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ニュースと相場からお金を学ぶ

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元証券会社のトレーダーが相場の考察を残しています。ニュースとお金の流れを理解したい方は是非ご一読ください。
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#今後の相場

クレディ・スイスによるソフトバンクグループ(9984)提訴の影響

本日クレディ・スイスがソフトバンクグループ(以下SBG)を提訴する準備をしているというニュースが出ました。 今回はこのニュースの経緯とそれが株価にどう影響するのか?をWSJの記事を元にできるだけ簡素にまとめています。 あくまで個人で調べた範囲ですが、「ふーん、そういうことだったのか」とか「だから株価はこんな感じで動いてるのかもな」とか思ってもらえると嬉しいです。 0.登場する企業   a)SBG     :ソフトバンクグループ(9984)   b)クレディスイス:スイ

9月22日 中国恒大が市場に与える影響は?

昨日の日経平均は大幅に下落しました。ここ元の上昇幅一気に戻した形になります。ただ、1日の流れでいうと下がったところからはほぼ凪の状態であまり上下はしていないので、パニック相場になるところまでは影響が出ていないようです。 セクター別に動きを見てみると、空運と陸運とが上昇、他はディフェンシブセクターに資金が集まっています。そしてパフォーマンス下位は鉄鋼、機械、海運です。やはり中国の影響を受けやすいセクターは下落幅が大きくなっていました。 そして中国恒大集団の影響について考えて

FOMC前の動きから今後の投資戦略を考える

昨日の日経はやはり持ち直しましね。ひとつ気になるとすれば不動産、証券、金属がパフォーマンス下位になっているので景気減速懸念の流れは意識されているという点でしょうか。ただし機械や田電気がパフォーマンス上位に来ているのをみると、半導体関連に限ってはそこまで悲観されていないというところだと思います。ただ、SOX指数をみてもわかるとおり、このままイケイケどんどんで上がっていくというよりはしばらく様子見しながらの上昇という見方ではないでしょうか。 そしてFOMC前になると、(昨晩でい

日本株の続伸は終わるのか?

昨晩のNY市況はディフェンシブ銘柄 + 半導体が堅調でした。最近は米国株が冴えず、日本株が堅調というかなり珍しい現象が起きをしていました。背景としては大きくわけて ・選挙 ・今までの値動き(米国株は高値更新、日本株は横ばい) だと思います。一つ目の選挙についてですが、日本では選挙前はこういう動きがよくみられますよね。石破さんの不出馬を受けてさらに期待が高まったようです。二つ目の今までの値動きですが、1週間の値動きと半年の値動きを比較してみました。 1週間の値動き 半年

9月9日(木) ベージュブックとECBから今後のマーケット動向を考える

・ベージュブック サプライチェーン(供給網)の混乱や労働者不足を背景に、物価上昇ペースは引き続き「高止まり」していると指摘した。一部の企業からは「向こう数カ月に販売価格の大幅な引き上げ」を想定しているとの報告が寄せられたとあります。また、ECBもパンデミック緊急購入プログラムの購入ペースの減速を発表しています。一方で利上げはインフレ見通しが持続的に2%になるまでは見送り、資産購入プログラムは継続という内容になっています。 ・日経平均 昨日の日経はセクター別では電気ガスが