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東百合ヶ丘のクスノキ伐採〜川崎のまちの樹50本うちの2本〜

東百合ヶ丘には、立派なクスノキ2本がありました。残念なことに、2020年7月に伐採されました。場所は、原店前というバス停のすぐそばです。

樹齢は100年以上ではないかと思われます。

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川崎のまちの樹50本として、2本が選ばれているほど、風格があり地域の方からも愛されている木でした。

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個人の地主さんの土地で売られてしまい、戸建ての住宅が7軒建つ予定だそうです。一部だけ小さな公園で残すとか、、、木を切らずに済む方法はなかったのか、何も出来なかった事が悔やまれます。

あまりにも突然で、気付いた時には切られた後でした。守り神みたいな木が、無くなってしまい、本当に残念です。

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↑ 2020年7月27日撮影

切ってしまった木は、二度と戻りません。切り株だけでも残して貰えると良かったのですが、お盆明けに抜根(根っこをなくす)工事が始まりました。

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とても大きな木だったので、根っこも大きいです。炎天下の中、見学させて貰いましたが、大変な作業です。1つ取るのに2日かかってました。

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1本のクスノキの抜根が終わり、もう1本のクスノキに取り掛かりました。これも2日くらいかかって、取り除かれました。

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抜根作業が終わった様子。奥に大きな切り株2つ、木切れもたくさん積み上げられていました。

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とても大変な作業だったと思いますが、住宅地にあった大きなクスノキがこんな形で無くなってしまい、本当に悲しい気持ちでいっぱいです。

樹木は生きています。動く事もできません。100年以上生きてきた樹木を、開発だからと言って、このような形で失ってしまっていいものでしょうか?風景が全く変わってしまいました。私はこの街に10年位しか住んでいないのですが、ずっと住んでいる方にとっては色々な思い出もあるのではないでしょうか?

突然切られてしまったクスノキを思うと、悲しくて見たくないけれど、記録しなくてはと思い、何度も足を運びました。

業者の方に連絡をして、木のカケラをいくつかもらいました。

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このクスノキのカケラを使って、高石みどりの会(緑地保全活動団体)で、イベントをして、何か工作をして持ち帰って貰おうかと思っています。

クスノキは無くなってしまったけど、今後、このような事にならないよう、まちの樹の運用や、地域のことに関心を持って、過ごしていきたいと思います。

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※切られた直後の風景  最初の画像と最後の画像は、佐々木義典さんが撮影したものです。ご本人から、許可を得て掲載しています。



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