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【じいじの株運用④三井住友フィナンシャルグループ株主そう】

本日は三井住友フィナンシャルグループ(以下MSFG)の株主総会に行ってきました。先週から続いた株主総会シーズンもそろそろ終わりです。

大手町の三井住友本社ビル

本来このような安心出来る(面白みのない?)会社の株主総会はわざわざ行く必要が無いのですが、ここは三井住友銀行本社ビルで総会が行われるのと(大手町萠え(´▽`))環境団体から株主提案の議題が提出されているということで出席することにしました。

2019年頃、世の中ではフィンテックや仮想通貨が流行り、いずれ現金も銀行も無くなると言われ、銀行株は半値くらいに急落した事がありました、しか公私ともにお金で苦労した私としては、そんな事は無いだろう、やっぱりお金は大事だよ〜♪と思い、PERやPBRも法外に低かったこともあり、少なくない金額をMSFGに投資しました。
その後はコロナが訪れ、案の定現金や銀行の存在が見直されました。
結果このような大型株には珍しい程、株価は上昇し今日に至っているのはご存知の通りです。

さて、株主総会ですが事業報告については実績及び見通しとも文句無しです。唯一見通しが保守的すぎるのが気になりましたが。

問題は株主提案です。提案された議題は2つあり、一つ目は取締役の専任時や取締役会有効性評価基準に環境リスクの知見の開示や取り組み行うことを会社の憲法というべき定款に入れるというものです。
そして二つ目は化石燃料セクターに属する顧客の評価と取り組みを開示することを定款で明記せよと言うものです。要するに化石燃料を使う会社には金を貸すな、ということです。
実はこの団体からの提案は他のメガバンクにも出されており、内容を知らなかった私は「銀行で環境保護?」と違和感を感じていたのですが、この内容を確認して合点が行きました。
そうか、化石燃料を出し続ける会社を攻めるのではなく銀行を締め上げて商売を出来なくしてやると言うことなのね。
うまいこと考えたなあ、と感心してしまいました。

招集通知、株主提案を否決するように工夫してある

結果、これらの株主提案は否決に至ったわけですが招集通知などにあった取締役会としての反対理由が気になりました。反対の理由は大まかには二つで
①提案の趣旨の行動はちゃんと出来ている事。
②単一の課題を定款に入れるのはそぐわない事
でした。
つまり提案を否定はしてないわけです。特に二つ目の化石燃料を取り扱う会社とは「削減目標の達成度等について会話を重ね、確認出来ない場合は取引継続の是非を慎重に検討致します」と書いてありました。
電力会社とか、このあたりご存知でしょうか。
これも時代か。
今は普通に否決されたけれど世の中の風向き次第では本当に実現するかもしれないなあと思った次第です。

ここからは私の見解ですが、昨今は環境や社会の課題とそれに対する予測や対策を決め打ちして議論する傾向があるように思えます。
先程の銀行不要論の話もフィンテックの必要性は肯定しても、そのまま現金や、銀行不要論を鵜呑みにしたらアカンということです。
要するに深く考えないんですな。

地球温暖化は確かに人類にとっての大変な課題だと思います。
しかし、これに対して化石燃料を完全に放棄したり銀行の定款に取ってつけたように項目を入れるのは違うと考えます。
しかし、こういう事を言うと「お前は、地球温暖化を問題と思っていないのか!」とか糾弾されたりします。本当に辛いです。

要は課題に何かのラベルを貼り付けて命名し(たいてい横文字か難しい略語)その名前知っているだけで内容についてわかったようなふりし、逆にそのことに対して自らの思考を停止するような事はやめてもらいたいと言うことです。

と、まあ株主総会が終わった後こんな事を考えながらランチを食べてました。今日は丸の内に来ましたので大阪発祥のカレーの銘店インデアンカレーです。
ルーに比べて少々ご飯が多いです。


いかんいかん、残りは計画的にご飯とルーを食べて一粒残さずご飯を食べよう。
ゼロエミッションだ。