コンサル一年目が学ぶこと|読書レポート

■この書籍を読んだ理由

私がこの書籍を選んだ理由はコンサルタントになるにあたっての
コミュニケーション術や思考術を学び、
現場に出た際に業務内容だけでなく、仕事に対する取り組み方や
動き方という点でも評価される必要があると考えたからです。

現在は研修中で着々と出来ることは増えてきています。

しかし一方で、今は課題を与えらてもらい、それをクリアしていくことが
大きな目標となっているため、コンサルタント的な行動は
あまりできていないという感覚があります。

最近は現場の仕事にも触れさせていただけるようになり、
その際に説明を受けたり、認識をすり合わせたりすることも増えてきました。

その際に報連相や相手に対する聞き方、話し方、考え方のレベルが
現場の先輩たちに到底及んでいないと感じました。

例えば先輩から複数案件のクリエイティブを依頼された時には、
ただ作成するということを伝えられるだけでなく、
各案件の力のかけ方、どれくらいの期間でどれくらいの量が必要か、
チャレンジと保守の感覚値の比率などを短時間でとても端的に説明されました。

その時にそのスピード感と説明の端的さに驚き、
自分もこのレベルで仕事をもらったり依頼したりしていかなければと
強く感じました。

このような出来事があったことから、コンサルとして現場で活躍するには
どう動くべきなのかと考え、この書籍を選定しました。

■要約と所感

本書ではコンサル、またビジネスマンとして重要な要素、能力を
コンサル流「話す技術」「思考術」「デスクワーク術」「ビジネスマインド」
の4項目に分けて解説されています。

各項目の中に実践的なテクニック、解説がされているので
その中から今の自分に特に重要だと思ったものの
要約と所感をまとめていきます。

・Talk Straight 端的に話す

Talk Straightとは簡単にいうと「端的に、簡潔に話す」「率直に話す」
この二つの合わさったものです。

言い換えると変な駆け引きをせず、言い訳をせず、
言われたことにストレートに答えるということです。

具体的には上司から業務の進捗の確認などがあった際は、
たとえ遅れていても言い訳や回りくどい話し方はせず、
イエス・ノーで率直に答えるべきということです。

上司が知りたいのはできたか、できていないかの事実なので
言い訳や理由は必要とされていないのです。

そしてイエス・ノーがはっきりしてるとメリットもあります。

それは率直に答えていると「なぜ?」へと進むことができ、
「なぜ?」へと進めると問題の所在がわかることです。

この「なぜ?」「どうして?」に持っていくことによって
自然とコミュニケーションが図られ問題の所在が分かるのです。

また、間違っていることはクライアントや上司であっても
率直に指摘することもTalk Straightに含まれます。

逆に指摘しないと「わかっていたのになぜ指摘しなかったんだ」
という責任の問題にもなります。

コンサルとしてはまず、イエス・ノーをはっきりさせ、
相手に関わらず「率直に」話すことが重要ということです。

・相手の期待値を把握する

ビジネスにおいて最も基本的で重要なことは、
常に相手の期待値を上回ることです。

そしてそのためにはまず、
相手の期待の中身を明確に把握することが必要です。

具体的には、市場規模のリサーチを頼まれた新入社員の
コンサルタントが、丁寧に関係者にヒアリングに行き
資料をファイリングして上司に提出した際に、
「丁寧に仕事をしすぎだ」と怒られた事例があります。

ここで求められていたのは市場規模のリサーチです。

市場規模のリサーチという方向で努力をするのであれば
褒められることですが、その他のことはどうでも良いことだったのです。

つまりコンサルタントにとって重要なことは相手の期待している
ポイントを押さえることです。

クライアントに求められていないことに時間を使っても
クライアントも上司も評価はしてくれません。

逆に相手の期待している中身がわかったら、
それを外してはいけません。

コンサルタントとしては特に、
クライアントの求めている内容がわかったら、
そのポイントでは必ず相手の期待以上の結果を出さなければいけません。

まずは相手が何に期待しているのかを正確に把握し、
そのポイントで期待以上の結果を出すことが必要です。

・ロジックツリーを使いこなす

コンサルティング会社に入るとロジックツリーや問題解決手法という
一連のロジカルシンキングの重要性を学びます。

そしてこのロジックツリーを使いこなすと
大きく4つのメリットがあります。

一つ目は「一生使える」という点です。
この能力は時代に左右されずに、常に必要とされる能力になります。

二つ目は「全体を俯瞰できる」ようになる点です。
議論をしていると様々な話が行き交いますが、
ロジックツリーが描けるとその話が全体の中でどういう位置付けなのかが
頭の中で可視化されるようになります。

三つ目は「捨てる能力が身に付く」という点です。
頭の中で重要度がわかるため、重要な部分にだけフォーカスして
無駄な部分を捨てれるようになります。

全体像を描き、幹の部分と枝葉の部分を区別できるようになる
ことが重要です。

四つ目は「意思決定のスピードが上がる」ことです。
重要度の判断ができるようになり、捨てる能力が身につけば
意思決定のスピードが飛躍的に上がります。

一つ一つの出来事に何日もかけることがなくなり
一瞬で的確な判断ができるようになります。

・師匠を見つける

この内容は以前のトレースの部分にも重なる内容です。

若いうちはどのような仕事をするかよりも、
誰と仕事をするかの方が重要です。

仕事をしていると、実は言語化できない暗黙知な部分が
重要であることに気がつきます。

そしてこの暗黙知は誰かを真似することでしか
習得できない能力です。

師匠を見つけ、真似していく上で需要になるのが
「守破離」です。

NNGjrでも言われますが、
新人のうちは誰かを真似する上でまずは「守」の部分が重要です。

師匠の一挙一動を徹底的に真似ることで
暗黙知を身につけ守破離の土台となっていくのです。

・所感

この書籍を読んでNNGjrの学びと重なる部分が多くありました。

自分が感じたこととして、まずは仕事の内容的にはもちろん、
人間的にもトレースできるような人を社内に見つけることは
新入社員としてとても重要です。

会社にいると、この書籍の暗黙知な部分は非常に重要で、
そここそ人から信頼されたり、影響力を発揮するのに
必要なところだと感じます。

そしてテクニックとして、Talk Straightやロジックツリーが
必要になってくるのだと書籍を通して解釈しました。

全体としてトレースの取り組みは一旦なくなりましたが、
個人として仕事の内容や会社での人との連携の仕方などに関しては
今後も先輩を通して能力を上げることが重要だと感じています。

■今週の行動目標

・ロジックツリーを使いポイントを上げる

最初に立てた今月の目標にポイントを挙げることを掲げました。
先週実際にポイントを挙げることは出来ましたが、
影響力と結びつけるにはポイントの挙げ方が弱かったです。

その理由として、内容に自分がどのような仮説検証を行い、
PDCAを回したかという部分が記載できていなかったからです。

ポイントを挙げる際に、その成果に至った原因や思考、
どれだけの力をかけたか等の行動は重要だというアドバイスを頂きました。

ここでアピールすることができれば存在感を示すことができます。

そのために使えるテクニックがロジックツリーだと考えました。

日常的にロジックツリーを使って行動することはもちろん、
自分の行動を振り返る際にもロジックツリーは活用することができます。

そこでポイントを挙げる際にロジックツリーを使って行動、思考を深掘り、
読んだ人に評価され、伝わりやすい内容にすることを目標とします。

定量的な評価基準としてそのポイントに関して、
内容に関わるコメントを3件以上もらうこと設定します。

ポイントを挙げるとコメントなどをしていただけますが、
挙げる内容によってコメントの内容に差があると感じます。

読みやすく、論理的で評価できる内容のポイントだと
その内容に関するコメントが多くなります。

そのため実際に自分もポイントをあげて、
勢いや新卒として評価されるのではなく内容で評価されるために
ロジックツリーを使い、コメントをもらうことを行動目標としました。

・現場のコンサルタントに質問しにいく

こちらの目標は最初に述べたこの書籍を読んだ理由と
師匠を見つけるという内容に繋がる部分があります。

まず読んだ理由の部分では、
コンサル的視点が不足しているという課題を感じています。

そして師匠を見つけるというパートでは
守破離と暗黙知を意識して取り組むことが重要であると学びました。

そこで自分ができるアクションとして実際に現場のコンサルタントに
質問をしに行って思考、行動を真似することから始めるべきだと考えました。

課題に向き合い、コンサル的視点を持つためには
具体的には実際のクライアントとのやり取りや商談に参加して
その際に考えていたことやアクションを真似することが必要です。

そのための行動目標・計画として、
・商談に同席してその時に話していた内容の理由や狙いを聞く
・広告運用の現場に参加させてもらい問題解決の手段、思考を聞く
この2点を今週は実施します。

実際に学んだ内容を都度まとめていき、
一日最低一つ、今週で四つの学びを得てドキュメントにまとめることを
今週の行動目標、評価基準とします。

以上


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