現在地とスタートライン

大好きだよ って伝えるのがこんなに難しいなんて
大嫌いだよ 会えなくなるのはさみしいから

DIALOGUE+「あたりまえだから」より

はじめまして、kanon(かのん)と申します。

今回は1/23(日)に開催されたDIALOGUE+のライブ公演「DIALOGUE+全力ライブ「ぼくたちの現在地2022」」「DIALOGUE+Acoustic Live「moon-side」」について、わたしなりに感じたことをつらつら書いていこうとおもいます。前編。

ちなみに、わたしは現地参戦は昨年11月の「DIALOGUE+ LIVE TOUR 2021 「DIALOGUE+ 1」」からの参加組なので、あまりこの時のライブがどうだこうだ、というのはわからない前提となります。

ぶっちゃけ11月のライブについてもまともに振り返れていない人なのに、っては思いますが、今回は書きたいときに書こうと思いました。大体あんなセトリを考えたやつが悪い(誉め言葉)。


全力ライブ「ぼくたちの現在地2022」

DIALOGUE+公式さんからセットリスト公開がありましたので、こちらをもとに綴っていきます。

総括

内山悠里菜は素敵だ!
もうね、やっぱり好きになりますよ。あんな頑張っているのを見ると。もちろん、ポテンシャルの高いメンバーもいますし、箱としても好きなので、言い出したらキモイきりがないので、感想では個別に語るのはやめておきます。え?下の文章も十分キモイって?ありがとうございます。


S1.ナレーション~1.あたりまえだから

ナレーションは2021年をイベントやCDリリースを節目に時系列に沿って進行する形式でした。ここでは前回の現在地からぼくたちのかくめい[再]までを振り返る形式。

できなかった約束を叶える1年が始まりました

ぼくたちの現在地2022
S1. ナレーション

某感染症の勢いは今なお脅威ではありますが、2020年にできなかったこと、伝えられなかったことをいろんな形にして届けるための1年がスタートする、といった中での「あたりまえだから」
田淵さん、やっぱりあなたは変態天才だよ…。こんなのずるいよ。
詩を届ける、音を届ける、唄を届ける。
そんな"あたりまえ"と思っていたことすら、危ぶまれている中で、改めて"あたりまえ"の大切さというのが改めて感じられる1曲。
冒頭に記した1節もこの曲からの引用ですが、この詩に込められた感情は本当に尊いものです。

届いたらうれしいな

DIALOGUE+「あたりまえだから」より

2.人生イージー~3.走れ

2nd Singleの内容の収録順ですね。
個人的にはこういったセットリストは好きです。
CD(特にアルバム)では収録順に意味があるとも言われるくらい、1つの円盤に込められたストーリーがあると思っています。
2021年はDIALOGUE+にとっては挑戦の1年。シングルを通して"挑戦"がテーマの2曲は冒頭に持ってくるにはとてもよかったと思います。

いつか画面越しに見た
あの人が歌った「Imagine」って リフレインが呼んだ
可能性をちゃんと信じてる

DIALOGUE+「走れ」より

4.シュガーロケット

4th Singleのカップリング曲となり、ナンバリング順からは少しずれます。
おそらく今回はScene毎(ナレーション区切り)にストーリーを作りたかったのかな?と改めて見返したときに感じました。
走る"先"に見えた景色、さらにその先を見た"何か"がこの曲なんだろうな、って思えてきます。曲全体を通して力強いメッセージ。テンションを1段上げるにはもってこいですね。

無限のチャンス 使い切るまで飛べ ロケット

DIALOGUE+「シュガーロケット」より

5.あやふわアスタリスク

ここで3rd Singleの表題曲です。一度落ち着かせる、前の曲で盛り上がりすぎない、といった野島さん・田淵さんの見立てなのでしょうか。個人的にはいい感じに落ち着いて聞ける曲なのでこの配慮はうれしかったですね。
さて、アスタリスクですが、小さな星というギリシャ語でもあり、記号(*)としては様々な意味合いを持つ場合もあります。ここでは本来のギリシャ語あるいは後期ラテン語としての意味合いでしょうか。ロケットの先にある無数の星々。無数の可能性=小さな星とすると、ここにもストーリーが生まれてきますね。妄想は無限だ

"素直な心で今を照らせ"

DIALOGUE+「あやふわアスタリスク」より

S2.ナレーション~6.プライベイト~7.アイガッテ♡ランテ~8.ドラマティックピース!!

さて、ここでナレーションパート。今回はぼくたちのかくめい[再]からフラフラ(定期公演)までを区切りとしたパートとなりました。ここのナレーションはぶっ刺さりまくって、共感することばかりでした(演者目線)。正直ちゃんと"好き"って気持ちがないと密度の高い練習もできないと思います故。
だからこそ、あの言葉が刺さるのですね…。

私たちの全力の答え、届いているといいな

ぼくたちの現在地2022
S2. ナレーション

そして歌唱パートへ。このセクションはアルバムからの選曲が3つ続きます。緩→急→急と畳みかけるこの3曲は徐々に田淵さん率高くなるんですよね。"全力の答え"へのアプローチが垣間見える選曲、アガらないわけがない。変態天才。

9.花咲く僕らのアンサーを

最強。もともと好きな曲ではありましたが、ツアーを通してかなり聞こえ方の変わった曲です。こんなの盛り上がらん訳ないでしょ。前2曲も盛り上がる曲ではありますが、盛り上がり過ぎずにこの曲で爆発させるといった内容も、ツアーを踏襲した流れですね。
おそらくポジ取りのためのイントロだと思いますが、2-2-2-2で転換させる動き、演出効果としても最高でした。
今のDIALOGUE+としての"全力の答え"、テーマたる部分がまさにこの曲なんでしょうね。

自称最強に幸あれ!

DIALOGUE+「花咲く僕らのアンサーを」より

S3.ナレーション~10.Sincere Grace~11.透明できれい

ナレーションパート3。時系列としては定期公演後からDIALOGUE+1ツアーまで。ツアー公演の大変さというのはわたし自身も経験がありますが、質の均一性や向上というのを追い続けるということはかなり大変です。個人的にはセトリが全部違うほうが幾分かはコンディションは保ちやすいと思っているので、同一セットリストでツアーを敢行するパワーはほんとにすごいと思う。

今が好き

ぼくたちの現在地2022
S3. ナレーション

東京ファイナルのラストMCのゆりにゃの発言を踏まえて、たった5文字の言葉がいかに重みがあるかは想像に難くないと思います。
そこからのSincere Grace~透明できれい。Sincereの後に人生イージーの幻聴が聞こえたのはわたしだけじゃないはず。そして歌詞はゴリゴリの田淵節ですね。

どうしようもないくらい好きになってね
違う 僕たちがさせなきゃ

DIALOGUE+「透明できれい」より

12.おもいでしりとり

言葉を繋いで答えになれ 今、季節はまるで天秤のように

DIALOGUE+「おもいでしりとり」より

たたみかけるようにおもいでしりとり。"しりとり"、言葉のリレー。ここまでちゃんと一貫した言葉のリレーがなされているんですよね。そして、この曲中でもしっかり"しりとり"しています。
「嬉しい」
「いつもありがとね」
「ねぇちゃんと見て」
「手を繋ぎたい」
「行かないで」
「できるだけそばに」
「似た者同士だ」
「抱きしめたい」
「いっぱい考えてさ」
「探したんだ」
「だから聞いてほしいです」
好きです
「すごく綺麗」
「今ならわかるよ」
「欲張りでいい」
「一緒にいよう」
"好き"。ちゃんと届いたよ。

S4.ナレーション~13.はっちゃけダイアローグ+クリスマス!

ナレーションからはっちゃけへ。ナレーション時系列的にも2021年を締めくくる箇所。ここからはパーティー(アンコール)だ、と言わんばかりのブチ上げ方ですね。ライブ初披露(配信ではクリスマス配信で初披露)。
ひたすら盛り上がる曲ですが、言葉遊びも楽しい曲です。
これから楽しい未来を見せてくれることを期待しています。

もう絶対に来年も楽しい楽しい楽しい、確約だ!

DIALOGUE+「はっちゃけダイアローグ+クリスマス」より

S51.ナレーション~14.僕らが愚かだなんて誰が言った

この世界に翳りなんてない

ぼくたちの現在地2022
S51. ナレーション

ここまでほとんどのナレーションおいて歌詞の抜粋を行っていたので、聞き覚えのない詞。まぁ来るのは新曲ですよね。一応フル解禁はまだですので、多くは語りません。kzさん楽曲は初かな。某コンテンツのダンスチューンを彷彿させるキレッキレのダンスナンバー。DIALOGUE+の新しい一面、2022年最初の曲として、今年の"チャレンジ"が垣間見えるこの曲。誰が"愚か"だと言うだろうか。

15.ぼくらは素敵だ

2022年1月23日。ここが、ぼくたちの現在地です

ぼくたちの現在地2022
S51. ナレーション

"愚か"→"素敵"ときちんと解消させるこの曲順は、まぁ狙ってますよね、田淵さん。
これから春に向かって歩んでいく、しっかりとした道筋の見える"現在地"からの"スタートライン"。桜並木の先に見える景色はどうなるんだろう。不安になることもたくさんあるけど、どういった未来があっても、ちゃんと進んでいくよ、約束するよ。
そんなちゃんと伝えたい気持ちがファンにも届いた。そう思わずにはいられないラストナンバーでした。

大きな声で言うんだよ、僕らはちゃんと素敵だ

DIALOGUE+「ぼくらは素敵だ」より

セットリストを通して、"できなかった約束を叶える1年"はしっかりとかなえられたのかな?と感じさせる"現在地"を示してくれたと思いました。
"現在地"を示すことで、ファンとしてもそうですが、DIALOGUE+としてもここを"ゼロ地点"としておくことで、これからの課題も目標も定められる個人的には素晴らしいイベントポイントだと思います。
確かに毎年アルバムを出す、ツアーをする、といったことはファンにとってはうれしいことではありますが、そこが"ゴール"ではないということを考えると、それが"答え"ではないかな、と思っています。

後編はまた後程…。閲覧いただきありがとうございました。

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