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『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』|読書レポート

■選定理由

私が今回この書籍を読んだ理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は最初に立てた目標の「影響力」という点において、
伝え方や人からの見られ方は非常に重要なポイントだと
考えているからです。

ここ一ヶ月くらいは思考力やテレアポに関する書籍など、
自分自身の課題に向き合うことが多かったですが、
人との関わり方や伝え方など対外的な能力も今の自分には必要です。

2つ目は今回の期末試験のこともあり、
改めて他者への伝え方や関わり方の重要性を考えたからです。

今後も多くの人と接していく中で、
誤解を招く言動や、マイナスになる言動をいかになくすかは、
個人としても組織としても必要なことです。

むしろ伝え方、コミュニケーションの中でプラスを勝ち取っていくこと
こそ自分の伸ばしていくべきポイントだと考えているので
この書籍を選定しました。

■要約と所感

この書籍ではあらゆる悩みを解決するための
「人生を思い通りにする伝え方」つまり
「科学的に人の心を動かす方法を学ぶことが出来ます。

・人の心を動かす3つの絶対条件

私たち人間はどれだけ論理的に正しいことを言われても
感情が同意しない限り、真に受け入れることはできません。

まずは前提として「人の心を動かす3つの絶対条件」を提示します。

①話を聞くに値する人と思われる日常での立ち居振る舞い
②相手に「安心感」を与える
③相手の「自己重要感」(承認欲求)を満たす

そのうえであなたが伝えようとしているアドバイスや指示に
「相手が自分で気づいたという錯覚を作り出す伝え方」が重要です。

これらを実践していくと、
周囲が自然と味方になってくれるような人物になることが出来ます。

そのための具体的な手法を挙げていきます。

・どんなことでも絶対に否定しないと決める

現代において人が求めているのは「精神的な安心感」「心の安定」です。
そのために重要な実践的な方法がいくつかあります。
その一つが「否定しない」ということです。

人が「安心することが出来ない」「安心感が損なわれる」
のはどのようなときでしょうか?

・何か発言をすると第一声で「それは難しいよ」などと発言する人
・「それは違う」と真っ向から否定する人
・相手の存在自体を否定するような発言をする人

つまり人は「否定」されることが怖いのです。

否定されると傷つきますし、傷つくことを避けるようになります。
これは脳のメカニズム的にも言えることです。

また、人間は記憶するべきことか忘れても良いことかを
常に選別しています。

記憶に残すかどうかの判断基準として、
「強い感情が伴っているかどうか」というものがあり、
これを「情動的記憶」と言います。

否定されることには強い感情があり、深く記憶されます。
誰かを否定してしまったら、否定された側の記憶にいつまでも残り、
もう相談やアドバイスを求めてくることもなくなります。

そのため、まずは一度「絶対に否定しない」と決まてみましょう。
まわりに「〇〇さんなら絶対に否定なんてしないから大丈夫」
と思われると、まわりの対応は大きく変わります。

この認識を得られると、安心感うんぬん以前に、
まずは○○さんに話してみようと思うようになります。

そうすると、身の安全も精神的安全も満たされる場所と認識され、
あなたのもとに人と情報が集まるようになります。
これが「伝え方次第で人生は思い通り」という図式です。

・大げさなくらい「感情表現豊かな反応」をする

人望がある人、慕われている人の特徴は「感情表現が豊か」な人です。

ちょっとした成果や報告に対して「よかったね、お疲れ様」と言われるのと
「おー!やったね!!!それはすごい!」と言われるのでは
反応を受けた側の気持ちも大きく変わります。

「感情表現豊かな反応」は相手の「自己重要感」を満たすのに
絶大な効果があります。

人間は無意識的に相手の反応を見ています。
子供が親に「見て見て~」と言ってくるのも反応を得たいからです。
逆に思った反応が得られなかったとき、相手の自己重要感を奪ってしまいます。

「相手の自己重要感を満たす人」になることが出来れば、
あなたをもっと喜ばせたい、良い報告をするためにもっと頑張ろうと思い、
影響力や人を動かす力が絶大なものになるのです。

急に感情表現を豊かにするのは難しいです。
まずはメールやチャットなどで試すのも効果的です。
文字上の感情表現でも十分に効果を発揮します。

・最高な質問ができる「チャンクサイズ・コントロール」

人の心を動かすことのできる人望の厚い人の特徴は
「聞き上手」であるということです。

聞き上手な人の会話は「相手8割:自分2割」だと言われます。
ではなぜ相手が話す量を多くするべきなのでしょうか。
それは「人は話を聞いてもらうだけで、自己重要感が満たされるから」です。

聞き上手な人の優れている点は、聞くことが上手なのではなく、
「相手に話させることが上手」という点です。
そして相手に話させるために重要なのが「質問」です。

いきなり相手に質問をしろと言われても難しいので
効果的なのが「チャンクサイズ・コントロール」です。

チャンクとは「塊」を意味しており、
この手法は「会話の塊」をコントロールするという意味です。

具体例として、相手に「好きな動物は何ですか?」と
質問したとします。
この時の話題は「好きな動物」というチャンクです。

そこで「猫が好きです」という答えが返ってきたとすると
会話のチャンクが「好きな動物」から「猫」に一回り小さくなりました。
これを「チャンクダウン」と言います。

ここからさらにチャンクダウンを進めて、
「好きな猫の種類は?」などと深掘ることが可能です。

そして逆に話のチャンクを大きくする「チャンクアップ」もあります。
「○○という猫が好きです」と帰ってきたとすると、
「動物好きなんですね、それ以外だとどんなことに興味があるんですか?」
などと話のチャンクを大きくします。

それ以外にも同じチャンク内で質問を続ける「チャンクスライド」もあります。

このテクニックを用いれば、相手への質問に困ることはなくなり、
常に相手に多く話させることが出来るのです。

しかしあくまで本質的としては「相手の自己重要感を満たす」ことなので、
このテクニックだけに依存しないことが重要です。

・所感

このレポートでは特に今すぐ実践に移すべき内容を記載しましたが、
これ以外にも多くのテクニック、伝え方がありました。

そしてその多くが、「なんとなく分かってはいるけど実践できていない」
ものでした。

今後コミュニケーションを通して影響力を増していくには、
この書籍から学んだことを目的と理由を踏まえて
即実践していくことです。

この書籍で学んだことはどれも、知識としてではなく、
アウトプットすることでしか効果を発揮できないものなので
その点を踏まえて行動目標を立てていきます。

■行動目標

・否定的な言葉を絶対に使わない

一週間否定する言葉を使わずに過ごす。
「でも」「いや」「え?」という逆説的な言葉も含めて
否定的な意味のある言葉や反応をしない。

またその代わりに「そう思っているんですね」
「そうですよね」という一度肯定する言葉を使って会話をする

・感情表現豊かな反応をとる

毎日必ず最低一回は、チャット上でポイントやアポの報告に
感情表現豊かなリアクションをする。

今までそういった報告に対して反応を行っていなかったので、
ビックリマークや絵文字、チャットの引用機能などを用いて
相手に「見てもらえている」と思われる反応をする。

・チャンクサイズコントロール

一日一回、チャンクサイズコントロールを用いて
会話をして質問力の向上を図る。

テレアポにも効果的な手段だと思うので活用しつつ、
目標としては社内コミュニケーションにおいてこの手法を使い
一日最低一回は一人との会話で質問を3個以上して会話を作る。

以上



■最初に立てた目標

●結果目標
「社内に対して影響力のある社員となり、
デジアスというコミュニティを自分のホームといえるものにする」

●8月
・影響力に関する書籍を読む(1冊)
・その内容をまとめシェアし、行動に移す。
・シェアと行動に関する報告をしてアウトプットする
・インターン生が入ってきたら最初に話しかけランチに誘う
・こちらから交流を作り不安に思っていることや悩んでいることの相談に乗る
・商談に入ったり提案の機会をもらえるレベルまで成長し、
 成果を上げてポイントを挙げるチャンスを作る

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