供養記事「身に降りかかったムダ毛処理での不慮なトラブルBEST3」

※5年前に、メンズ脱毛情報サイト『イケ肌男子計画』で記事を書かせてもらったんですが、そのサイトが消滅してしまったのでここで供養します。

身に降りかかったムダ毛処理での不慮なトラブルBEST3

「人生に無駄なことなんか、ひとつもない。」

ある偉い人はそう言いました。うるせぇ、あるだろ。それは「ムダ毛」です。ということで、ムダ毛に一族根絶やしにされた僕がお送りする「身に降りかかったムダ毛処理での不慮なトラブルBEST3」を紹介したいと思います。

3位 チン毛が皮に挟まる珍宝毛挟地獄

男に生まれた者は誰もが経験する八大地獄のひとつ、珍宝毛皮挟地獄。
分からない人のためにイメージ映像をお伝えすると、たまにニュースで中国の子供が壁と壁のあいだに挟まってるおもしろ映像です。
見てる側は面白くても挟まってる本人は全然面白くねぇ。そこにあるのは圧倒的な「絶望」。痛さで即死します。

2位 ハサミでチン毛の処理をしていたら根本から「持っていかれ」そうになった

珍宝毛皮挟地獄を回避するために、当然伸びすぎた毛を定期的にハサミで切るんですが、ハサミでチン毛をカットしまくってたら、

「棒」切りそうになりました。

100均で買ったボロッボロの工作ハサミだったからか傷もつかず血も出なかったのが不幸中幸い。危うく「…だってよ…!!! ……………!!! ジャングズ…!!! ……………!!!」 「チンコが!!!」になるところだった。俺のたったひとつのチンピース。

1位 毛抜きでヒゲを抜いたら、皮膚の中で毛が成長していた。

『寄生獣』という漫画をご存知でしょうか。宇宙からやってきた寄生生物が人間の体内に侵入し、成長し、そしてやがてその人間の肉体を乗っ取ってしまう、というストーリーなんですが、ヒゲ剃りが面倒くさすぎてやってた「ピンセットでヒゲ抜き」のせいでそれと同じ恐怖を毎日味わってしまいました。
元々、肌が湯葉並に弱く、毎朝カミソリ負けをする人生。この世の「負け」の中で一番情けない「負け」、それがカミソリ負け。
それが嫌で嫌で、1日2日わざとヒゲ伸ばして、それをピンセットで一本ずつ抜いていくっていうのをやっていました。
が、抜けた毛は毛根が死んでないので、また新たに生え変わろうとするんですが、無理に引き抜かれた毛は時おり皮膚の「外」ではなく、皮膚の「中」で成長します。
すると、数日後に鏡見るとほっぺたからうっすら黒い線見える。そして最も恐ろしいのが、その毛をずっと放置しておくと、いつの間にかきれいサッパリ消えているではないか。体内で分解されたのか、はたまた成長しすぎた毛が意思を持ち身体の奥深くにまで侵入してるのか…。いつか自我がヒゲに乗っ取られるかもしれないという恐怖で放尿が止まりません。


…と、いくつものエピソードを体験したのがキッカケなのか、冒頭でも書いたように「ムダ毛」っていうものに対していつしか「親の仇」みたいな感情が芽生えまして。大人になってから永久脱毛するっていうことがひとつの目標になってまして、ある程度自分の金を自由に使える年齢にもなってきた数年前に、ようやく「永久脱毛」を始めました。

しかし、それが「修羅の始まり」でした。俺が当時通っていたのがメンズサロンとかではなくて、いわゆる美容クリニック。そこでは「医療脱毛」が行われているんですが、毛根一本一本を「レーザー」で文字通り焼き殺すので、いっそひと思いに殺してほしいくらい痛い。

「マジで痛え Ah Yeah そして伝えてえ 家族そして友に 感謝の意 最期の日
に」

と韻を踏むほど痛い。

そして勘違いしてる人けっこういると思うんですけど「永久脱毛」って言っても一回で終わりじゃありません。何十回と痛みを耐えたものだけが「永久」を手に入れられる。

後で先生からその説明を聞いて耳疑いました。

何回も何回もヒゲの生え変わる周期のたびにクリニックに通って徐々に生える本数を減らしていくっていうカラクリを知ったときはその場で首を掻っ切って本当の「永久」脱毛してやろうかと思いました。

金が尽きるのが先か、心が折れるのが先か。進んでも地獄、戻っても地獄。
しかも、脱毛の直後は皮膚の「毛根が死んでる状態」で見た目的に非常にヤバいことになります。あとから生えてきた毛がポロポロと抜け落ちる状態になるまでの2,3日は自分剃れない状態。特に「ヒゲ」。あんなみじめな状態ないですから。マスク必須、すっぴん隠す女子の気分。なぜでしょう、田舎の母さんに会いたくなりました。

ただ、これらの試練を乗り越えヒゲ脱毛を終えたことで得られるメリット、計り知れないです。僕はよく「適当に描いた絵みたいな顔」ってよく言われてまして、そもそも「毛」が、まぁ似合わない。

どんな背伸びしても憧れの竹野内豊にはなれないんです。豊どころか豆。そんな適当顔に生まれてしまった僕たちにとっては脱毛は最後の希望。しかも、毛根から焼き尽くしたおかげで毛穴が引き締まったのか、肌ツルツル、明らかにニキビなんかの肌トラブルも減って、これたぶん波瑠の代わりにビオレのCM出れる。

あと、普通に「ヒゲ剃り」っていうひとつのストレスが人生の中から消滅したのがめちゃめちゃデカい。それがないってもはや人生そのものの「勝ち」を手に入れたみたいなもんですし、単純に生活にゆとりが持てるようになって眠りも深くて目とかギラッギラになれます。まるで意識が違います。脱毛で毛がゼロベースになったことでアデドバリューの高いイノベーションがインフィニティにクリエイトされたんです。は?

と、ここまでムダ毛処理の難しさやヒゲの永久脱毛のメリットデメリットなどを紹介してきました。よく「大いなる力を得るためにはそれと同じ大きさの痛みを伴う」なんて言葉を耳にしますが、永久脱毛はまさにそれです。なんせ『永久(えいきゅう)』ですから。「永久がそう簡単に手に入ってたまるかよ」ってことなんでしょう。

脱毛中は「金払ってなんでこんな苦しみを…」って気分になりますけど、脱毛後の気分は、例えるなら修行した後のドラゴンボールの孫悟空です。ほら、悟空って毛全然生えてないじゃないですか。ヒゲどころか「ムダ毛」って呼ばれるものが一切ない。だからあんなに強くて自由なんですよ。子供の頃の僕らはみんな悟空になりたかったはずだろ…?「オラも悟空になりてぇ」そんな方はぜひヒゲ脱毛してみていかがでしょうか。


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