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出落ちマンガかと思ったけどこれはこれで新しい漫画の可能性を感じる「ダ!サイクル」感想

作者の方からのご依頼時に「パケ写詐欺マンガ」と紹介されたのでカラーは得意だけどモノクロは苦手とかそういう話だろうか……と思ったらそういう話でさえありませんでした。

表紙のイラストは他の方が描いたもので、中身はマンガ・カ・ケール というPS4/PS Vitaのソフトで作成したものという……。いやすごいな。次世代って感じで。
昔もコミPo! って似たようなソフトがあったなと思ったらどうやら同じ会社のソフトらしいです。まだまだ発展途上の技術ではあるけど、こういうのでみんながマンガを作って公開するのも楽しくていいと思います。

内容はシュールな感じの4コママンガです。2人の女子高校生がメインのギャグマンガで、専用の3D系ソフトで制作されているので画面を見ていてそこまでストレスはありません。

ただ、やっぱりまだ3D制作のマンガって2Dのものとは違う感じがしてしまうので、その違和感はどうしてもあるんですよね。アニメが突然踊るシーンとかになると3Dに切り替わるのに違和感があるのに似ているんですけど……。
でもコミPo!の初期のころに比べると進化してるなと思います。絵が自然になってきている……。
ギャグマンガなのもあって、多少の違和感も「なんかシュールな画面」みたいな雰囲気になっていい味になっているというのもあります。

でも作者さんパケ写詐欺とか謙遜してるけど、構図を見る限りこの人結構ちゃんと考えてマンガ制作されてないか……? と思うところがあるんですよね。
女の子の足の間からキャラが見える構図のコマがあるんですけど、それがちょうど足に関係ある話をしてるところのコマだったりとか。
時事ネタが結構取り入れられているのも面白いです。(ただ、いくつかわからないネタがあったので勉強不足を反省しています)

▼時事ネタを取り入れている漫画の一例

でも最近はこういうのもアリなんだなと思うとともに、もしかしたら本当にAIが漫画を作ったりする時代がすぐそこまで来てるんじゃないのかなとも思いました。
3D技術は実際どんどん進化してますし、もしかしたらそのうちフルで自作の3Dモデルを使ったマンガを制作したりする人が出てきたりするのかな……。もしかしてもう出てきているんだろうか?(既にあったらすみません)

そんなギャグマンガ「ダ!サイクル」はジャンプルーキー!で連載中です。
すぐ読めるので隙間時間などにどうぞ!

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