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「こんぴら歌舞伎」って知ってます?

事務所内の他愛無い会話

Aさん:「こんぴら歌舞伎」、始まったね
Bさん:もうそんな季節なんですねー
Cさん:うちの嫁さん、「お練り」(おねり)に行くで
Dさん:今年は良いメンバーが揃ったねぇ
私:こんぴら歌舞伎??え?なにそれ?

いやいやいや、そんな季節の風物詩的な感じで、当たり前に話されても!こんぴら歌舞伎ってなに??お練りってなに?

ググってみた。年一回、金刀比羅宮(こんぴらぐう)のある琴平町(観音寺グランドホテルから北東に20kmほど)に現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」(かなまるざ)で行われる歌舞伎公演を「こんぴら歌舞伎(四国こんぴら歌舞伎大芝居)」と言うらしい。

1985年から始まったが、耐震補強工事やらコロナ禍やらでここ数年ほど公演が中止となり、今年(2024年)は5年ぶりの公演となったそうな。

んでお練りって言うのは、公演前のお披露目として、人力車に乗った出演者が琴平町内を巡ることを指すらしい。凱旋パレード的な?花魁道中的な?

皆さんの話している雰囲気的に演者と観客の心理的な距離が近いイベントなのかな?という印象を受けた。冒頭の会話で出てきたCさんの奥さんは、お練りに行くだけではなく、公演中はお茶子のボランティアとしてもこんぴら歌舞伎に関わるそうだ。

こんぴら歌舞伎が行われる金丸座自体もコンパクトな作りで730席ほど。東京・銀座の歌舞伎座が約2,000席ということを考えれば、演者と観客の物理的な距離も近そう。なお席数が少ないのでチケット争奪戦はなかなかに激しいらしい。

このように心理的・物理的に近い感じで行われる「こんぴら歌舞伎」は地域密着型のイベントだと言えるだろう。

んで毎年4月に開催されるこんぴら歌舞伎は、やってくる顔ぶれが毎回変わる。過去には「十八代目 中村 勘三郎」「十一代目 市川 海老蔵(現十三代目 市川團十郎)」などの誰でも知っているレベルの歌舞伎役者がやってきている。

ちなみに2024年は「十代目 松本幸四郎」がやってくる。歌舞伎は詳しくないので他の出演者はよく分かりませんが、良いメンバーが揃った、とうちのスタッフさんが言っているのでそうなのでしょう!

今年は見に行くのは難しいそうなので(当日券はあるらしいけど)、来年はちゃんとチケットを予約して見に行きたいと思います。

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