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道に迷ったら思い出す様にしている

僕の祖父、もう20年以上前に亡くなったんだけど、旅行先で具合が悪くなって急遽帰宅して受診してそのまま入院したのね。元々、顔に皮膚癌(メラノーマ)あったんだけど病院嫌いだし高齢(80オーバー)だし成り行きに任せたいってゆー本人の強い意志もあってね(明治生まれだし)
入院した時には既に肺転移していて、余命2ヶ月あるかどうかって宣告されたのね。
最初は4人部屋に居たんだけど、もう余命僅かだし、ちょうど緩和ケア病棟に空きが出たので移ったのね。
生きてるうちに会わせてあげたい人とか、本人が会いたいだろう人に連絡したのね、で、お見舞してくださる方が連日いらっしゃったのね。
緩和ケア病棟移ったばかりの頃は、まだ車椅子に乗ったりしてトイレ行けたのね。
ある日、お見舞い行ったら、祖父がリハビリしてるのね。ベッドから自分で立って歩く練習してるのね。ちゃんと理学療法士さん入ってくれてるのよ。
もう余命僅かなのよ祖父。あと1ヶ月持たないかもなのよ。看護師さんも祖父がベッドから車椅子に移ってトイレに行くの手伝ってくれるのよ。もう祖父、あまり力が入らない状態なのよ。

頑張ってるねって祖父に訊いたのね。
そしたら
「お見舞いに来てくれる人にみっともない姿、見せたくないからな」
って、凄くいい笑顔で答えてくれた。
それでリハビリ頑張ってたのか。
その想いを汲み取って、緩和ケア病棟で、これから死ぬって分かってる患者にリハビリをしてくれてるのか

その祖父の姿と、その医療従事者の姿に感動して、

どんな形でもいいから誰かを支えられる医療従事者になりたい

僕が会社員から看護師に転職した理由

まだまだだけどね僕なんて。

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