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今日ははじめて冬瓜を買いました。


休日だったので朝一番にスーパー行って1週間分の野菜などを買ってきて、家帰って本読んでたら虚無になってしまい、寂しさのあまりなんと午後にもスーパー行ってしまいました。

スーパー以外行くところない。
どんだけ行くところないんだよ。

ぬか漬けまだ漬けられていないのにもう22時過ぎた。今日やらないと明日からまた6連勤。月曜からは新しい業務任されることになっておる。ありがたいですね。こんな自分にも仕事があるのはありがたい。でもそれによってどうせ余裕なくなるのでぬか漬けをやりたい…けど部屋がクソ寒いのでなにもしたくない。

「服を脱ぐには限界あるから夏の暑さにはエアコン使うけど、着こむ分には限界ないから冬の寒さは我慢する理論」を破れない。おかげで先月数年ぶりに風邪ひいた。暖房使えよ!というツッコミ…。あと、暑さより寒さの方が精神によくないっぽい。確かに南国の方が楽観的なイメージだ

そもそも「冬の寒さは我慢できる理論」は、実家で正気を保つために必要だったため身につけたのであって、実家を出た今、それはもう手放していいもの。それができないのはいまだに虫の恐怖に怯えてるから。あったかい=虫出るが脳にこびりついている。

ゴミ屋敷の実家において「あったかい」って安心じゃなく恐怖だった。実家に比べ今の家は超きれいで全然虫でない。クモすらでないのに。
脳みそはすぐには変わらない。

人生で初めて完徹した理由は勉強でも、遊びでも、恋人との時間でも、仕事でもなく、家に無限に湧き続ける虫をひたすら退治するためだった。

父は夜勤で自分と虫しかいない家で
「今まさに!」
「どこかで!」
「生まれているんです!」
「じゃなきゃこの量おかしいです!」
などと実況中継していた。
ボロアパートのゴミ部屋でも、「私しかこの家を守れる人間はいない!」と謎の使命感に燃え、アドレナリンでまくり、感覚研ぎ澄まされ、全部見えるし全部聴こえるみたいな状態になるあの恐怖忘れない。いつからか毎年恒例になったリアルバイオハザード。

初めて完徹したときは朝日見たらなんか泣けてきた。「わ〜虫で徹夜とかうける〜ネタにしよ〜学校行こ〜」みたいな。

でも言えるわけないよね。

花音ちゃんそんな汚い家に住んでるの?
みたいになるじゃん。

服は洗濯してるし(洗濯は私担当だし)毎日お風呂にも入ってるよ!っていうのもさ、それみんなからしたら当たり前なんだよね。息吸って吐くくらいのこと。千葉の田舎の県立高校に通ってても「家で虫見たことない」っていう子が結構いてさ。それだけでもびっくりだし、同級生はお金のこととかなんも知らないのね。手取りという概念、税金という概念、月の収支。光熱費いくら家賃いくら食費いくら、知らない子がほとんどでさ。親に生かしてもらっておいて親のお金のことなんも知らないんだよね。

住宅ローンも車のローンも知らない、制服や習い事や塾や予備校や受験の滑り止めに親がいくら払ってるのかも知らない、そんな子ばっかりでさ。それで親が払ってるケータイで人に死ねってテキスト送ったりするんだからさ。

笑っちゃうよね。

体育の時間には、サッカー部の同級生に対して「バイトしてない、塾行かせてもらってるくせに勉強も大してできない、そのうえ親に買ってもらったスパイクで毎日ボール蹴ってるくせに私よりマラソン遅いとかもう帰れよ」って思ってたもんね。パワハラ脳だよね。

今、パワハラ上司のことをとやかく言って、
全然自分の中にもあったんだよね。
劣等感に強烈に支配された不寛容さがさ。
今の自分の苦しみは、あのころの罰なんだよね。

そうやって他人にも不寛容で、自分に対しても「親に生かされている以上バイトも勉強も運動も全部完璧じゃなきゃいけない、一番を目指さないといけない、そしてどれだけやっても自分の努力と思ってはいけない、絵が好きなんて死んでも言ってはいけない、運と親に感謝し、常に死にたいと思ってなきゃいけない」とひたすら思っていた。
それがいけなかったんだよね。

でもあのときはあのときで自分なりに必死だったんだよね。バイトとか学校から帰ってくると親が酔っ払って下半身丸出しで寝てるとか、酔っ払ってAV垂れ流しながら寝てるとかが嫌だった。漏らしたり、トイレ鬼汚かったり、食べ物の残骸が床に散らばってるのが嫌だった。とにかく汚いのが嫌だった。ギャンブル中毒から脱して借金無くなっても、アルコールからは脱せなかった。

でもその親を愛せなきゃ誰のことも愛せないでしょ。親だって頑張ってるの知ってたもん。

絵なんか好きって言えないよ。

絵じゃお酒やめられないでしょ。

借金もなくならない。

過去にこの家で起きたこともなくならない。

私が頑張らなきゃ誰が頑張るの?

10代のバイトは大して稼げない、
でもパンツ売る勇気はない、
真っ当に、
勤勉に、
なんだって我慢、
やれることはひたすらやった。
とにかく負のループを終わりにしたかった。

お酒飲むのやめて。
パパと話がしたかった。

必死だと人間アドレナリン出て平気になるのか、感覚が麻痺するのか、ご飯食べながら虫潰すみたいなのが日常になっていた。虫の幻覚や夢をほぼ毎日見てた。

もうすぐ一人暮らしはじめて2年で、流石に年中ということはなくなったけど、やっぱり夏はおなじ幻覚を見るし夢にも見る。

経済的コンプ↔︎虫↔︎不安感↔︎絵↔︎人間関係

のすべてがぐるぐる回って消えないよ
ただ苦しすぎる

でも生きてるとなんとかなるよね
今なんとかなっていて
それはやっぱり
受け入れてくれる人がいて場所があって
そういう運があったからで
本当にありがたいことです

お腹いっぱいなのにお腹減る
気持ち悪くなっても逆流してきても食べたい

つかれちゃった
こんな幸せな生活でつかれちゃうって

変なの

頑張る

仕事あるのは幸せ
今のうちに頑張る
いつ死ぬかなんて誰もわからないから
今のうちにね

こうやって言葉にして自分を奮い立たせてスマホ閉じたらまた1人の日常に帰ってくだけだからね

おしまいにする



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