今夜はごちそう

お医者さんは占い師じゃないから
喋らないと伝わらない
たった2週間の間に
言いたいことも聴きたいことも山ほどできるが
進まない会話で終わる病院

仕事真面目にやる
ごはん毎日やる
作り置きも
お弁当も
ぬか漬けも続いてる
お酒飲んでない
ほぼ毎日走ってる
真剣に心身の健康と向き合って
過食はやめられてないけど
去年の今より少しは進んでるはず

仕事は順調といえば順調だし
停滞といえば停滞
真面目すぎるからと言われる
真面目だけじゃダメとわかってる
評価するのは他人だし
やってるつもりの自己満足じゃないか？

そのままでいいとか
頑張りすぎなくていいと言ってもらえる
たぶん恵まれてる環境にいる
なのに許されてる気はしない
生きてるだけでかわいがられる
かわいい系の男の子に嫉妬する
男の子になりたかった
自分を惨めにしてるのは自分
そうわかっててもなお
なんで男の子に生まれなかったんだろうと
それがずっと苦しいです。

たくさん言い訳しないと
生きてちゃいけない気がする
絵をかいたあと
すごい量の言い訳並べてることに気づく

会いたい
会って話したい
今日まで起きたなんでもないことで
心がいっぱい
みんなそうってわかったら
もう少し大丈夫って言える気がする
帰り道で過食さえしなければ
もっとおいしかった夜ごはん
毎日後悔
でもやめられない情けなさ

パパが毎日鬼殺し飲んで帰ってきてた気持ち
今ならわかるのに
ママが辛いものばっかり食べてた気持ち
今ならわかるのに
助けてと言えないから
自分で自分をよしよしするため
手軽な刺激に依存する

生きてる
そしたら色々ある
でもその色々は
他人からしたら取るに足りないこと
だから生きても生きても
ずっと一人

言いたいことがたくさんある
言えないから絵をかいて
かきおわったらすぐしまう
そんなこと繰り返してこの年齢
自己紹介　3行で書くことなくなった
なにを語っても言い訳くさく
こんなにダサくなるために
生きてきたわけじゃない
なんでこんなに惨め
なんでこんなに不甲斐ない
悲しくて悲しくて
また走りに行く
散々走ったら頭が脈打ち
足音と呼吸と夜の暗さが
全部いっこのかたまりになる
そんで疲れて気絶して寝られる
問題は何も解決してないけど
なんとなく満ち足りて
なんとなくやった気になって
先延ばして先延ばした先の今

もっと喋って
話が聴きたい
もっと教えてほしい
どうでもいいこと喋り続けてほしい
おおきなつぶやきは
一人じゃ完成しない
長い長い夜に
もういいよって
白いタオル投げこみたい

心の中にあるごはんは
ごちそうさまの後もずっとおいしい