::::



一挙手一投足見張られている感じ。常に「落ちろ」「落ちろ」と願われてる感じ。失敗を願われてる感じ。失敗したら「よしきた!」ここぞとばかり畳みかけられる感じ。だから失敗しないように常に糸を張り詰めてる感じ。そんなに蹴らないでもう死んでいる。

こわすぎこの世
ギリギリ綱渡り

上司のパワハラ現場すさまじい
あんなに堂々とパワハラできるのもはやすごい
そして己の身がいざ似たような状況にさらされた途端、しゅんとするか、ブチ切れるか、笑い飛ばすか。

すごい すごすぎるこの世
なぜこうまでテンプレなの
神の思し召し?

ね。怒り続けられる人の方がもっとずっとやばいんだってね。あれは自分で自分を奮い立たせてるんだよ。怒り続けられなくなったら、途端に折れてしまうよ。人に当たることで自分を強く保ってるの。もう実はずっと前から折れてるのかもしれない。彼女(彼)には添え木が必要です。


「「幸せですか?」」
「「はい幸せです。」」


⭐︎⭐︎⭐︎

3月に入ってから毎日、帰宅後ドカ食い気絶寝選手権を1人開催し続けていた。かろうじて健康そうな夕飯をインスタストーリーで供養するのが日課だが(そんなどうしようもない日課を見てくださる方ありがとう)、夕飯後の間食がもはやメインになっていた。間食するために夕飯を食べていたとすら言える。

ドカ食い→気絶→3時に起きる→あと3時間で出勤か…と絶望→気休めに歯磨きや洗い物をする→気休めで二度寝を試みる→全然眠れない、がルーティンに

体調管理も仕事のうち
それなら遅刻欠席早退ナシ
高校から合わせて今年で8年

すごい元気!元気すぎるぞ!
なぜこんなに元気なんだ

なぜですか

今月のある朝だった。ルーティンお決まりの二度寝をして案の定30分もせず目覚めた。そしたらハアハアが止まらなくなった。

経験したことのないハアハアで

ひたすらハアハアしていた

Wi-Fiルーターの緑ランプだけ真っ暗がりにぼんやり光っていた。走馬灯かと思った。

あんなに当たり前の息がわからない

自分の口がハアハアしているのか、脳みそで鳴ってる音がハアハアしているのかわからなくなった

ハアハアしながら、先月腸が壊れ漏らした日の朝を思い出していた。介護用パンツは余り腐っている。

ハアハアしながら、先月東京駅の中央線ホームでしゃがみこみ、声を上げて泣いた日のことを思い出していた。

ホームでしゃがみ込んでも神は来なかった。
神どころか人も犬も虫も獣も来なかった。

ハアハアしながら、先月また不正出血したのを思い出していた。

ハアハアしながら壊れてるのは腸でも子宮でもなくこの脳みそではないかと思った。今度は脳みそを漏らしてしまうかもしれないと思った。

そんなこと思っていたら、いつのまにかハアハアの中でもう一度眠っていた。起きても別になにも漏らしていなかった。

その日も普通に出勤した。

涙すら漏らさなかった。

涙くらい、漏らしてもいいんじゃないと思った。

なんなんだろうと思った。

まだ「してやってる」感があるんじゃないか。
だからこんなんなっているんじゃないか。

酒もタバコもギャンブルも恋愛も「しないでやってる」、自傷を「辞めてやってる」、病院で元気に「してやってる」、大量の漫画や本や服やアイドルといった好きだったものを片っ端から「捨ててやってる」。

そういう「してやってる」感。自分で選んでるはずのこともいつの間にか無意識に見えない目を気にした結果の「してやってる」感。

修行は修行してる自分に酔ったらおわりという教えがあるという。修行とは違うけれども、それでもこんな「してやってる」感に酔うのはよくない。怒りや悲しみのままにあれこれものをいうのもよくない。食に執着しきってドカ食いなど言語道断だろう。

なんて無様なのかとうんざりする。治り方がわからない。けど【わからない】はすべてを捨てる理由にはならない。

なんで?と思うことには誰にも決して答えてはもらえない。

こんな自分に対して自分以上に真剣になってくれる人はほかにいない。

他人を大事になどと言う前に、まず自分を他人のように慈しむことができるのか?確かめなくちゃいけない。

「してやってる」感を滅して純粋に考えたり行動したりできるのか確かめたい。まだ終わりにしたくない。まだ終わっていないんです。

とにかく帰り道がこわい。だから走りやすいようにスニーカーを選びます。スニーカーが好きだから履くんじゃなく、退勤の道を逃げ切るためにスニーカーを選ぶのです。パンプスを選ぶ日は逃げなくていい日だけです。逃げなくていい日なんてそうそうありません。パンプスを選んだ日も、結局は逃げることになるのがほとんどです。いつも歩道橋は二段飛ばしで上がって行き、二段飛ばしで駆け下ります。パンプスだとそれができません。スニーカーでないといけない。

何がこわいの?と聞かれてなにも答えられませんでした。泣けたらよかったけどそこでも泣けませんでした。なにも答えられないからこわいんだとそこでも気づかされました。わからなさが恐怖に通じている。それを突き止めたい。突き止めたところで少しも腹の足しにならないけど、そんなことにどれほど真剣になれるか試されてる。そう思います。

これが現時点での、自分なりの自分の慈しみ方です。明日からはチョコ食べない。しばらく頑張れ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?