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おおきなつぶやき 生活


最近の日課はごはんをつくること。これが結構楽しい。去年の6月に始めたぬか漬けをきっかけに、ぬか漬けとお米を一緒に食べたいな、とか、お米をお茶碗で食べたいな、とか、漬物・お米ときたらお味噌汁がほしいなとか。一人暮らし初期のオートミール限界飯から、いわゆる“普通の食卓”へ変化しつつある。オートミール1ボウル完結ごはんもおいしかったっちゃおいしかったが、それを1年近くやったら普通に心すさんだ。一人暮らし2年目にして、食事って、身体だけじゃなく心の栄養にもなっているとひしひし実感。朝一本早い電車に乗るため、家〜最寄り駅までチャレンジダッシュした筋肉痛が1日遅く来るあたり、身体の衰えひしひし実感。健康、大事にせねば。ぬか漬けは日課と化して、すっかり生活の一部になっている。ぬか漬けとても楽しいです。


直近数日分の夜ごはん



日課といえば、学生のときにほぼ6年近く、マクドナルドでアルバイトしていた。そのうち夜間専門生になってからの3年間は、5-14時シフトが主だった。早朝は常連さんがほとんど。その方たちにとっては、「マックに来る」ということが、日課のひとつになっていたのだろう。

あの方はコーヒーにミルクだけ、あの方はマドラーなし。あの方はアイスコーヒー氷多め。必ず氷水をおつけする方、サラダのドレッシングが決まってゴマの方。南側の窓際にいつも座る方がもうすぐ来店される時間なので、あらかじめ後ろの窓のブラインドを調整しておく…

そういう、なんの数字にも反映されないけど確かにあった時間、いろんな方の生活の中の日課や小さいこだわりを、一緒に大事にさせてもらえる時間。自分にとってなによりも心惹かれる美しさって、誰かの生活なんだと思う。衣食住の食、人が失うことのない、暮らしに根ざすもの。働いてる時間の大半は肉体労働だったけど、それでも食を通して人の生活にじかに接する経験ができて楽しかった。卒店して2年経った今もなお、またマックで働きたいな〜としょっちゅう思うほどだ。

あわせて、写真を撮ることも日課となりつつある。どうでもいいものもとりあえず1枚は撮っておこう。感動して撮るというより、のちのち観察するために。入りっぱなしだったアマプラで、林檎とポラロイドという映画を最近観た。ああいう感じかも。年取ったら何も残らない、残るのは写真だけよ。以前どこかでそういう言葉を聴いたことがある。写真とかあんまり好きじゃなかったが、最近はああなるほどなと妙にしっくりくるようになった。



ごはんが生活の定点観測。去年の12月の写真と最近の食卓を比べてみると面白い。10年後どこにも残らない毎日が今。でもそれなりに大事にする。



生活の話繋がりで、おうかさんという方の話をしたい。その方の生活というか日常などを綴った文章が面白いんです。おうかさんを知ったのが、何年か前、たまたまTwitterで見かけたnoteの記事(うどんの話)がきっかけだった。自然で素朴な感じなのに今までに見たことない、新しい、独特の雰囲気が面白くて、すぐに他のnoteの記事も読んだ。何度読んでも面白い。以前、一回電車で読んで、笑いを堪えられず大変危険だったことがある。おうかさんの文章はどこまでも生活に根ざしていて、背伸びしていなくて、そんなところにほっとする。なんだか背中を押してもらえる感じもする。自分もなにかやってみたい、と思わせてくれる。そして不用意に誰かを傷つける笑いはないところに、倫理観の高さを感じて感動する。そしてとにかく面白い。さくらももこさんが平成におけるエッセイの天才だとしたら、令和におけるエッセイの天才はおうかさんだと思う。大好きなうどんの話のリンクを勝手ながら貼らせていただきます。




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