iOS_の画像__9_

「やりたいこと」と30代の抱負

年末年始が思ったよりバタバタしていたので、時間をもらって朝から竜安寺〜仁和寺エリアを一人でゆっくりと回ってきました。
学生時代から、京都で一番好きで落ち着くエリアです。


実はこの2月で30歳になるのですが、石庭と向き合いながらぼーっと考えていたところ、30代の抱負は

「どんなに小さなことでも、物事に自分のやりたいことを埋め込み、周囲の人や所属する組織、世の中にとって良い形で実現する実力を身につける」

になりそうです。


20代はどちらかと言うと、世の中にあるはずの「正解」を探しておっかなびっくり歩いた時期でした。

テストで正解することが重要で、勉強すれば何とかなった田舎育ちで頭でっかちの若者には、社会の荒波はなかなかに厳しかったです。


初めての上司に「仕事に正解はない」と言われ「じゃあ俺は何をしたらいいんだ?正解を教えてくれないこの人は何の意味があって上司になってるんだ!?」と本気で途方に暮れた日もありました。

生きることや幸せの意味がまったく腹落ちせず「正解」を探して様々な哲学書や宗教書を読み漁り「優れた思想家は早く死ぬべきではないか!」とか思想がぐちゃぐちゃになって発狂しかけたのも、今となってはいい思い出です。


20代も後半になり、自分の小ささを知るというか「諦める」ことができてから「あ、世の中に正解とか真理って本当に無いんだ」ということが腹落ちし、少しずつ「正解」を探すことは無くなりました。

代わりに「自分」も少しずつ溶けていって、もはや「自分とかその辺の砂つぶと一緒だから〜」ぐらいに思うようになりました。
ただ、その境地は70歳ぐらいからでいいかと思うと、まだ40年近く「まだ見ぬテーマに取り組む時間」が残っています。

そう考えると、実は30代って残り40年の1stステップなんですよね。
ということは、何かを完成させる必要って全然なくて、まだまだ力を蓄える時期なんだろうなと。

その上で何に1番力を使いたいかと言うと、それが冒頭に掲げた「やりたいことを周りにとっても良い形で実現する」になると思っています。


これには2つの意味があって、1つ目は「20代はやりたいことを全然やらんかったな」という後悔。
基本的には誰かの「やってほしいこと」に応えることが1番価値を感じてもらいやすかったし「採用担当」や「カスタマー担当」や「夫」といった役割をこなしていれば、それなりに居場所も確保できました。

でも、これからは1つの領域の責任者として、自分で方向を決めて進んでいかないといけません。
そもそも「これをやって」と言われることが無くなった今のタイミングは、このテーマに取り組む丁度良い機会なのだと思います。


もう1つは「何だかんだやりたいことやってる人に憧れる」ということ。
最近も「色々楽しいことやってきて、今もやってるぜ!」という雰囲気の60代後半の方にお会いして「あー、やっぱり俺もこんな風になりてー」と再認識しました。
ただ、そのためには様々な努力や実地に裏付けられた実力が必要ということも、さすがに分かる年齢になってきました。
であれば、その実力を身につけるためにこれからの時間と経験を使うのは、とても良い選択になろうというもの。

30年後に「あー、30歳のときにやりたいことやってて良かったー」と言えるぐらい、徹底的にやり尽くしたいと思っています。


あと、最後は余談ですが、基本的には突拍子のないこといっぱいやりたいんですよね。昔から知り合いの方は知ってると思いますが、馬かぶったりもしましたし。

仕事を始めてから、自分の思いつきや興味関心に赴くままに物事を進めることなんて出来ようもなかったのですが、最近はそのためのチカラも少しずつ身についてきたと思うので、今こそそんな「突拍子のないこと」を実現すべきときなのかな、とも思ってます。


せっかくベンチャー企業にいて、挑戦と失敗が奨励されて、それこそ誰も正解なんて持っていない環境にいますので、自分の「やりたい!」や「おもしろい!」を周囲に伝えて、形にして、正解にするぐらいの勢いでまずは数年、やり切ってみたいなと思います。

自分自身ですら懐かしい「ちょっとオカシイこと言うヤツ」を少しずつ解禁していこうと思いますので、真っ当なことばっかり言ってたら「全然オカシイこと言ってないじゃん(言うてへんやん)」と突っ込んでいただけたら嬉しいです。


というわけで、2020年もどうぞ宜しくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?