーズは鬼畜王で先のおおよその展開を知っていたからこそ、何も知らないまっさらな冒険が殊更に楽しかった。
二部の話はオーブ集めや修行パート含めて、突飛なところは何一つない、言ってしまえば古き良きRPGそのまんまなストーリーだったのに、楽しかった。それは、これまで積み上げてきたルドラサウム世界が、ただ冒険するだけでも楽しい世界になっていたから。
エールを通して体験した二部の冒険が本当に楽しかったからこそ、最後の結末に納得がいった。あんなに憎たらしかったルドラサウムが気づいたら同じ目線で同じ世界を楽しんでいた。
救いのないと思っていた世界で、こんなに愛にあふれた結末を用意してくれたことがなにより嬉しかった。


・ラストバトル

バトル中に一瞬だけ見える歴代魔王の姿

歴代の魔王と連戦できる夢のようなバトル。
BGM「血の記憶」も相まって最高にアツかった。
間違いなくシリーズ最強の敵なのに、復活したランスがいるだけでなんとかなる気がしてくる。

ずっと見てたぞ!!!
スケベで鬼畜でクズ野郎で、決して褒められた人間じゃないけど憎めない、そんなランスがいたから2021年は楽しかった。

ここからの、旅の終わり⇒後日談⇒「Grand Ending Movie」の流れはいつ見ても感動する。
ランスの最期まで見られると思っていなかった。

最後に残したヌヌハラの食券Cで感じ入ってしまった。
ヌヌハラになら安心して任せられるよ。

ありがとうランス
ありがとうランスシリーズ
ありがとうアリスソフト(そのうち他作品も手出します)

最後に、ランスシリーズの振り返りにいいねRTなど反応してくださった方、ありがとうございました。
ランスⅩ発売から3年経ってもランスシリーズが愛されていることを知ることができたのでnote投稿してよかったなぁと思いました。