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やち 陽子 Yachi Yoko

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【展示楽器紹介】

Violin  グァルネリ・デル・ジェズモデル(2018年作)
芯が一本通った力強くダイレクトなサウンドに定評があり私が好んで作るモデルです。音質を最高にするため、表板はフィエンメ渓谷産スプルース、裏板は最高級コンクール用一枚板バルカン産メープルを選びました。オイルニス。特筆すべきはパワフルなサウンドだけでなく人間らしい暖かみや陰りがあり音楽を感情豊かに表現できる力を持っています、室内楽やソロ向き。また弾き手がどんどんとバイオリンの個性を掘り起こしていく可能性を備えています。聴衆の心の琴線に触れる演奏をしたいそこのアナタ!!ぜひこちらのバイオリンをご試奏下さい。

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Viola 41cm(2022年作)
数年に渡るビオラ研究の結果、クレモナスタイルのエレガントさとビオラ特有のダークトーンを合わせ持った独自のモデルにたどり着きました。材料は最高の音質を引き出すために表板はフィエンメ渓谷産スプルース、裏板はコンクール用一枚板バルカン産メープルを使用。また独自開発のオイルニスを使用。濃厚で深みのあるサウンドを体感してください。
こちらのビオラはクライアント様からの明確な要望に基づき製作しました。もちろんサウンドの好みも重要でしたが、演奏可能なサイズで音量・音質を最大限に引き出し、削れる部分は極限まで落として軽くて弾きやすい『寸法ギリギリの仕事』をしました。
音響に影響する場所はしっかりと作りますが、例えば黒檀は重い木なので演奏に影響しない指板の裏側をギリギリまで削ってウェイトを落としたりと「塵も積もれば」で各箇所で数グラムずつ軽くしてあります。またネックもバイオリンとほぼ同じ太さにしてます。


《ヴィオラ製作の様子はこちらの動画でご覧いただけます》

ヴィオラを作りましょう【前編】


ヴィオラを作りましょう【後編】

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Cello  オリジナルモデル(2015年作)
「楽器の音響的効果を増幅させる為にはどうすればよいか」を考え10年間に渡りプロデュースされてきたOceanoシリーズのNo.5モデルはストラディバリの「華やかで健康的な音」とモンタニャーナの「ダークで深みのある音」の両方を兼備えたオリジナル。低弦はコントラバスのような深くて渋い声、それが高弦まで続いていくのではなく、音の階段を上がっていくほど華やかな音に変化していきます。最高の材料を使い材質の可能性と各パーツの役割を最大限に引き出し(革新的技法)かつクレモナスタイルのエレガントさを備え持ったチェロ、それはやちトーンの原点となっています。

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オリジナルモデル(2023年作)
Oceanoシリーズは地道な研究がその後も続きこちらの展示会でNo.7を発表します。前作品との大きな違いは独自のレシピで調合したオイルニスを使用していることです。同じモデルのチェロがニスの種類(アルコールorオイル)で果たして音がどのように変わるのか?気になる方はぜひ両方を弾き比べてみてください。


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