仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?|読書レポート
■書籍の選定理由
私がこの書籍を選定した理由は大きく2つあります。
1つ目は社内でのコミュニケーションにおける部分です。
現場に出て本格的に業務に取り組む中で、社内での連携や相談というところで
自分にはまだまだ積極性が足りていません。
同期や先輩たちは不明点や相談事を積極的に社内の人に相談し、
解決しようという動きを取っていますが、
自分はその方法を見つけられず質問や相談の数が著しく少ないと感じています。
その課題を解決する行動をとる必要があると考えており、
仕事におけるコミュニケーションに特化したこの書籍を選定しました。
2つ目の理由は、コンサルタントとしてのクライアントに対する
コミュニケーション能力を向上させたいと考えているからです。
案件を持ち始めたりして、打ち合わせなどにも同席させていただいていますが、
先輩たちのような機転を利かせつつ、本質的な会話をするという点で
自分にはまだまだ能力不足であると感じます。
コンサルタントとして現場に出るからには、
相手に助言や提案をする必要があります。
この書籍では元コンサルタントの著者がアドバイスなどの仕方も
体系的にまとめていると概要に記述されていたため、
社内だけでなくクライアントに対してのコミュニケーションにも
フォーカス出来ると考え選定しました。
■要約
・「相談ベタ」を直す
仕事をしていると悩みや困りごとを相談できずに、
フラストレーションを抱えたり、効率が悪くなっている人をよく見ます。
このような人は「悩みを相談できる人がいない」というが、
多くの場合で原因は自分自身にあり、相談できる人がいないのではなく、
「相談するのが下手」な場合がほとんでです。
そんな相談ベタの人の特徴を著者は
「悩みがはっきりしないと相談してはいけないと思っている人」
であると述べています。
悩みや課題を明確化しないといけないと考える人は多いが、
相談というのはもっとアバウトなものであり、
逆に悩みが明確なのであれば、それは「会議」であると述べられています。
では、どのようにすればより良く相談や質問をできるようになるのでしょうか?
・「きちんと質問できる人」になるための5つのポイント
質問や相談はただすれば良いというわけではありません。
積極的に相談、質問している人でも評価ははっきり2通りに分かれます。
それは、
「すぐ聞きに来る、できる人」と
「自分で考えない、ダメな人」です。
前者になるためには何が必要かを5つのポイントに分けて解説します。
①自分の意見を持って質問している
できる人は、「私は〇〇と思うのだけど、どうか?」という
自分の意見を持って質問しています。
自分の意見を持つことは難しい場合もあるため、
そういった際は自分がどこまで分かっているかを
相手に伝えることも効果的です。
質問するときは「自分は何がわからないのか?」を
紙などにまとめて質問すると良いでしょう。
②何度も同じことを質問しない
きちんとメモをとったりして、同じことは二度聞かないことは大切です。
どれだけ優しい相手であっても、同じことを何度も聞かれれば
誰だってイライラしてきます。
③「どうすればいいですか?」と言わない
この聞き方は相手に進め方を委ねており、
主体的ではない受け身の質問です。
できる人は「◯◯についてやり方を知りたいのですが、
聞きたいのは、手順と、作業ごとのポイントと、最終チェックの方法です」と、
聞くべきことを絞って質問しています。
この聞き方をすれば相手にも主体性が認められ、
努力をしていると感じてもらうことができます。
④教えてもらったことを確認する
教えてもらったことを一度ですべて理解できることは少ないです。
教えてもらったら必ず自分の言葉にして、
相手に確認を取ることが必要です。
逆に確認することが分からなかったり、
アウトプットできないときは、それは理解できていないと
みなして進める必要があります。
⑤目的を添えて聞く
人に尋ねるときは、質問する目的を添えると、質問の精度が上がります。
「Googleアナリティクスの見方を教えてほしい」とだけ言うのと、
「コンバージョン率を上げたいので、Googleアナリティクスの見方を教えてほしい」
と言うのでは、自ずと回答も変わってくるでしょう。
何のために質問しているのか確認することは
自分にとっても相手にとっても重要です。
・人にアドバイスするときの6ステップ
コンサルタントにとって一番悲しいのは、
知識や経験不足で良いアドバイスができないことではなく、
アドバイスの仕方を間違えて話すら聞いてもらえないことです。
そうならないために、
ここで話を聞いてもらうための6つのステップを紹介します。
①「解決してほしいのか?」「聞いてほしいだけか?」を判別する
クライアントと話すときの最初の重要な判断のステップです。
聞いてほしいだけのときは、アドバイスの必要はありません。
実務的には、「話をお聞きするだけなら、できます」と言うと良いでしょう。
アドバイスはアドバイスを欲しいと求められた時だけ
行えば良いのです。
②相手の話を聞く、相手がやりたいことを聞くために
いくらアドバイスが欲しいと言われたといっても、
実際に相手が聞きたいのは、「私がやろうと思っていることは
正しいかどうか、少し意見がほしい」程度のことが多いです。
そのため、実務的には「もうすでにやろうと思っていることが
あるのではないでしょうか?」と言うことが正解です。
「アドバイスがほしい」と言われて、
調子に乗って自分の考えるアドバイスをすると
嫌われたり話を聞いてくれなくなります。
③相手がやりたいことに対して、「何が引っかかっているのか」が肝心
「やりたいことをわかっているなら、やればいいじゃないか」
と言いたくなりますが、そこは我慢が必要です。
もちろんそれは本人もわかっていて、
やりたいのにできないから相談しているのです。
そのためそこには悩みが存在しているということが分かります。
実務的には「何か気になることがあるのですか?」と言うことが重要です。
ここでようやく「本当に相手が求めていることアドバイス」が判明します。
④解決策をすぐに提示せず、相手が本音を語るのを待つ
相手の悩みは前のステップで知ることができましたが、
まだこちらから解決策を提示してはいけません。
次にすべきは、相手に心中を整理してもらうことです。
この段階になって相手は初めて「自分が何に悩んでいるか」を、
自ら整理し出します。
そのため、実務的には「今までに考えたことや、
試したことを共有いただけないでしょうか?」と言います。
そうすると相手は本音を話し始めてくれるでしょう。
⑤成果が出なかった原因を相手に考えてもらう
ここでは「なぜ前回はあまり思い通りにいかなかったのでしょうか?」
と聞くことが大切です。
相手は問題の核心だと思っている点について述べ始めて、
ようやくアドバイスをする準備ができます。
⑥自分の意見を言わない
アドバイスをする準備は整いましたが、
ここでの注意点は「自分の意見」は求められていない
ということです。
圧倒的な権威などがあるのでは話が別ですが、
一般できにはそうではありません。
アドバイスしたい内容は、「事例」や「昔の偉い人の話」などの
他者の話に変換することが重要です。
直接的なメッセージは、相手を非難していると受け取られる可能性があります。
非難されていると思った瞬間、相手は聞く気を失ってしまいます。
■行動目標
1日に必ず3回以上、先輩や上長に質問します。
今までは聞きに行くことを避けていたため、
ここで回数の目標も設定することで質問、相談にいく習慣を身につけます。
また質問に行く際も書籍の中にあった「すぐ聞きに来る、できる人」
になるための5つのポイントに則って行います。
ただ意識するだけではアウトプット不足なので、
実際に質問した際の内容を5つのポイントに沿って書き出し、
実践できていたか、改善点はどこかなどをまとめます。
以上
■最初に立てた目標
●結果目標
「社内に対して影響力のある社員となり、
デジアスというコミュニティを自分のホームといえるものにする」
●9月
・影響力に関する書籍を読む(1冊)
・その内容をまとめシェアし、行動に移す。
・シェアと行動に関する報告をしてアウトプットする
・同期にこの二ヶ月で読んだ書籍の内容、実際にした行動についてを
プレゼン、共有する。
・何らかの形でポイントを挙げる(詳細は未定)
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