SATAスプレーガンのバックボーンを知って感動したこと。

サタのガン使った事ありますか?
自分は一台だけ所有しています。それもいつだったかUVサフェーサキャンペーンでセットになっていたサタのガンです。
だからサタのヘヴィユーザーではありません。

ですが、それを初めて使ったとき、あ、スゲー。と思った事がありました。

それはQCC™ – クイックカップコネクターという塗料カップとガンボディの接続部分です。
通常、国産ガンメーカーだと接続のねじピッチが細かく塗料カップを取り付ける際に何回転もさせないと取付できません。外すときも同じです。
ところがサタのガンは半回転ひねるだけで簡単に接続と解除ができます。
つまり同じことをするのにサタのガンは国産メーカーに比べて手間がかからない設計になっていた。という事です。

そこで「スゲー」と感銘を受けてサタというメーカーを調べてみて納得。
その前身は手術器具のメーカーだったんですね。
114年の歴史のある会社です。
1907年にはボトルに取り付けたレバーを開け閉めして液体を塗布することができるような手術器具を開発していたようです。

素人なりに考えたんですが、
手術の現場で準備にもたつくような作りの道具は不要と考えるのが普通ですよね。
一刻を争う事態に、手術道具の準備にやたらと時間がかかっていたら患者は死んでしまいます。それがどれだけハイスペックな性能だとしても使いたい時に使えないのでは意味がありません。
サッと手に取ってすぐに使えるものでなくてはならないはずです。
人命救助が最優先なんだから時間との闘いになります。
急ぎながらも正確な手術が求められる現場で使われる道具に必要な機能は、雑多な物を排除したシンプルな道具ですよね。
メスも、一つの柄にヘッドを取り換えれば色々な用途になります!15徳メスです!お買い得!なんて物は使い物になりません。一つのメスに一つの用途です。
各用途のメスを必要なだけ揃えて必要なタイミングで持ち替えて使う必要があります。
持ち手も装飾を施す必要は無く、握り心地や疲れにくさを重視したシンプルで清潔さが保てるような柄になるはずです。

あくまで素人の想像ですよ。

多機能で豪華で準備に手間のかかる道具だったらそれは過酷な現場では高額なゴミにしかなりません。

鈑金に必要な道具は基本一つの道具に一つの機能ですよね。
道具のチラシを見ていると柄は一つで鈑金ハンマーのヘッドが数種類付け替えられる。というのを見かけたことがあります。一見理にかなっているように見えますが、現場を何にもわかってない人が作ったんじゃないの?って思います。ゴミハンマーですよね。
鈑金途中でその都度ハンマーのヘッドだけ変えるようなめんどくさい事はしません。そんなことしてたらめちゃくちゃ集中が途切れます。ヘッドが変えられるハンマーを愛用している職人なんて見たことありません。
ヘッドを変えるのはスライドハンマーだけで十分です。
テレビショッピングでアタッチメントが15種ついてこのお値段!とか言っている高枝切狭を買ったって実際に使うのは1・2種類でその他の9割のアタッチメントは倉庫で永い眠りに入ります。
そんな道具は作り手が勝手に盛り込んだ余計な機能です。
鈑金に必要なハンマーが3種類必要なら3本別々に用意する方が絶対使い易いし仕事も早いはずです。

サタはそういう事をわかっていてスプレーガンにもフィードバックしているんじゃないのかな?というのがQCC™を使ったときに感じた答えの部分です。
他にもつまみやすい調整ノブ類。吐出量のねじピッチも大きく切られていて少ない回転数で調整できます。

こうやって改めて見てみるとサタのガン、使いたくなりますよね。

買っちゃおうかな~。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
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