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和歌山・畑伝で学んだみかんの本当の"おいしさ"【体験記/みかんの収穫・梱包編】

畑伝さんってどんなトコ?なぜ縁農に参加したの?
天候との戦いや梱包作業。出会った人たちのコトまで。リアルな縁農体験記です。(Writer:Yui Ozeki)

こんにちは!
立命館大学 食マネジメント学部 1回生のゆいです!

今回は、12月に訪問させていただいた和歌山県の畑伝はたでんさんの紹介と縁農の体験記です。

《生産者情報》

畑伝はたでんさんは、6代続く、約200年の歴史を持つ農家さん。

一年中作物が収穫できるように、緻密ちみつに育てる作物を計算して育てられています。現在の園主である畑篤志はたあつしさんは、年も私たち学生に近いこともあり、話しやすく気さくで親切にしていただきました。

柑橘類の専門学校を卒業されている事もあり、みかんに関する知識を、作業を通す中で、沢山教えていただきました。



《体験記》

■ずっと夢だったみかんのお仕事👩‍🌾

私は祖母の家が愛媛ということもあり、小さいころからみかんが大好きでした。

こんなにおいしいものを作れる人たちはすごい!私も作ってみたい!という気持ちから、中学校までみかん農家さんになることが夢でした。高校も農学系の学校に行くか迷いましたが、立地的に難しく、その選択をすることはかないませんでした。

そんな中に突然訪れた、大好きなみかんを収穫できるチャンス。

みかんの生産量一位の和歌山で、実際にみかん農園で作業ができるなんて嬉しすぎる!とワクワクしながら向かいました。


■いざ和歌山へ!そして農作業!💪

〈Day1〉新しい「ご縁」

このようなタイトルですが、実は一日目は農作業はしませんでした。

午前11頃に滋賀県を出発し、4時間ほど電車に揺られ、到着した時間は3時ごろ。

私たちの最初の仕事はカレー作り!

カノールの運営メンバーも含め今回は5人での参加。

縁農に行く前に顔合わせをするのですが、話したのはその一回だけ。
なので初めての共同作業でもありました。
今思い返すとみんな少し緊張気味で固かったなぁと思います。

Writerのつぶやき
最終日には、参加メンバーと縁農前よりも仲良くなりました。
仲が深まるのも縁農の良さの一つ!そして、縁農には必ずカノールの運営メンバーが農園担当者として付き添うから安心です。

作ったカレーは「FLAT」という宿泊所つきのイベント会場に持ち込み、食べました。

なんと、ここでも新しい出会いが!

芸能事務所、FLATを運営している方、全国の様々な農家さん巡りをしている方、田村のみかん農家さん、、、様々な経歴を持った方とお話しするのがとても楽しかったです!

そこではお互いの経験の話であったり、これからの話や、してみたいことなど、勉強になる、中身の濃い時間を過ごすことができました。そのあとにはみんなでゲームをして仲良くなったところで、次の日の作業があるため解散。

次の日からの農作業をワクワクしながら、疲れもたまっていたのかその日はすぐにみんな熟睡しました。


〈Day2〉初めての作業📦

この日が、初めての「作業DAY」でした!

朝一番の初仕事は、段ボールの組み立て。
みかんの作業といえば収穫を思い浮かべていたので少しがっかりしましたが、みかんを家まで届ける段ボールを作ることも大事な作業です。

篤志さんに作り方を教えていただき、さっそく作業スタート!

一見大きなアイロンに見える機械は、大きなホッチキスのようなもので、これで段ボールを組み立てていきます。

最初は難しいのかなと身構えていたのですが、少しコツを掴めば、力のいらないガチャっという音が心地よい、楽しい作業でした!

段ボールづくりが終わった後は、待ちに待ったお昼ごはん。

私はこの日、授業がある関係で畑での作業ができなかったのですが、お昼ごはんの時間だけ畑に連れて行っていただき、そこで作業する他のメンバーと合流しました。

Writerのつぶやき
ちなみに現在募集中の縁農は、授業や課題のない春休み開催なので思いっきり満喫できるチャンス!今なら2つの日程から選べちゃいます。
▶詳しくはこちら】

その畑はなんと目の前が海!!

絶景を見ながらのご飯は最高でした!

そのあとは布でみかんについている汚れをとる作業をしました。

この段階で売り物にならないみかんをはじいたり、きちんと泥をとったりしなければ、商品として出せないと仰っていたので集中して取り組みました。(このあとにも確認の段階があるそうです。)



〈Day3〉憧れだったみかん収穫🍊

この日は私にとって初めてのみかん収穫作業でした!

わくわくしながら、「てぼ」と呼ばれる、収穫したみかんをいれる籠を首からかけ、ひとつひとつ丁寧にハサミを使い、手作業でみかんを収穫していきます。

パチッと切れる音、感覚、木々の間から漏れる光、すべてが心地よく、時間を忘れて作業に没頭しました。

二時間ほど働いたあとは、お茶とお菓子で休憩タイム。その日の前日に雨が降っていたこともあり、ひんやりとした空気が、全身を使って動いた後の体には気持ちが良かったです。

葉っぱについた雨粒が、きらきらと光っている様子もとても素敵。和やかな雰囲気のなか談笑をし、作業再開。

2時間ほど頑張り、お昼ご飯を食べた後、選別作業に移りました。

S,M,L、LLなどの大きさの穴の開いた板。

選別作業は、S,M,L、LLなどの大きさの穴の開いた板に、みかんを通して大きさを測るというものでした。この作業も集中力が必要だったのですが、みんなではなしながらの作業で、仲を深めることができました。



〈Day4〉縁農の魅力🍜

この日は授業が多く、倉庫で一日目と三日目に行った、段ボール組み立てと、みかん選別を行いました。

また、この日は篤志さんに「清乃」というラーメン屋さんに連れて行っていただきました。

醤油味ベースの優しい味で、箸が止まらない逸品

Writerのひとこと
なんと清乃は全国的にも有名で、食べログのラーメン部門で一位になったこともあるお店。現地の食を楽しめることも縁農の醍醐味の一つです!

ラーメンサークル所属 Yさん



〈Day5〉みかんに込められているもの

今日はみかん収穫を行ったのですが、実はこの日が初めて、畑伝さんに訪れたメンバー全員でみかんを収穫する日

作業にも慣れ始め、仲も深まってきているため、みんなで楽しみながら収穫します。

また、この日はいままでの畑に比べて急斜面に位置する畑で、少し怖かったです。

あられが降っている中、急な斜面での作業。

さらにそこにあられが降ってくるという、条件がかなり悪い状況での作業。

手がかじかむのを必死に抑え、斜面に足をとられないように力をこめながら、ひとつずつ丁寧に収穫していきました。

これまでのみかんの収穫作業や、段ボールづくりなど、すべての作業で感じてきたことですが、みかんは沢山の努力と苦労をかけて私たちに届けられていました。

ーみかんに限らず、なにも考えずに食べている作物たちもきっとそう。

実際にこの努力と苦労を経験したことによって、より一層みかんが、食べ物が美味しく感じられます。縁農を通して参加する皆さんにも、このことを感じていただきたいと私は考えています。



〈Day6〉最終日💭

ついに最終日までやってきました。

毎日が充実していたので、とても早かったです、、、

この日は早起きして、信太郎さんが買ってくださっていたフルーツサンドをお供に、近くの浜辺にお散歩しに行きました👣

7分ほど歩き、曲がり角を曲がった先には絶景が!
ピンクががった空と深い青色の海を見ていると、もっと帰りたくなくなってきます‪。

癒やされました~( ; ; )‬

この日は篤志さんのお友達の、農業系の企業に務めている方との共同作業でした。

企業運営の農園もあると知っていましたが、家族で農業を行っている農家さんと話す機会のほうが多かった私にとって、その方とお話できたことで、新しい視点を得ることにもつながりました。

その日は滋賀に帰るということもあり、午後3時くらいまで作業をして終了。

これからしばらくみかんを収穫することもないと思うと愛着が湧いて、畑を離れるのが寂しくなりました。

その後お風呂に入らせていただき、田村のお世話になった農家さん方に挨拶をして湯浅駅を出発。参加したメンバーと、「絶対にまたこの地を訪れよう」と話しながら電車に揺られ滋賀に帰りました。


《まとめ》

■農業との関わり方「縁農」

最近の私たちが農業に触れる機会というのは、○○狩りや、集客を目的とした農業体験など、観光資源となった農業です。しかし縁農は違います。実際に農家さんと同じ場所作業し、作物と向き合うことで、新たな学びや、素晴らしいご縁など、得るものが沢山あります。

縁農に参加したことで、どのようにみかんが出荷されていくのか、授業で聞くだけでは感じられないものまで感じることができます。私はこの経験を通してもっとみかんが大好きになりました!

迷っているならやってみる!

そのくらいの勢いのほうがむしろ楽しく、経験も増えていくのではないでしょうか!

あなたも充実した5日間を和歌山ですごしてみませんか?

【現在募集中の縁農一覧はこちら

Writer: Yui Ozeki
Editor: Kanna Yamanaka


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 今後も少しずつですが、メンバー一同全力のnoteを更新していきます! お楽しみに! ▼現在、募集中の縁農や最新情報はSNSをCheck! https://linktr.ee/kanoru