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サムネは親知らず抜歯メニュー

抜いてもらった親知らずの跡地が痛すぎる、もらった痛み止めの副作用で腸がやられてオワってる、そのためなにも飲まずにただ耐えている。苦行?

口の中ずっと血の味がして実家の犬の口の匂い思い出す。

実家に帰るたび、気持ちが秒で帰宅帰宅!となる。今月頭に実家帰った時のことがまだ頭にこびりついている。父親と姉に会えたことはよかった。卒店したバイト先のお世話になった方々に会えたこともよかった。頭から離れないのは実家の汚さ。

小さい頃は比べる対象ないので汚いとか綺麗とかがわからなかった。小学校にあがって、友達の家に初めて遊びに行かせてもらったりなどして、自分の家が汚いこと、それも異常に汚いことを薄々察した。でも小5になるまで片付けがとにかくできなかった。片付け方をそもそも知らなかったが、一番は変化が怖かった。変な虫とか湧いてたけど、それでも怖くて片付けができなかった。たまに離婚した母が遊びにきた時、気を利かせて片付けてくれたら怒ってた(ごめん)。そのくらい変化が怖かった。本当にモラルが無さすぎて、部屋のゴミ箱にバナナの皮とか捨ててたし、お腹が空きすぎて、部屋に落ちてるいつの?っていうチョコを拾い食いしたりしていた。今思うと人間としてやばかった。

でも小5になって、お金ないのにガラケーを買ってもらえたのをきっかけに変わった。部屋を最低1週間に1度は掃除することを約束した。めちゃくちゃ掃除した。それはもうきっちり守った。自分の部屋が一番汚かったのに、一番綺麗になった。結果、今度は潔癖気味になってしまった。自分の部屋を掃除することで、自分の清潔モラルがあがってしまい、家が異常に汚いと明確に気づいたと同時に、綺麗にできる限界も知って恐ろしくなった。実家の床は常につま先歩きすることになった。

風呂場の壁は永遠に黒い。黒ずむなんてかわいいものじゃなく、一面“黒い”。ここで入浴したとて、菌で菌を洗ってるだけだろうが、という黒さ。トイレは公衆便所の匂いがずっとする。つか今時公衆便所の方が綺麗だろというレベルであった。酔っ払って便器の位置が不明になるのか、床をびしょびしょにする誰かさんがいるおかげである。とにかくトイレに行くのが嫌だった。今も実家に帰っても、トイレは入れない。

そして父親の部屋の汚さ。でも、間取りの関係上、父親の部屋を通過しないと自分の部屋にたどり着けない。高校から帰ってきたら父親が酔っ払って全裸で寝ており、枕元に転がるスマホから永遠に女子高生とおじさんモノのA◯が流れ続ける修羅場、酔っ払って空の惣菜容器の上に突っ伏しており、食べかすが布団に散らばってる地獄、台所で外着のまま転がってて死体かと思ったら酔っ払いだった、酔っ払って失禁、酔っ払って脱糞、酔っ払って下半身丸出し。。。

父が仕事休みの日は、家がどんな惨状になってるかを考えると帰りたくなかった。だから高校生になったら、バイトのない日はとにかくできる限り遅くまで外で勉強して時間を潰した。図書館の自習室が20時まであいていてありがたかった。今も仲良い当時からの友達で、同じく家に帰りたくない子がいた。その子の最寄り駅のマックで、遅くまで一緒に勉強したのは楽しかった。

掃除しても掃除しても永遠に汚れるので途中から諦めていた。生きてる限り汚れるんだけど、汚れのスピードが尋常じゃなかった。最終的に、虫がでなきゃOKレベルまで清潔のハードルが下がっていた。(虫は出てましたが)あの家で潔癖だと気が狂うので、ハードルを下げることは心を守る自然な反応だったんだと思う。

実家に帰るとあの日々がありありと蘇ってくる。実家のキッチンの、油、埃、油、埃、油のミルフィーユみたいな壁や、排水口掃除を一切していないのかゴミが渦をまく様子、去年はコバエがめちゃくちゃ湧いてさ〜と話す父、いやこの家でコバエ湧かない方がどうかしてるだろとつっこむ気力も失せる清潔感覚のギャップ。

今一人暮らしの家が綺麗な分、あの頃より不潔に対して打たれ弱くなってしまった。しかもどんどん芋蔓式にいやな記憶が蘇ってくる。大家さんがアポ無し土足で部屋に上がってくること、大家さんの立ちション現場にたびたび出くわしていたこと、父のエロ本、酒、父がパチンコから帰ってこない間の空腹、罵声と皿が飛び交う夫婦喧嘩

平気になったと思ったら全然無理で、むしろ前まで平気だったことすらなぜかどんどん怖くなっていく。散々日記やブログに書いて消化したと思ったことが、あの場所あの空気の中にいくとまったく消化できていないことを思い知る。いつでもあの頃に戻されてしまい、なす術なくなる感じ、ただただ屈服させられている感じを味わう。

それでも父親は好きだ。母も姉も好きだ。家族が大好きだ。恐怖だけが残ってる。これを消したいのに。

おそらく先生は転移を避けるためか、性的な話は深掘りしてこない。先生にも話せない異常なことをしていたけど、それが今も一番苦しい。貧困と性は強烈に結びついている。今流行りのトラウマという言葉によって括っていいものかわからないほどのこと。他人からしたら取るに足りないこと、認めたくないし言葉にするのも憚られること。これを解決しないと問題は一向に先に進まないとわかっているけど

親知らずの跡地がずっと痛いしもう朝なんだけど

たまにはラプンツェルみたいに目覚めてみたいし、シンデレラみたいに小動物たちと朝の支度したいんだけど

仕事行ってきます

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