【物語の現場007】きっかけの一幅・狩野融川筆「朝妻船図」(絵画紹介)
「融女寛好」の物語、栄と備中守の直接対決という大きな山を越えました。しかし、栄は、休む間もなく新たな敵との対峙を余儀なくされます。是非、最後まで見守って上げて下さい。
さて、ここで一幅の掛け軸を紹介します。
浜町狩野家第五代当主・融川寛信の筆による「朝妻船図」
「融女寛好」の第八章で、お栄さんが、融川が英一蝶の風刺画を模写していたことを回想する場面があります。そのモデルになった作品です。
狩野派に興味を持ち始めて比較的早い時期に入手しました。お堅い御用絵師が、狩