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【レポート】事例共有「ながの人事室」の現在地と可能性(5月29日開催)


今回は地域人事部アライアンスネットワーク(RAN)で5月29日に行われた「ながの人事室と現在地と可能性」についてのレポートです。

自己紹介

この度、Inquary合同会社でインターンさせて頂くことになりました本間寛大
です。今年の3月まで専門学校で建築インテリアについて学んでいました。現在は新潟県五泉市で地域おこし協力隊として活動しています。私が地域おこし協力隊になったのは、まぎれもなく山本さんとの出会いがあったからです。

私は専門学校の二年間五泉市で行われているGOSEN KNIT FESという産業のイベントでニットフェスアンバサダーというイベントの有志の企画チームに所属していました。その時の講師及びファシリテーターが山本さんでした。そこで地域と関わる、盛り上げることの面白さを知りました。そのイベント内で協力隊の募集の話を聞き応募し、今に至ります。その後、山本さんが携わっていた新潟ライフデザインカレッジにも参加させていただき、人生の歩み方を学びました。

ライフデザインカレッジ

山本さんからはキャリアデザイン、地域復興などを学び、その分野の面白さを知りました。今回のインターンに応募したのはその分野をもっと学びたい、地域おこし協力隊の仕事の中で、そして、その後のキャリアの中でも活かしていきたいと思ったからです。
今回のインターンではライティング、ファシリテーションについても学ばせて頂きます。こちらに関しても地域の発信をするうえで必要不可欠なスキルだと思っています。この一年間で吸収できるものすべて吸収する気持ちで活動し、将来地域の編集者になるための一歩を踏み出そうと思っています。

少しここで僕の趣味について書かせてください。
僕の趣味はアルビレックス新潟を応援することです!

アルビレックス以外にもサッカーはたくさん見るので
サッカーに限らずですが、是非話しかけて頂けると嬉しいです。

ということで本題に。

ながの人事室

ここからは先月の29日に地域人事室で行われた事例共有、
『「ながの人事室」の現在地と可能性』についてのレポートです。
今回は立ち上げメンバーである横山暁一氏と瀧内貫氏にゲストとして
お招きし、お話頂きました。

立ち上げメンバー

横山暁一氏
NPO法人 MEGURU 代表理事 1991年生まれ、 静岡県沼津市出身、 長野県塩尻市在住。 名古 屋大学卒後、 インテリジェンス (現: パーソルキャリア)に 入社。2019年からはパーソルキャリアと兼業する形で長野県 塩尻市の地域おこし協力隊に着任し、塩尻商工会議所の地域 人材コーディネーターに着任。 2020年には並行して「地域の人事部」 をテーマとしたNPO法人MEGURU を設立。 産官学金のコレクティブインパクトによる地域の人材課題解決に挑戦 中。



瀧内 貫 氏

ながの人事室 統括ディレクター

株式会社コトト代表取締役/ミリグラム株式会社 取締役/- 般社団法人ローカルイノベーションイニシアチブ共同代表

地域に根ざし、 ブランドデザインや各種広告などのデザイン ディレクションを手がけるほか、 ソーシャルグッドのための 活動やプロジェクトをコーディネートするなど、 様々な分野 の「橋を架ける仕事」として、 グラフィックデザイン、コミ ュニティデザインを基軸としながら活動。 単一の仕事に携わ るだけでなく、多様なコミュニケーションや複数のプロジェ クト企画などを組み合わせた、 立体的なディレクションを得意としています。興

現在は立ち上げメンバーに4名を加え、運営されています。

そもそもながの人事室って?

ながの人事室は『仕事を「探す」から、「出会う」へ』をコンセプトにしたストーリー型のローカル求人Webメディアです。今回のゲスト横山さんが代表理事を務めるNPO法人MEGURUによって2022年にオープンしました。

記事にするのは前向きに活動されている企業と経営者のみ。人や想いにフォーカスした記事で「共感」を生み出し、企業と個人を有機的にマッチングさるサイトです。

そのため掲載可能企業は

・新しい事業に挑戦している企業・経営者
・既存事業や体制の変革、リブランディングを行っている企業・経営者
・事業承継した(予定している)経営者
・ベンチャー企業、ソーシャルビジネスを展開している企業・経営者

に限定しています。



この時点で僕は興味津々。
ながの人事室のサイトを見れば、前向きにチャレンジしている会社が見つけられる。保守的な会社より働いていてワクワクするでしょうし、何よりやりがいを感じられるだと思います。超魅力的!!
新潟にもそんなサイトがあれば使ってただろうな~


創設の背景


創設当初、中核となれる、将来を担える人材が欲しい企業と地域で新たな出会いや働き方を模索したい個人とのミスマッチが起きている背景がありました。

その課題を解決する手段は何か考えた時にたどり着いたのが求人メディアだったそうです。

現在、求職者が仕事に求める項目にはお金やステータスよりやりがいへと変化してきていると言われています。

しかし、今までの給料、福利厚生などの「条件」ばかりが並ぶ既存の枠組みによる仕事探しではやりがいを感じ取りにくい部分がありました。この課題を解決するために時代の変化に合わせた「想い」を大切にした仕事探しを提案しています。

ながの人事室の現在地

現在、ながの人事室では月に求人記事を2つずつ、年間24個の記事を目標に運営されています。記事はながの人事室のライターが企業を周りインタビューを行い作成します。

文字数は5,000~7,000字を目安に作成され
編集とライティングの面では、こだわりを持って行っています。また、ライター確保、ライターの育成まで力を入れているそうです。


実際に読んで見ましたが、 一つひとつの企業・経営者の想いが
ひしひしと伝わってきました。
そして読み物としても凄く面白くて凄く読み応えがあり、
定期的にチェックしたくなりました。



それらの記事によってながの人事室では立ち上がって1年程にも関わらず
既に実際にこのような成果が出ています。

・23社中10社採用
・応募者の質が高い(書類通過率等)
・最多求人応募数29名
・長野県に関心のある方が応募してくる
・採用率が大手サイトを使った時に比べ上昇

ストーリー込の想いが伝わる求人メディア、だからこそマッチングがしやすいという事がこの成果から分かると思います。

また、昨年の12月16日にはリアルイベントも開催されました。



実際に採用された方もいらっしゃったそうです。


近年の新型コロナウイルスの感染拡大で、世の中ではテレワークやフレックスタイム制、副業など働き方に変化が変化した業界もあったと思います。
田舎にいても都市部の仕事ができるため、就職・転職などのタイミングで都市部に引っ越す必要がなくなったり、一方で都市部で仕事をしていた方も都市部に住む必要は少なくなったりしました。
「いつか長野で働きたい!」というような長野と縁のある方の受け皿として、ながの人事室は必要なのだ感じました。
その「いつか」長野で働けるタイミングが来た時にその決断に対してながの人事室の後押ししてくれるのではないでしょうか。

サイトやイベントどんな形かはわかりませんが、新潟にもこのような場を作る必要があると感じましたし、お話の中で自分で作りたいという気持ちも芽生えました。



ながの人事室の可能性

ながの人事室は現在塩尻周辺の地域で運営されていますが今後、県内全域に展開していくためその地にはその地に付いた人事団体が必要となります。
その団体が一から求人メディアを作るのは大変なため各地域の団体に
相乗りで使ってもらえるようなプラットフォームにしていきたいそうです。
そして、ゆくゆくは長野県全域で意思ある中核的な人材を募集するなら
「ながの人事室」、そんな将来像を持っていらっしゃいました。

今後もリアルイベントを始め、「ながの人事室」という名前を使い、
人事面で様々な事を仕掛けていきたいという思いもあるそうです。
可能性は拡がるばかりです。

まとめ


現在私も地域おこし協力隊として新潟県五泉市という
ローカルの中で活動しています。
地元企業と関わる機会も多くあり、「人材不足」「離職率」等の
課題について聞くことも少なくありません。

今回見てきた事例、ながの人事室のやり方を
真似することは容易ではないかもしれませんが

「条件」ではなく「想い」


この価値観はこの時代ならではであり、
人事に関わる方はもちろん、
仕事を新しく探している方にとっても
自分の人生を豊かにする大切な考え方なのでは
無いでしょうか。

「ながの人事室」は企業・経営者 ー 個人 ー 地域
三方よしの構造を作ります。
仕事探しに新しい提案を続ける「ながの人事室」に
今後も要注目です。




地域人事部アライアンスネットワークでは、このような勉強会が毎月開催されています。 来月もぜひご期待ください。

また、RAN会員加入特典として過去回の勉強会のアーカイブ動画を視聴することが可能です。 地域人事部にご興味のある方、 過去動画を見たい方はぜひ会員登録もご検討ください。

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