UXとミッフィー 不要なものは極限までそぎ落とす
UXライティングで言われる「不要な言葉はないか。人間は読むのではなく見るのだから、最大限シンプルに。」
アートや建築などでも「不要物を極限までそぎ落とす」という思いを持っている人は少なくないと思う。
結局、全てのものは「不要物を極限までそぎ落とす」のがいいのだろうか?
もちろん例外はあり、カオスな状態を美しい、面白いと感じたりすることはあると思う。ただ、情報量が多いこの世の中で、やはり多くのものはシンプルであるべきなのではないか。
最近ミッフィー展にいった。
ミッフィーの生みの親であるディック・ブルーナさんは元々は「4色のみ」で絵本を書き始めたらしい。
たしかに言われて改めて絵本を見返すと、背景もその4色に収まるように塗られている。黒の縁取り線を境界として、背景とミッフィーのお洋服が同じ色のこともある。
勇気のある選択だな、と思う。
つい、色を足してしまいたくなると思う。でもブルーナさんはそれをしなかった。
シンプルでいることは、複雑でいることより頭を使う。
私達は自分から生み出すものに対して「本当に、それは必要?」と問いかけてみるのが大切なのかもしれない。
文字、言葉、色、インタラクション、何かに限定するのではなく、生み出すもの全てに一度問いかけるのだ。
私がいま書いている文章にも問いかけた。結果、短くなりすぎたかもしれない。
シンプルとは、短いことではない。伝えたいことが相手へ最も受け取りやすい形で届くことなのではないか。
日々の中での、訓練が必要だ。「本当に、それは必要?」
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