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29年目の1.17 会ったことのない他者を忘れないこととは
直接体験したわけでも、幼い頃から話を聞いてきたわけでもありません。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災のことです。長崎県出身で、リアルタイムなのは高校2年時の東日本大震災だった私にとって、それは歴史上の出来事でした。
関心を抱くきっかけは大学進学で神戸にやってきて、偶然入った新聞サークルの活動で、震災で家族を亡くされた方や、ボランティア活動を続ける人々と出会ったことでした。それぞれの思い
救いのインド 年始・高知の旅②
午前9時、ゲストハウスの下段ベッドからはい出した。日付が変わるころまで談話スペースで飲んでいた中年男性3人組は既にいない。ゆっくり着替えて外に出ると、昨晩はシャッターが下りていて気付かなかったが、店が何軒か開いている。総菜屋には弁当やチキンカツ、海産物屋のガラスケースには干物が並んでいる。Googleマップには魚の棚商店街と表示があった。夜は飲み屋もあったので、ここで完結できるなと思った。
帯屋
何も決めない 年始・高知の旅①
年始に衝撃的なニュースが続き、自分の心もどことなく落ち着かない。とりあえず家でじっとするのはやめた方がいい。昨年末に予定していた通りではあるが、1月4日から2泊3日で高知へと旅に出た。
青春18きっぷでの1日がかりの移動は久しぶりだ。午前9時に神戸を出て、鈍行を乗り通して高知に着くのはなんと10時間後である。物理的な距離以上にダイヤの接続が悪い。香川から四国山地を越え高知へ向かう土讃線には、普通