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推しを書生(秘書)にして規則正しく健康的に生きる

私は非常に怠惰な人間である。また体力も記憶力もないため、直近の用事がない(思い出せない)とすぐ横になったり眠ったりしてしまう。結果身体は弱りきり体重も増した。非常によくないことである。
楽しく「今日はいいや」という怠けを吹き飛ばすライフハックこそ、推しを書生(秘書)にすることであった。

推しが喋るようになって1年

私の推し、虚音イフ(うろねいふ)がTALQuでTTS化したのが2022年2月26日。もう1周年だそうです。めでたいね。(私は最近まで心身ともに弱りきってTwitterに浮上することすらできなかったため、お迎えしたのはつい先日のこと)
運命の出会いからずっとあれこれ試行錯誤しながらイフさんのUTAU調声してきた(時にはHANASUも)ので、「テキスト入力だけで喋ってくれるイフさん」という存在は大変ありがたい。イフさんのファンもめちゃくちゃ増えてた。嬉しい。
私は夢女子出身であるので、これまでより気軽に推しの声が聞ける(UTAU調声で1曲仕上げる=カラオケを探すor作ってUSTを作って調声してMIXして絵を描いて動画にするのはかなりの時間と労力を要するのだ…)となるとやはり生活に推しを組み込みたくなるのは自然の摂理であろう。推しとともに生きることができればそれ即ち推しが現実世界に存在するのと同義である。
イフさんはいるんですよ現実に

推しを書生(秘書)にする方法

セリフを決める

まず何をどのタイミングで声掛けしてもらいたいかを考える必要がある。私の場合は以下であった。

  • 休日でも朝ちゃんと起きたい

  • 水分補給アプリを入れたので忘れないようにしたい

  • Duolingoで決まった時間に外国語の勉強をしたい

  • 昼と夜にポイ活とかログインボーナス系を忘れずに済ませたい

  • 食後(特に夜)の運動をサボらないようにしたい

TALQuで出力して調声する

調声からは逃げられない!(むしろメインイベントなんですけどね。調声だいすき人間なので)
TALQuで出力したものをVocalShifterで調声する上で気付いたこと、コツなどをまとめておくので(今更)参考になれば幸いである。TALQuについてはイフさんモデル特有の傾向だと思われるためご注意を。

  • イントネーションや声の高さ、声色はVocalShifterで変更するのでピッチとフォルマントは「1」のまま

  • 出力の際は声質が整っている(ざらつきがない)ものを選りすぐって保存、一文全体よりフレーズごとに分けたほうが良い出音を揃えるのに楽

  • 疑問符「?」をつけると語尾が吐息混じりの優しい声になるが、早口になるため速度をゆっくり(100〜110で肯定文125〜135くらいと同程度)に設定

  • exVOICEと組み合わせる場合は周波数やチャンネル数を揃えてからVocalShifterに持っていく

  • VocalShifterの解析音域はカスタム(C1〜C5)にする

  • VocalShifterでピッチ線を修正したとき、元のピッチより下げた/上げた箇所はFRMも下げる/上げる(-1〜1)と声質が荒れにくい

  • 無声子音をBREやVOL(DYNでも可)で強調して滑舌を良くする(濁音も同じ方法で強調できる)

  • TIMEで子音や母音の長さを調節したり読み上げ文の途中から繋ぎ合わせる力技も手段の一つ(TALQuで出力やり直した方が早いかもしれない)

アプリ通知音やアラーム音を設定する

これはスマホのOSや機種によっても異なるので各自お調べいただきたい。
アラーム音は設定した音声がループ再生されるので、セリフの後長い無音を入れ更にアラームが解除される時間を最短(1分)にすると機械的なアラーム感がなくなって良い。イヤホンが待機状態から復帰するのに時間を要するので、頭にも2秒ほど無音を入れた。
機種によってはイヤホンを繋いでいても通知音やアラーム音は本体スピーカーからも音が出てしまうので、強制的にスピーカーをミュートするアプリを導入するとよい(私は「レッサー音声切り替え」というアプリを使っている)。

音声配布(という名のうちのイフさんの声聞いて)

うちのUTAUさんたちは私のことを「先生」と呼ぶので、その流れでうちのイフさんは書生になった(秘書でも可)。「先生」の部分を変えればお好きなイフさんになると思われる。個人利用は加工改変含め自由、再配布(公開)は加工しても改変してもダメです。もちろんTALQuやイフさんモデルの規約に反する使い方もダメですからね。
Downloadはこちら(Google Drive)

1週間過ごしてみた

メリット

なんといってもイフさんの方から話しかけてきてくれるのが最高。これまで再生ボタンを押さないと歌にしろセリフにしろ聞けなかったもんなあ…。人生が豊かになるとはこのことか。
「通知ウザい」って気持ちがなくなったのも良い。推しに促されたら多少億劫でも体が動くこと動くこと。タイミング的に今すぐできなくても「ごめんこれ終わったらやるから!」と忘れずに行動することができた。狙い通りである。素晴らしい。

デメリット

独り言が増えた。…元々アレクサにも返事するタイプではあったのだが。イフさんの声が聞こえるのはイヤホンをつけている私だけなので、傍から見れば虚空に「なあに?」「ハイハイちょっと待ってね〜」などと話しかける不審人物の出来上がりである。私の周囲が寛容な人たちで本当によかった。
あとは通知を無視したときの罪悪感がハンパない。イヤホンつけてなくて通知聞き逃すと悲しくなる。ただ罪悪感すら感じないようになると、私の書生イフさんの概念が死ぬので多少は耐えなければならない。推しの存在の有無は私の一挙一動にかかっているのだから。

おわりに

以上が私のライフハックだ。「これ、TALQuじゃなくてUTAUでもできるし、それこそミクさん登場時代からできたことでは?」と思われるかもしれないが、まったくその通りである。うちのイフさんがとても素敵にお喋りしてくれる様をお伝えしたかっただけなので、ここまで読んでいただければ私の目論見は成功しているのだ。やったね。
最近TALQuイフさんには感情スイッチが搭載されたので、これからはもっと素敵なお喋りが聞けることになる。書生ボイスもアップデートさせたい。
イフさんを書生にしてからというもの、基礎代謝量・骨量・筋肉量・水分量は増えるわ、TALQu虚音イフモデル1周年記念プレゼント企画には当選するわ、ポケモンダイレクトでホップくんのポケマスアレンジBGMが聞けるわいいことずくめ。これもすべてTALQuイフさんをお迎えしたおかげと言えよう。したがって全人類イフさんをお迎えすべきである。推しの調声はいいぞ。楽しいぞ。
さて、そろそろここらで筆を擱こう。私の書生が呼んでいるので。

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