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競艇SG優勝者列伝(1994年~2024年、優勝1回のみ)

 先月、定松勇樹が5000番台初のSG優勝を飾ったのでここ30年のSG優勝者(優勝回数1回、いわゆる一発屋)を振り返ろうと思い半年ぶりにnote書きます。(2024年6月現在)


1994年

この年のSG覇者は大森健二(引退)、福永達夫(引退)、三角哲男、関忠志(引退)、植木通彦(引退)、中道善博(引退)で初優勝は大森、三角、関の3人です。

大森健二(岡山)
岡山の大ベテラン、この総理大臣杯がSG初優出で2コースからまくりを決めてSG初優勝を飾りました。10年後には住之江の競艇名人戦を優勝してます。

三角哲男(千葉)
 当時の千葉の若手選手、総理杯でSG初優出して住之江で開催されたグラチャンで6コースから最内を差して突き抜けて見事にSG初優勝を果たしました。
 その後も多摩川の周年記念の優勝や2014年の若松のモーターボート記念で19年ぶりにSG優出など今年は24場制覇を達成しベテランになってもまだまだ元気です。

関忠志(岡山)
 こちらはインの鬼と言われた岡山のベテラン、地元開催となった児島のモーターボート記念でインコースから速攻を決めてSG初優勝を飾りました。
 2005年には24場制覇を達成し2017年に引退。

1995年

 この年のSG覇者は服部幸男が総理杯、笹川賞と連覇、野中和夫(引退)、中道善博、安岐真人(引退)、植木通彦とSG初優勝はいない年でした。
 有名なのは住之江の賞金王での植木VS中道のデッドヒートですね。

有名な植木対中道の賞金王

1996年

この年は中道善博、松井繁、高山秀則(引退)、野中和夫、新良一規(引退)、上瀧和則、植木通彦と初優勝は松井、新良、上瀧の3名ですが松井や上瀧はその後もSGを制してますしみなさん知ってるので割愛。

 新良一規(山口)
 当時40歳の山口の中堅選手でしたが、準優勝戦では地元の鈴木幸夫をまくり差しで破り2度目のSG優勝戦では4コースから強烈なつけまいを決めて見事なSG初優勝を飾りました。
 子沢山のお父さんとしても有名ですがその後は強烈なピット離れを武器にG1を優勝したり、大怪我を負いながらも長らく現役を続け今月68歳で引退となりました。お疲れ様でした。

番外編:倉谷和信(大阪)
 松井のSG初優勝となった児島の笹川賞ですが、その裏であと一歩の所でタイトルを逃した男がいました。その男が倉谷です。
 SG初優出でインを手にしてイン速攻を決めてSG初優勝かと思われた途端2マークでまさかの転覆、SG初優勝は泡と消え代わりに優勝したのが同支部の後輩松井でした。その後もSG10回優出、G1連続優勝などSG優勝は叶わなかったのですが大阪支部の名バイプレイヤーとして活躍し娘の関野文共々元気に現役をやってます。
 かつては開会式での盛り上げ役としても活躍しており今で言う西山とか鎌田のはしりみたいな立ち位置でしたがレースではゴリゴリのイン屋で前付連発のスタイルでしたが中道から2コース差しのコツを伝授してもらい自力も上昇し2000年台ではSG常連として度々優勝戦に名を連ねていました。

1997年

 この年は西島義則、植木通彦、市川哲也、熊谷直樹(引退)、安岐真人、山崎智也(引退)、小畑実成、服部幸男がSGを優勝しましたが小畑以外はいずれも複数回SGを制しています。
 この年は後の賞金王覇者のSG完全優勝男市川哲也とSG11勝のスーパースター山崎智也が代表格で特に山崎はSG初優出初優勝に加えてSG2節目というのもありセンセーショナルな勝利でした。
 この年から賞金王シリーズ戦がSGに格上げとなりその後の一発屋量産に多大な貢献を果たすことになります。
 服部が史上初の2億5000万オーバーや安岐真人の史上最年長のSG優勝(53歳)など話題も多い年でした。

小畑実成(岡山)
 前年総理杯でSG初優出を果たした岡山の若手有望株、5コースから強烈なまくりでSG初優勝を果たしました。3年後下関のグラチャンで優勝戦フライングなどありましたが岡山イーグル会を引っ張ってきた選手の一人でした。

この動画の20分ちょっとがシリーズ戦

1998年

 この年は西島義則の総理杯連覇、山崎智也、上瀧和則、松井繁、長岡茂一(引退)、濱野谷憲吾、江口晃生、中道善博、太田和美がSGを優勝しました。
 初優勝は長岡、濱野谷、江口、太田の4名ですがいずれもその後再びSGを優勝してますが長岡は地元の多摩川でSG初優勝、山崎智也が地元桐生の笹川賞で優勝、太田和美が地元の賞金王でSG初優勝と地元でのSG優勝が多かった年でした。
 濱野谷は芦屋のオーシャンカップで14年ぶりにSG優勝を果たしたりと名人世代になってSG優勝など今期はF2による出走回数不足でA2陥落濃厚ですが昨年も賞金王の18名に名を連ねていました。
 この年は西田靖が桐生の笹川賞優勝戦でフライング、上瀧和則が賞金王のトライアルでフライングや多摩川MB記念での山口勢の競り合いによる事故や多摩川周年優勝戦の集団フライングなど事故も多い年でした。

98年SGのダイジェスト

1999年

 この年は今垣光太郎、濱村芳弘(引退)、大嶋一也(引退)、田頭実、山本浩次、山室展弘、今垣光太郎、長岡茂一、松井繁と今垣、濱村、大嶋、田頭、山本、山室とSG初優勝ラッシュの年でした。特に今垣は賞金王こそ勝ててないですがナイターSGはめっぽう強いナイターキングの異名を取るほどに幾度とナイターSGを優勝しました。
 新鋭王座では平池が6コースから優勝し優勝戦で3艇事故で大波乱や児島のMB記念準優勝戦で4艇Fなど色々あった年でした。この中でSG1回で終わったのは濱村と大嶋と山室です。

濱村芳宏(徳島)
 烏野賢太と共に徳島を長らく引っ張ってきた徳島支部のかつてのダブルエースの一角。弟子には田村隆信や横西奏恵(引退)などがいます。何度か賞金王12人に名を連ねていましたがSG優勝は遠かったのですが蒲郡の笹川賞では強力モーターを相棒に圧倒的な強さを見せて優勝戦もインから速攻で見事SG初優勝を飾りました。
 翌年はこれまた強力モーターで賞金王制覇が目前と迫りましたが市川哲也のつけまいに沈み泡と消えました。長らくメニエル病などに苦しんでいましたがペラ巧者と言われただけあり長くSGの最前線で活躍し数年前に引退し今は解説者をやってます。
 ターンで勝負の烏野賢太とは違い、ペラ調整やエンジン出しに定評があり安定した成績を残していました。

濱村の笹川賞は4分くらいから。

大嶋一也(愛知)
 愛知が誇る競艇界屈指のイン屋ですが、SG優勝は2コースからの巧みな差しでした。この時は節一クラスのモーターで圧倒的な強さで予選トップ通過で準優勝戦も危なげなく勝利し優勝戦も大賀広幸がターンマークを外したのを見逃さず2コースから差しを決めてSG初優勝を飾りました。
 その後も2007年に大村での競艇名人戦では90近い起こしから逃げを決めて優勝、2009年の常滑の競艇チャレンジカップでは同支部の原田幸哉からインを奪ったり、2011年に大村のチャレンジカップで50代半ばでSG優出と名人世代になってもSGや記念で活躍し2020年に惜しまれながら引退しました。

山室展弘(岡山)
 初代新鋭チャンプで若かりし頃から活躍をしてきましたが意外にもこの時の戸田の全日本選手権がSG初優出でしたが優勝戦では3コースから見事なまくり差しでSG初優勝を飾りました。
 しかしSG優勝を果たしたものの賞金王の12名には届きませんでした。
 インタビューなど独特でインターネットなどでそのインタビューなどが見れます。大の阪神ファンでもう60過ぎてた気がしますけどA2キープとまだまだ元気です。
 SG優勝後もSG優出が度々あり、西島義則の徳山周年の完全優勝阻止など活躍を見せ、2014年には24場制覇を達成してます。

2000年

 この年は矢後剛、熊谷直樹、西島義則のSG3連覇、池上裕次(引退)、濱野谷憲吾、吉田隆義(引退)、市川哲也と西島のSG3連覇が際立ちますがSG初優勝は3名で矢後、池上、吉田の3名でSG優勝戦でのフライングが2回発生するなどスタート事故も多い年でした。

矢後剛(静岡(現東京))
 地元静岡の若きニューヒーロー(当時静岡支部)の矢後が地元の浜名湖の総理杯でSG初優出初優勝を飾りました。優勝戦は安定版装着の風速10m近い極悪コンディションでの優勝戦でしたが抽選で巡ってきた1号艇(当時は枠番抽選)を活かしてインからしっかり逃げてSG初優勝を飾りました。
 その後は東京支部に移籍してチルト3度で津のモーターボート大賞(当時G1)を優勝したりとアウト屋の個性派として活躍し、今でも度々チルトをはねてレースをするシーンが見られます。

池上裕次(埼玉)
 地元戸田のSGで優勝戦1号艇、川崎智幸との壮絶な死闘の末に競り勝って地元で悲願のSG初優勝を飾りました。
 記念の優勝は全て戸田という戸田天皇の異名を取るほどの戸田巧者でした。2003年同支部の平石和男が優勝した平和島の笹川賞の開会式で2ちゃんねる(匿名掲示板、現5ちゃんねる)で池上を笹川賞に出そうぜみたいなスレが立ちその結果かわかりませんが笹川賞に出場し2ちゃんのお前らありがとうというコメントを残しました。
 数年前に引退して今は戸田のyoutubeのチャンネルに出たりしてた記憶があります。

吉田隆義(愛知)
 大嶋同様長らく愛知のイン屋として活躍してきた選手でした。前年の地元の蒲郡の笹川賞で準優勝、この年の賞金王シリーズ戦で平和島で逃げを決めてSG初優勝を飾りました。
 その後は一般戦でしぶとく活躍してきましたが数年前に引退しました。

吉田のシリーズ戦は23分くらいから

2001年

 この年は烏野賢太、松井繁、植木通彦、石田政吾、市川哲也、滝沢芳行、西島義則、濱野谷憲吾、田中信一郎とSG初優勝は烏野賢太、石田政吾、滝沢芳行、田中信一郎の4名ですが烏野とタナシンはその後もSGを制しておりタナシンは賞金王連覇含めて3度賞金王を制してますがこの年は唐津グラチャンで女子初のSG優出を寺田千恵(岡山)が果たしたり多摩川のMB記念で市川が完全優勝したりとある意味では歴史の転換点の年だったかもしれません。

石田政吾(石川)
 96年総理杯で予選トップ通過を果たした石田が5年後尼崎でSG初優勝を果たしました。9年ぶりにSG優勝に王手をかけた今村豊(引退)を鮮やかなまくり差しで破りSG初優勝。2010年には最多優勝を記録するなど活躍を見せました。
 余談ではありますが2004年の高松宮記念で展示6コース本番インコースで欠場になりそのレースは3艇Fが出るなど波乱のレースとなりました。
 これがきっかけで6枠の所に1コース✕というカラーコーンが置かれセイゴコーンと呼ばれてました。

石田のオーシャンは10分くらいから

有名なセイゴコーンのやつ

滝沢芳行(埼玉)
 常滑で開催された全日本選手権は山崎智也意外はSG初優勝を目指す選手ばかりのフレッシュな顔ぶれとなりました、80期の平田忠則、白井英治、地元の原田幸哉、69期の三嶌誠司、そして滝沢がSG初優勝を目指す戦いとなり3コースからトップスタートでまくり一撃を決めてSG初優勝を決めました。
 横断幕の頑張ってるパパが好きと子供の名前が書かれた横断幕が有名ですがその子供たちも今では父親同様選手になりました。

2002年

 この年は野澤大二(引退)、西島義則、今垣光太郎(グラチャン、MB)、植木通彦(オーシャン、チャレカ、賞金王)、太田和美、原田幸哉と初優勝は野澤と原田のみでしたが、原田はその後もSGを制しており、紆余曲折あり2021年には蒲郡のメモリアルで12年ぶりにSG優勝を達成しています。
 この年のトピックスは宮島グラチャンの西島、熊谷の優勝戦2艇Fによる24億返還や植木の年間SG3勝で未だに破られていない獲得賞金2億8000万オーバーなどでしょうか

野澤大二(東京)
 地元の有望株だった野澤が地元のSGで大注目のモーター36号機を引き当て圧倒的な強さでシリーズをリードし優勝戦は風速10m以上の極悪水面でしたがそんなのをモノともしない圧倒的なパワーでまくりを決めてSG初優勝を決めました。
 36号機が優勝したと揶揄されることもありますが、野澤自体もその年はオーシャンカップ優出(失格)や賞金王の6名に残るなど活躍を見せましたが2022年だったかに引退しました。

野澤の総理杯は序盤、西島の24億はグラチャンなので8分くらいか

2003年

 この年は西村勝、平石和男、池田浩二、辻栄蔵、田中信一郎(MB、賞金王)、山崎智也、烏野賢太、市川哲也と前半戦でSG初優勝が続出し池田と辻は後に賞金王を制しています。特に池田はSG10勝で現在はオーシャンとチャレカ以外のSGを制しておりこの2つを勝てばグランドスラム、辻は2021年にチャレカ優勝で16年ぶりにSGを制しています。
 この年は前年MB記念で4000番台初のSG優出をした田村隆信が丸亀の新鋭王座で4000番台初のG1優勝を果たしたりとじわじわと世代交代の波が近づきつつあるようでした。

西村勝(埼玉)
 地元開催のSGで優勝戦1号艇、今村、山崎などの強敵を向こうに回しインから堂々と逃げてSG初優勝を地元で飾りました。
 その後は浜名湖の競艇王チャレンジカップでも優出と度々活躍を見せました。

平石和男(埼玉)
 平和島の笹川賞は同支部の大先輩加藤峻二(引退)が60過ぎでSG優出という偉業を成し遂げるなど話題性がたくさんでしたが勝利を収めたのは同じ埼玉の平石和男が6コースからお見事のまくり差しでSG初優勝。
 平石自体もしぶとい走りで長らくSG常連として活躍、60近い今もA2とまだまだ頑張っています。

2004年

 この年は今村豊(引退)が11年半ぶりにSG優勝、上瀧和則が6年ぶり、原田幸哉、田村隆信(オーシャン、チャレカ)、今垣光太郎、田頭実が5年ぶり、太田和美、田中信一郎と初優勝は4000番台初のSG覇者となった田村隆信のみで一発屋はいない年でしたが総理杯では横澤と高橋勲がF、グラチャンで魚谷智之がFとSG優勝戦のFが多発した年でした。

今村の11年半ぶりのSG優勝は総理杯、魚谷のバカみたいなフライングはグラチャン、田中信一郎の逆転勝利での賞金王など

2005年

 この年は笠原亮、植木通彦、山本浩次、江口晃生、菊地孝平、太田和美、上瀧和則、池田浩二、辻栄蔵と初優勝は笠原と菊地の静岡コンビでいずれもその後再びSGを制していています。笠原は10年後にSGを制してますし、菊地は2014年にSG連覇で年間MVPに輝くなどの活躍を残しました。
 この年からSG準優勝戦でのFの罰則が強化され松井繁がまさかのFでSG除外となり賞金王から姿を消し罰則強化初年度から大物が姿を消す有り様となりました。

下関のグラチャンは当時SG優勝戦史上最高額配当のレース

2006年

 この年は中澤和志、山崎智也、坪井康晴、松井繁(オーシャン、賞金王)、中村有裕、魚谷智之、三嶌誠司、赤岩善生と中澤、坪井、中村、魚谷、三嶌、赤岩とSG初優勝が6人も出ましたが坪井と魚谷以外はいずれもその後SG優勝はありません。この年だと魚谷智之が代表格になるんでしょうが翌年にSG連覇を達成し年間最優秀選手に輝きますが舌禍(安物の志発言)やスタート事故などでそれ以降SG優勝から遠ざかってます。坪井は浜名湖のSGではめっぽう強く浜名湖のグラチャンから2年後の浜名湖のチャレカでも優勝し浜名湖のSGといえば坪井というくらいに浜名湖では無類の強さを誇りました。
 あとは尼崎の名人戦で万谷章(岡山、引退)が当時62歳でG1初優勝を飾り今なおその記録は破られておらず今後も破られる事はないと思われます。

中澤和志(宮城)
 平和島の総理杯で前年に続き2年連続の優勝戦進出、この時は横西奏恵が女子選手2回目のSG優出を果たしたりと話題が多いシリーズでしたが予選トップながら準優2着に敗れ優勝戦は4号艇となりました。
 しかし4カドからまくり一撃で見事にSG初優勝。その後は紆余曲折ありながらも2015年の尼崎総理杯準優勝など総理杯とは相性が良く、今なお埼玉支部のトップレーサーとして活躍しています。

中村有裕(滋賀)
 前年に江戸川のMB大賞を制した滋賀支部の若きホープですが、この時は準優勝戦で地元SG連覇を目指す江口晃生をカドから一蹴しSG初優出、(当時優勝戦の枠番は枠番抽選のため1号艇)優勝戦はインから見事に逃げを決めて優勝を果たし滋賀支部初のSG覇者に輝きました。
 その後も福岡のダービー、丸亀のチャレカ、住之江の賞金王とSG4連続優出の大活躍を見せるも以降は腰の不調や重量級選手特有の減量苦などもあり今はA2に甘んじており歴代の競艇選手では瞬間最大風速はここ30年では一番の選手だったのではないかと思うほど線香花火にような選手でした。

三嶌誠司(香川)
 太田和美、田中信一郎の大阪コンビを筆頭に当時SG優勝こそないもののSG6回優出経験がある仲口博崇など実力者揃いの花の69期で三嶌自体も度々SG優出やG1優勝も重ねてきました。
 そして丸亀開催の競艇王チャレンジカップで植木などの強力メンバー相手に悲願のSG初優勝を果たし、安岐真人が表舞台を去って以降香川支部を引っ張ってきた三嶌が名実共に香川支部のエースになった瞬間でした。
 翌年も賞金王12名に残り、昨年は久しぶりにG2とはいえ桐生のモーターボート大賞を優勝など50過ぎてもまだまだ元気で娘も競艇選手になり親子共々元気です。

赤岩善生(愛知)
 菊地孝平、坪井康晴などと同期の82期、一般戦で安定した成績を残し前年の津のダービーではドリーム戦に選ばれるほどの勝率をマーク。
 賞金王シリーズ戦ではSG初優出で1号艇も2コースの服部幸男に差されながらも2マーク逆転でSG初優勝し愛知のトップレーサーの階段を歩み始めた。
 だがSG優勝はその1回のみで超抜モーターを手にした2011年の蒲郡のオーシャンカップでは圧倒的な強さで優勝戦1号艇を手にしながら台風接近による悪コンディションの中で佐々木康幸(後述)のまくり差しに敗れ翌年は常滑周年で予選トップ通過をするもG1レースでの賞典レースでの集団フライングによる不成立など地元のビッグレースでは運に恵まれない事も多かった。
 2018年に24場制覇、完全優勝回数10回と現役最多(2位は今村豊、白井英治の9回)と数々の記録を持つ。
 近年は前付を多用しダッシュ戦は封印しイン屋に転向したのか外枠の際は進入で乱れが生じる事を想定した買い方が求められる。
 整備巧者でエンジンに不満がある時は大幅な整備を行う事が多い。

22:30頃からが赤岩のシリーズ戦

2007年

 この年は濱野谷憲吾、瓜生正義、湯川浩司(グラチャン、チャレカ)、魚谷智之(オーシャン、MB)、高橋勲、山崎智也、吉川元浩とSG初優勝は瓜生、湯川、吉川の3名でいずれも複数回のSG優勝経験者で瓜生は総理杯、チャレカを制すればSGグランドスラム達成となります。(笹川賞、グラチャン、オーシャン、MB、ダービー、賞金王優勝)、湯川は史上初のグラチャン連覇で吉川は平成と令和を跨いでSG連覇を達成するなどベテランになってからビッグタイトルを再び手にしたりしました。
 この年は平和島の総理杯でフライングした植木通彦が7月に引退するなど一つの時代の終わりでもありました。

高橋勲(神奈川)
 04年福岡総理杯で優勝戦フライングなどもありましたが98年福岡ダービーで準優勝などを果たした東京支部の実力者が魚谷智之のSG3連覇を阻止して地元で嬉しいSG初優勝を達成しました。
 ただその後は毎期F2事故パン(事故率が高い状態のこと)が当たり前になりSGや記念の舞台から姿を消していきました。
 このレースは当時の平和島の実況アナウンサー松永良一氏の実況が色々個性的だと話題になりました。

2008年

 この年は松井繁(総理杯、オーシャン)、井口佳典(笹川賞、賞金王)、湯川浩司、今垣光太郎、丸岡正典、坪井康晴、田中信一郎とSG初優勝は2名。
 井口、丸岡の85期コンビがSG初優勝、井口はその勢いで賞金王を制しその後もシリーズ戦、2012年には後述のSG年間2勝や2018年の総理杯(現クラシック)をなどを制し2023年には名人戦(現マスターズ)を最年少優勝などトップレーサーとして活躍をしましたが一方で2021年に持続化給付金不正受給による出場停止でSGから一時期姿を消しました。
 丸岡は瓜生正義とのデッドヒートの末勝利した丸亀の全日本選手権でSG初優勝、4年後にも優勝しその後も度々SG優勝戦1号艇に座りましたが敗れる事が多くここ一番での弱さも目立ちました。

有名な丸亀のダービー

2009年

 この年は池田浩二(総理杯、MB記念)、瓜生正義、今垣光太郎、菊地孝平、松井繁(ダービー、賞金王)、原田幸哉、井口佳典とSG初優勝が存在しない年でした。
 多摩川の総理大臣杯では予選トップでタッチスタートで準優を勝利するも待機行動違反(30秒以内に150m見通し線上に舳先を向けなかったため、当時多摩川に苦情が殺到したのかJLCが待機行動違反の理由を詳細に説明することになったが今もそのルールが生きているかは不明。今は30秒過ぎて向ける奴がいる(峰等)がお咎めなしだったりするのでルール改正があったのでは?と思われる)、福岡の笹川賞では菊地孝平に競り勝つも不良航法(このレースはyoutubeに映像があるので福岡笹川賞準優勝戦で検索すると34回大会のやつが出てくるはず)となり戸田のグラチャンで予選トップも準優2着に敗れ優勝戦はカドから14年ぶりのSG優勝を目指した服部幸男をまくり切り3度目の正直を達成した今垣のグラチャンや大嶋にインを奪われてくるりんぱで2コース(待機行動違反、その当時のレースをJLCの公式チャンネルの動画で本人が語ってるので検索してみてください)から差し切り2マークで池田浩二を逆転して勝利を収めた原田幸哉の常滑の競艇王チャレンジカップなどが印象に残ってる人が多いでしょう。

菊地が勝ったオーシャンカップの水が濁っているのは当時若松があった北九州ではオーシャンの週は大雨が続いたためです。

2010年

 この年は山口剛、岡崎恭裕、湯川浩司、石野貴之、今村豊、瓜生正義、今垣光太郎、山崎智也、中島孝平がSG優勝者でしたが、初優勝は山口、岡崎、石野、中島とこの年は石野がSG11回優勝(総理杯、笹川賞、グラチャン、オーシャン、チャレカ、賞金王)とMBとダービー優勝でグランドスラム達成できるほどの超一流になりましたし、中島は2018年に尼崎の笹川賞でも優勝も翌年の笹川賞で周回誤認による出場停止などもありました。
 今村豊が名人戦世代になった年でSG優勝など色々ありましたね。

山口剛(広島)
 2008年の丸亀新鋭王座でF2ながら.03のイカれたスタートで優勝するなどとにかくスケールの大きさが目立つ広島の若手が山口でした。
 SG2回目の優出となった平和島総理杯ではインを奪い先マイするも岡崎(後述)と濱野谷に差されながらも2周1マークで両者が競り合いその間隙を付いて差し切りSG初優勝を果たしました。
 ただその後もSG優出やG1優勝はあれど事故が多く賞金王の舞台からは遠ざかりましたが2022年にSG3連続準優勝(メモリアル、ダービー、チャレカ)で久しぶりに賞金王の舞台へ駒を進めるもトライアルでフライングするも翌年はSG連続優出やG1を2勝し賞金王の舞台に進むなど近年は安定感が増してきておりSG2回目の優勝も夢ではないかもしれません。

旧ファンファーレでのSG優勝戦はこれが最後でした。

岡崎恭裕(福岡)
 平和島総理杯でSG初優出し、浜名湖の笹川賞では準優3着ながらも繰り上がりで優出(1着だった白井英治が待機行動違反(1コースとの間隔の開けすぎ))による賞典除外による繰り上がり(これがなければ白井が優勝戦1号艇)でSG連続優出となり優勝戦は6号艇ながら5コースからまくり差し一閃でデビュー6年目にしてSG初優勝を飾り当時大きなインパクトを残しました。
 しかし翌年地元の福岡のモーターボート記念で優勝戦でのフライングによりSGから遠ざかりながらもSG復帰戦となった翌年の児島のチャレンジカップで優出し2018年には決定戦6名に返り咲くなどSG優勝こそないものの活躍を見せていましたが、近年は影が薄くなりつつあるように感じます。

2011年

 この年は3月に東日本大震災があり戸田で開催予定だった総理大臣杯が中止になるなど、色々ありました。(総理杯代替開催として8月に東日本復興支援競走が戸田でSGとして開催)
 SG優勝は池田浩二(笹川賞、ダービー、賞金王)、瓜生正義(グラチャン、MB記念)、佐々木康幸、重野哲之、田村隆信、勝野竜司で実質池田対瓜生の年でした。
 初優勝は佐々木、重野の静岡コンビに兵庫の勝野の3名、福岡のMB記念で出畑、岡崎が優勝戦フライング、大村のチャレカの準優で田中信一郎と深川真二がフライングなどスタート事故が多発した年でした。

佐々木康幸(静岡)
 G1複数回優勝がある静岡の実力者が児島のグラチャンに続いてSG連続優出、台風接近する中の荒れ水面で断然の本命だった赤岩善生をまくり差しで破りSG初優勝を飾りました。
 そんな佐々木は今年24場制覇を達成、50を過ぎてもまだまだ健在です。

重野哲之(静岡)
 前年に東海地区選手権でG1初優勝を飾った重野が戸田の東日本復興支援競走でインから逃げてSG初優出SG初優勝を飾りました。
 ただその後はSGでも目立った活躍がなく、今はA2(7月からA1復帰)に甘んじています。

勝野竜司(兵庫)
 賞金王シリーズ戦でSG初優勝、かつては年間最多勝利などをマークした一般戦の鬼のような存在です。
 ただ近年は腰の不調か一時期勝率が4点台まで落ちたりとかつての一般戦の鬼の姿が見られず、今も勝率が5点くらいとかつての姿を取り戻せないままです。

佐々木、重野、勝野のレースはこちら

2012年

 この年は馬袋義則、井口佳典(笹川賞、オーシャン)、太田和美、瓜生正義、丸岡正典、平尾崇典、篠崎元志、山崎智也と初優勝は馬袋、平尾、篠崎元志の3名ですが平尾と篠崎はその後にSG優勝を果たしてます。
 特に篠崎は翌年にSG優勝戦でフライングをするも2015年に前回出場時にフライングをしたモーターボート記念(現メモリアル)で峰竜太との壮絶なデッドヒートを繰り広げた末に優勝したレースが今なおファンの中では語り継がれています。

馬袋義則(兵庫)
 これまた一般戦の鬼、SG初優出でこのレースは伸び強力な吉田拡郎(後述)やSG12回目の優勝戦チャレンジの白井英治(後述)や今垣、坪井、中島というSG覇者達を相手に戸田で見事な逃げを決めてSG初優勝を飾りこの年は津のG2も優勝するなど選手生活最高の年となりました。
 ただその後は目立った活躍もなく今でも一般戦を主戦場に元気に走っています。

馬袋の総理杯は一番最初

2013年

 この年は池田浩二(総理杯、賞金王)、新田雄史、太田和美、松井繁、毒島誠、瓜生正義、森高一真、前本泰和と新田、毒島、森高、前本がSG初優勝。
 毒島は無類のナイター巧者ですが今年は戸田のクラシックでSG8勝目を飾り山崎智也が引退した後に名実ともに群馬どころか関東の代表格として活躍していますし、新田はその後シリーズ戦2回優勝も2022年SG優勝戦でフライングしその際のInstagramでの投稿が炎上するなど色々とありましたし、前本は2021年に50歳でグラチャンを制するもその後色々あり引退しました。
 池田に始まり池田に終わるSGでしたが、篠崎元志が丸亀のMB記念でフライングを切り審判の怒声が響き渡る最後のSGだったり色々でした。
 あとは新鋭王座決定戦がこの年が最後で優勝した篠崎仁志(後述)もその後SGを制しています。

森高一真(香川)
 85期銀河系の一人、有名な2006年蒲郡周年でインコースに入り敗れたりしましたが2010年桐生のダービーでは瓜生正義、魚谷智之と優勝争いを演じ、この年の津で開催されたチャレンジカップでSG初優勝を飾りましたが賞金が足らずSG優勝しても賞金王には出られずこの事がきっかけなのか翌年からチャレンジカップのルールが改正(獲得賞金上位34名によるチャレンジカップ、女子獲得賞金上位20名によるG2のレディースチャレンジカップ)が行われました。
 その後は蒲郡周年や地元の丸亀の周年を制するなど低迷してた香川支部を引っ張り続けた一人で今年は多摩川のオールスターで優勝戦に駒を進めるなど復活傾向にあります。

森高のチャレカは大体20分くらいから

2014年

 この年は松井繁、菊地孝平(オールスター、グラチャン)、吉田拡郎、白井英治、仲口博崇、太田和美、平本真之、茅原悠紀がSG優勝を飾り、初優勝は吉田、白井、仲口、平本、茅原と5名。
 ただその後にSGを制したのは白井と平本で白井のSG14回目の優出での初優勝で選手責任失格からの優勝はこの時のメモリアルの白井以外おらず、2022年に浜名湖のメモリアルで2回目のSG優勝戦フライングを喫するもその年のグランプリでは1stステージから勝ち上がり師匠今村豊のなし得なかったグランプリ優勝を果たしました、平本も2016年にオールスター、2021年にダービー優勝で昨年もグランプリの6名に名を連ね愛知のエース格になりました。
 この年からSGなどの名称が代わり、昔からの名称に馴染みがある人には未だに違和感があったりします。
 新鋭王座に変わるヤングダービーという30歳未満のG1が新設され第1回優勝戦で峰、渡邊、土屋と3名がFという大惨事が発生したりしました。
 あとは今村豊が54歳にしてオールスターとグラチャンでSG連続優出(共に1号艇、2着、3着だったが年齢を考えたら偉業)を果たしたりしました。

吉田拡郎(岡山)
 この年大村周年でG1初優勝を果たしその勢いで宮島のG2も優勝し丸亀のオーシャンカップで優勝戦1号艇を手にして(予選トップは杉山正樹だったが1着も待機行動違反で賞典除外)インから見事な逃げを決めてSG初優勝を飾りました。
 この年の吉田はSG、G1、G2、一般戦とG3除く全てのグレードで優勝しこの年最も飛躍した選手の一人でもありました。(続くMB記念で優勝した白井はSG、G1、G2、G3、一般戦の完全制覇で2010年今垣光太郎以来97年以降は史上3人目)
 その後はSG優出やG1優勝など活躍を見せましたが、21年の浜名湖周年で周回後認により出場停止となりました。
 昨年蒲郡周年を制するなど復調の兆しを見せています。

吉田のオーシャンカップは10分くらいから

仲口博崇(愛知)
 田中信一郎、太田和美らの69期で若かりし頃から記念で活躍しながらもSG3度の準優勝とSGにあと一歩の位置にいた愛知の実力選手。
 2005年には賞金王準優勝やG1優勝複数回と実力は文句なしでしたがしばらく目立った活躍がなく迎えた地元常滑のダービーでは超抜モーターを手にしてシリーズを牽引し優勝戦1号艇でインから押し切り茅原悠紀(後述)の追撃を凌ぎ悲願のSG初優勝を果たしました。
 SG自体は4年ぶりの優出でこちらも地元蒲郡のモーターボート記念以来で当時は準優勝と悔しい思いをしておりその時の悔しさも晴らす優勝となりました。
 その年の賞金王でも注目のエース機をゲットしながらインフルエンザで帰郷となりその後は低迷、若かりし頃はスピードターンで鳴らした選手ですが年齢と共に師匠大嶋一也に近い内寄り志向へと変化していきました。
 父親は元競艇選手、弟はオートの選手で、仲口自身もかつて週刊少年サンデーで連載していた河合克敏(代表作は帯をギュッとね他)の「モンキーターン」の主人公波多野憲二(モデルは濱野谷憲吾)のライバル洞口雄大のモデルとしても有名です。

自分はこれを当時現地で雨の中見てました。

茅原悠紀(岡山)
 2012年徳山新鋭王座でG1初優勝を飾った岡山のホープ。
 この年はダービー、チャレカ、賞金王と3連続でSG優出しこの年から賞金王のトライアルが2部制になりトライアルは1stステージからスタートし見事トップ通過、2ndステージはしぶとい走りで2走2着4着とまとめて3戦目1号艇を手にするも白井英治のまくりに屈し3着になるも優出。決定戦では強い向かい風の中6コースから最内を突き抜けて見事SG初優勝、表彰式では白鵬(横綱)に祝福されました。
 翌年もグランプリの6名に残り、その後も活躍を見せながらもSG優勝はこの賞金王の1回のみと物足りない状況が続きましたが、昨年はSG6大会優出と安定感抜群の活躍を見せており、あの賞金王以来のSG優勝が期待されます。
 かつては事故も多かったのですが白井英治の道中戦を参考にしたと公言するようにスピード一辺倒のレースから駆け引きやライン取りを意識するような道中戦とエンジン出しが安定してきたのも飛躍の一因と思われます。
追記:7/28の大村の第29回オーシャンカップで9年7ヶ月ぶりとなる2回目のSG優勝を飾りました。

当時白井英治の完全優勝がかかったレースでしたが太田和美が初めて3カドをやったレースで菊地が突き抜けそうな所を茅原が最内を突き抜けて優勝

2015年


 この年は桐生順平、山崎智也(オールスター、グラチャン、グランプリ)、石野貴之、篠崎元志、守田俊介、笠原亮、長田頼宗がSG優勝。初優勝は桐生、守田、長田で桐生は2年後にグランプリを制し、守田も長らくSGに近い男と言われてましたがこの年にSG初優勝、そして3年後にもダービーを制しました。
 蒲郡のメモリアルでは篠崎元志と峰竜太の壮絶なデッドヒートが有名でこのレースも語り継がれるレースの一つですがこの年は山崎智也が制した大村のオールスターで久しぶりのSG薄暮開催など新しい試みもあった年でした。
 後は児島のマスターズで今村豊が超抜モーターを相棒に完全優勝を果たしています。

長田頼宗(東京)
 東京支部の若手、シリーズ戦でSG初優出を果たし松井や瓜生らを相手に堂々とイン逃げを決めてSG初優勝。
 その後もSG優出やG1優勝を度々果たしており東京支部の看板選手の一人として定着しました。
 レースが終わって不甲斐ない時はSNSで謝罪するなど誠実な人柄も目立ちます。

長田のシリーズは最後の方

2016年

 この年は坪井康晴、平本真之、山崎智也、石野貴之(オーシャン、チャレカ)、菊地孝平、瓜生正義(ダービー、グランプリ)、今垣光太郎がSG優勝。初優勝がいない年でした。
 この年のトピックスはそんなにないんで特に触れる事もないんですが、瓜生正義がようやく賞金王覇者となりました。

この年のSGダイジェスト

2017年

 この年は桐生順平(クラシック、グランプリ)、石野貴之(オールスター、グラチャン)、峰竜太、寺田祥、深川真二、毒島誠、新田雄史がSG優勝。初優勝が峰、寺田、深川といずれも記念複数優勝者。峰は言わずもがな昨年は24場優勝と通算100VをSG復帰戦となった蒲郡のダービーで勝つ一方で21年のグランプリでは妨害失格で複数艇を巻き込んで3連単不成立の元凶として41億返還という醜態をさらすなど良くも悪くもド派手、寺田は同支部の白井同様SGに近い男の一人で強力モーターを武器に同支部の白井とワンツーを決め優勝した3年後下関のメモリアルでは低調モーターを整備で一変し超抜に仕上げて2度目の優勝、深川は佐賀の上瀧らの系譜を継ぐ内寄り志向の選手で平和島ダービーで6枠ながら2コースで差しを決めて優勝し3年後の平和島のシリーズ戦でも優勝しました。
 この年は年末の大村のクイーンズクライマックス(旧賞金女王決定戦)で遠藤エミ(後述)が完全優勝を果たしました。

2017年のSGダイジェスト

2018年

 この年は井口佳典、中島孝平、白井英治、毒島誠(オーシャン、メモリアル)、守田俊介、馬場貴也、平尾崇典、峰竜太がSGを勝利。初優勝は馬場のみで馬場も芦屋のチャレカの優勝が記念タイトル初。その後は順調にSG優勝を積み重ね名実ともにトップレーサーとして活躍。日本レコード男と言われるようにスピードターンを武器に一般戦を主戦場として活躍してましたがこの優勝がきっかけで大きく飛躍しました。
 この年は徳山で64年ぶりとなるSGが開催(グラチャン)され、SG3連続優出となった白井英治が師匠今村の前で優勝。表彰式では今村、寺田と共に山口支部の優勝表彰となったり、毒島誠がナイターSG連覇(前年下関チャレカ、若松オーシャン、丸亀メモリアル、翌年も大村のメモリアルでナイターSG自体は4連覇達成)、グランプリを制した峰竜太がグラチャンからメモリアルでSG準優勝戦3連続での賞典除外(選手責任失格2回、不良航法)などこの3名がこの年のSG戦線での主役だったと思います。
 この年からマスターズの出場年齢が48歳以上から45歳以上に引き下げられました。

色々あった年でしたが個人的には徳山のグラチャンの今村の喜びようが印象的でした。

2019年

 この年は平成から令和に元号が変わった年で吉川元浩(クラシック、オールスター)、柳沢一、瓜生正義、毒島誠(メモリアル、ダービー)、石野貴之(チャレカ、グランプリ)、馬場貴也がSG覇者です。初優勝は柳沢のみ。
 この年はあんまり語る事もないんですが、石野貴之が大阪支部では久しぶりのグランプリ覇者(09年松井以来)となり、SG連覇が3名も出るなど極めて珍しい年でした。

柳沢一(愛知)
 2006年江戸川MB大賞でG1初優勝、その後も2014年に東海地区選手権を制している愛知支部の中堅選手。
 師匠の原田幸哉(現長崎支部)同様に鋭いスタートを武器にこの年多摩川のグラチャンでは優勝戦1号艇で.01の一世一代のスタートでSG初優勝。
 師匠原田に祝福され、表彰式では同じ愛知出身のコスプレイヤーえなこに祝福され、続く常滑のオーシャンカップでも準優勝と選手生活で最も充実した1年を過ごしましたがグランプリのトライアル初戦で妨害失格に終わりました。
 その後も22年唐津グラチャンで優出と愛知支部も中堅クラスのトップ選手として活躍しています。

確か5月に元号が変わりました。

2020年

 この年は2月下旬頃から中国で猛威を振るい出した新型コロナウイルスが世界的に流行し、全世界が未知のウイルスに対して自粛を余儀なくされました。
 ボートも無観客での開催がしばらく続いてこの年は吉川元浩、篠崎仁志、徳増秀樹、峰竜太(オーシャン、グランプリ)、寺田祥、深谷知博、毒島誠、深川真二がSGを制しています。
 初優勝は篠崎仁志、徳増、深谷の3名で、深谷は22年に鳴門のチャレカ、23年にシリーズ戦を優勝しており師匠服部幸男の後を継ぐ静岡のエース格になりました。
 グランプリの峰とクライマックスの平高と共に.01での優勝という珍しいケースが発生したりもしました。
 あとは10月に今村豊が引退し、一つの時代の終焉を迎えることとなりました。

篠崎仁志(福岡)
 2012年賞金王シリーズ戦、2015年メモリアルを制した篠崎元志の弟で2013年に最後の新鋭王座を制しその年は福岡周年も優勝でブレイク。
 その後も着実にG1を優勝、SG優出などを重ねて住之江のオールスターで優勝戦1号艇でしっかり逃げを決めてSG初優勝。兄弟揃ってSG覇者となりました。
 ただ昨年はシリーズ戦にさえ出られない体たらくと絶不調、今年もここまで元気がなく復活が待たれます。

兄弟揃ってSG優勝は史上初だった記憶

徳増秀樹(静岡)
 静岡のベテラン、G1自体も2010年の浜名湖周年と遅咲きでSG初優勝は強力モーターを手にした宮島のグラチャン。堂々予選トップで通過し準優勝戦もしっかり逃げを決めて優勝戦ももう一つの強力モーターを手にした上野真之介(佐賀)を寄せ付けず堂々の逃げ切り。
 マスターズ世代になってのSG優勝とベテランの域に入りながらますます元気、強気なレーススタイルを武器に活躍しています。
 ラブライブ!のジャンパーを来たりヘルメットにFateStayNightのライダーのイラストが描かれていたりアニヲタとしても有名です。

確かこの時はまだFateのメットだったはず

2021年

 この年は石野貴之、峰竜太、前本泰和、濱野谷憲吾、原田幸哉、平本真之、辻栄蔵、新田雄史、瓜生正義がSG優勝。前本が約7年半、濱野谷が14年4ヶ月、原田が11年9ヶ月、辻が約16年ぶりと久々にSGを制した選手が多く出る珍しい年でした。
 グランプリでは前述した峰竜太含む4艇が失格でSG優勝戦史上初の3連単不成立という珍事が発生し、翌年峰は予想屋絡みのトラブルで出場停止と相成りました。

41億返還は悪い意味で未来永劫語り継がれそう

2022年

 この年は遠藤エミ、原田幸哉、池田浩二、椎名豊、片岡雅裕、馬場貴也、深谷知博、宮地元輝、白井英治がSGを優勝。
 初優勝は遠藤、椎名、片岡、宮地で中でも遠藤は女子史上初のSG優勝と歴史に名を刻みました。片岡はメモリアルはFの繰り上がりでの優勝でしたが翌年も三国のチャレンジカップを優勝しています。
 池田浩二が8年半ぶりにSG優勝を果たしたりしてますが、この年はメモリアルの新田、白井のみならずグラチャン準優の秦、オーシャン準優の徳増、グランプリトライアルの山口剛、丸野、女子王座の實森などなどビッグレースでのスタート事故が多発した年でした。
 そんな年のグランプリを制したのがSG選出除外でありながら獲得賞金7位でグランプリに出てきた白井英治で1stステージからしぶとく勝ち上がりSG優勝戦選出除外でのグランプリ制覇という前人未到の偉業を成し遂げ、引退した師匠の今村豊が現役時に自ら被る事が出来なかった黄金のヘルメットを被る姿は昔からの競艇ファンは涙なしでは見られない感動の光景でした。
 そのせいか翌年からSG、G1の優勝戦準優勝戦でのスタート事故罰則が強化され、これにより白井のような賞金が足りていればグランプリに出られるという例外がなくなり最初で最後のSG選出除外期間でのグランプリ優勝という誰にも破られることがない記録が生まれました。(優出自体は11年の田中信一郎、13年の篠崎元志以来3人目)
 女子初のSG優勝など色んな意味で記録ずくめの1年でした。
 あとは4月に山崎智也が引退し、着実に時代は移り変わっているようです。

遠藤エミ(滋賀)
 現役最強の女子選手、17年大村で賞金女王決定戦を完全優勝、女子王座を幾度と制した男勝りの女傑で大村のクラシックで堂々の予選トップ通過、準優も逃げて優勝戦もトップスタートを決めて寺田千恵のSG優出から21年後に見事女子初のSG優勝を成し遂げました。
 その後のオールスターでは同じく女子の平高奈菜、翌年のオールスターでは倉持莉々が優出と遠藤の優勝が女子選手に私達もやれるんだと勇気を与えました。
 翌年には津のレディースチャンピオンを制していますが、混合戦ではあまり元気がないようです。

水神祭に寺田がいたのも何か運命的なものがありましたね

椎名豊(群馬)
 前年大村のG2を制した群馬の新星、尼崎のオーシャンカップで強力モーターを相棒にトップ通過、準優勝戦も逃げてSG初優出、優勝戦もしっかり逃げて優勝。4月に引退した師匠山崎智也の後を継ぐのは俺だと言わんばかりの勝利でした。
 翌年は琵琶湖の周年でG1初優勝と着々とトップレーサーとしての地位を固めつつあります。

宮地元輝(佐賀)
 佐賀支部の重量級選手、最近は最低体重の52で出てくるなど気合あふれる走りが武器。かつては地元周年でFなど挫折もあったがこの年に福岡周年でG1初優勝。
 この年のシリーズ戦でSG初優出、優勝戦は3コースから鮮やかなまくり差しを決めてSG初優勝。ナイターキング毒島誠のナイターSG優勝戦1号艇連勝記録を止めました。
 翌年は大村のG2優勝、福岡メモリアルで優出、今年は多摩川のオールスター、尼崎グラチャンでも優出と佐賀を代表する選手の一人になりました。

 大村で始まり大村で終わった1年、発祥地での賞金王は史上初でした。
大村がSG開催常連なんて昔じゃ考えられないですね。椎名のオーシャンと宮地のシリーズ戦はこちら。

2023年

 この年は土屋智則、石野貴之(オールスター、グランプリ)、磯部誠、羽野直也、馬場貴也、峰竜太、片岡雅裕、深谷知博がSGを制しています。
 初優勝は土屋、磯辺、羽野と3名。土屋は今日優勝戦が行われたグラチャンでSG2回目の優勝を果たしたので一発屋卒業です。

磯部誠(愛知)
 池田浩二の弟子、愛知の伸び盛りの有望株。2020年琵琶湖のヤングダービーでG1初タイトル、その後は2022年の地元常滑で東海地区選優勝、丸亀周年優勝と勢いに乗り年末の大村のグランプリでSG初優出(3着)。
 翌年は徳山で5年ぶりに開催されたグラチャンで堂々の予選トップからの王道パターンで優勝戦もイン速攻を決めるも強力モーターの石野貴之の猛追を受けながらもなんとか凌ぎきりSG初優勝。
 児島のオーシャンカップではSG連覇かと思われた所を羽野直也(後述)に敗れ準優勝。三国周年優勝、グランプリも2年連続3着と新鋭チャンプの名に恥じぬ走りで愛知の代表選手の一人になりましたが今年はここまで不振に陥りSG、G1での活躍も見られぬままです。

徳山のグラチャンは中盤

羽野直也(福岡)
 2017年の大村周年で超抜モーターを武器にデビュー3年5ヶ月でG1初優勝を果たしたライジングスターで、その後も2021年に徳山ヤングダービー優勝、翌年は若松周年、平和島周年とG1優勝を重ね初のグランプリ出場を決めました。
 児島のオーシャンカップでは5号艇ながら優勝戦は1号艇馬場と2号艇茅原の大競りの間隙を付いた磯部誠の上を強烈なまくり差し一閃でSG優勝戦史上最高配当の3連単16万オーバーのおまけ付きとなるSG初優勝を飾りました。
 この年は3月の芦屋周年優勝戦でフライングを切り、G1レースから遠ざかる事となりましたがSG優勝で2年連続のグランプリ出場を決めました。
しかし今年は怪我や抽選運に恵まれず出走回数不足であわやA1陥落の危機に陥りそうになるなど不振を極めており踏みとどまれるかどうかの正念場を迎えています。

椛島の実況がキツすぎる

2024年

 現在進行形なのでSG覇者だけ、毒島誠、定松勇樹、土屋智則(6/30現在)

定松勇樹(佐賀)
 峰の弟子上野真之介の弟子。前年の芦屋オールスターでSG初登場、節一仕上げのモーターを武器に予選トップ通過、準優もしっかり逃げ優勝戦もSG初優出とは思えない堂々とした逃げでSG初優勝を飾り、史上4番目の若さでのSG優勝となりました。
 今後の飛躍が期待されますがSG連覇を狙った尼崎グラチャンでは初日に負傷してしまいました。

2004年が田村で、2024年が定松と20年周期でなんかあるんですかね

というわけで30年を振り返しました。
最後に個人的に覚えているSGを勝てそうで勝てなかった奴らでも振り返りながらお別れです。

おまけ

吉田稔(群馬、引退)
 エース機エースボートのセットで96年多摩川グラチャンで猛威を振るい予選トップ通過を果たすも準優勝戦ではかつての賞金王覇者高山秀則(引退)に敗れ優勝戦は6枠。優勝戦も高山が逃げて悔しい2着に終わりました。
 ここ30年くらいでエース機エースボートのセットなんてSGでは超のつくレアケースでこれで勝てないのだからSGとは縁がなかったということでしょう。

荘林幸輝(熊本、引退)
 元祖無冠の帝王、SG19回優出も優勝なし。幾度となく頂点に近づいたが勝てないまま98年の住之江賞金王シリーズ戦が最後のSG優勝戦となりました。
 引退後は教官をやっています。SG初優勝までかかった優出回数は白井英治の14回が現在最長で次に峰の11回、烏野賢太、瓜生正義他の10回だったと記憶してます。

岡本慎治(山口)
 90年代後半から00年代半ばまで今村豊と共に山口を支えてきた男。SG初優出は三国のオーシャンカップで多摩川のMB記念では優勝戦1号艇も同支部の超抜モーター大賀広幸と1マーク大競りの末両者共に失格。
 翌年は賞金王に出るほどの活躍でG1優勝も通算10回とSG優勝こそありませんが今村だけではないという事を証明し続けてきましたが寄る年波に勝てず今はA2暮らしです。

瀬尾達也(徳島、引退)
 徳島のスタート野郎、とにかくスタートが早くF2でのSG優出もありながらも最後まで優勝には届かず数年前に引退。
 G1自体も10回優勝するなど徳島のトップ選手でした。

新美恵一(愛知、引退)
 93年の新鋭チャンプ、G1自体も10勝してる愛知のトップ選手。市川哲也が完全優勝した多摩川のMB記念では優勝戦1号艇で優勝のチャンスを迎えるが市川のツケマイに屈し続く常滑のダービーでは予選トップ通過も準優勝戦で敗れ悔しい思いを味わいました。
 昨年8月に引退。06年蒲郡周年で正木聖賢との死闘は有名ですね。

正木聖賢の蒲郡周年がそれ

川崎智幸(岡山)
 上瀧、烏野、濱村、倉谷ら60期のトップ選手で前述の池上裕次との戸田ダービーのデッドヒートで有名だが川崎自体もG1優勝7回と岡山の代表選手の一人でした。SG初優出は96年児島の笹川賞。
 息子も競艇選手になって親子共々元気に頑張っています。

寺田千恵(岡山)
 2001年唐津グラチャンで女子初のSG優出を果たした岡山支部の女王、優勝戦は地元の上瀧和則の進入の駆け引きにハマり風速10mの荒れ水面で80近い起こしを余儀なくされ2コースの植木通彦にまくられて敗北。
 優出自体も凄いのに準優勝戦では逃げて優勝戦1号艇(当時は抽選)を手にしたのも本当に当時は凄かったんですよ。
 2007年には強風の荒れ水面での徳山女子王座で優勝、2010年の下関の女子王座でも優勝しており女子のトップ選手として今なお健在です。

今村暢孝(福岡)
 ご存知インの鬼、SG初優出は97年若松MB記念。SG優出は5回で準優勝が2回。地元福岡の総理大臣杯では選手班長でありながら優勝戦は鬼気迫る前付を見せ機力劣勢の1号艇今村豊(この節今村はモーターに手を焼き整備を重ね優勝戦はシャフト交換するくらい酷かった。)を追い詰め2艇Fで繰り上がった今村に2マークにじり寄るも差し届かず準優勝。
 2016年には九州地区選手権を制するなどG1も5回優勝がある。

村田修次(東京)
 2004年若松のオーシャンカップでSG初優出で優勝戦1号艇を手にするも田村隆信のまくりに敗れた。2020年には津のマスターズで優勝。

林美憲(徳島)
 SG2回の準優勝の経験があり、2010年に四国地区選手権でG1初優勝を果たした徳島のいぶし銀。
 江口晃生が優勝したオーシャンカップでは超抜モーター江口に食らいつくも振り切られ準優勝に終わった。

平田忠則(福岡)
 80期の当時の出世頭、SG初優出も白井と一緒だったが当時F2の白井が6枠で平田はSG初優出が優勝戦1号艇という絶好の大チャンスを迎えたが優勝戦は滝沢に一まくりで敗北。
 その後はザウルス持ち込みで出場停止など色々あったがG1自体は複数回制しており2010年の大村のグラチャンでは同期白井と優出し前日の優勝戦出場インタビューで白井とハイタッチを交わす姿が見られた。
 優勝戦では珍しく6号艇で前付を敢行し3コースから立ち回り2マークで湯川ににじり寄るもあと一歩届かず準優勝に終わった。

重成一人(香川)
 白井、平田と同期の80期、2009年多摩川の総理杯でSG初優出、G1自体も6回優勝しており香川のトップ選手。
 2011年賞金王トライアル最終戦で6号艇からインを取り逃げ切ったレースは未だに記憶に残っている方も多いかもしれません。
 翌年は尼崎のオーシャンカップで予選トップ通過も準優でF、その後は2016年にSG連続優出をし久々に賞金王の舞台へ駒を進めるも1stステージで敗退。
 その後2020年には傷害容疑で逮捕されその後不起訴になるも長期の出場停止に、しかし昨年福岡のメモリアルで予選トップ通過を果たした。
 だが準優で宮地のまくり差しに敗れ2着、優勝戦3着という悔しい結果に終わった。

吉田俊彦(兵庫)
 2010年尼崎周年でG1初優勝を果たした兵庫のトップ選手。2012年芦屋グラチャンでは堂々の予選トップで優勝戦1号艇、しかし2コースから太田和美の巧みな差しの前に敗れ去った。

川北浩貴(京都)
 2012年福岡ダービーで圧倒的な強さでSG優勝戦1号艇、しかし優勝戦はうねりに負けたのか1マーク流れ丸岡に差されて無念の準優勝。
 2003年にG2秩父宮妃記念を制しているがG1優勝は未だにない。

谷村一哉(山口)
 2014年若松MB記念でSG初優出、準優唯一逃げを決めて山口勢が内側を固める事となった優勝戦で1号艇を手にしたが同支部の白井の鬼神の如きタッチスタートからのまくりの前に敗れ去った。
 3年後の寺田祥が優勝した若松メモリアルでJLCの勝利者インタビューに居合わせた白井英治から次は谷村の番と言われながらもSG優勝は未だにない。
 2016年に徳山周年で嬉しいG1初優勝、宮島地区選でG1連続優勝と実力は申し分ない。

西山貴浩(福岡)
 97期の開会式賑やかし要員だったが2015年の賞金王シリーズ戦で嬉しいSG初優出、2020年徳山ダイヤモンドカップで嬉しいG1初優勝を果たし平和島グランプリでは決定戦2号艇まで上り詰めSGに近い男の座を手にしたがそれ以降SG優出もなく池田浩二に弟子入りしたが中途半端な選手のまま後輩たちに追い抜かれており選手としては岐路に立たされてる印象がある。
 今年唐津ダイヤモンドカップで久々にG1優勝、SGを勝つならもうなりふり構わず今村暢孝みたいなスタイルに転向した方がSG勝てそうな気もするが。

前田将太(福岡)
 こちらも福岡の2番手グループの記念選手、2021年の福岡周年で嬉しいG1優勝を飾った。SG自体も4回くらい優出しているが1号艇がまだない。
 特別戦自体は2015年に浜名湖のMB大賞での優勝がある。西山同様福岡支部でSGに近い男の一人。

上平真二(広島)
 50手前にして三国マスターズで嬉しいG1初優勝、2020年に大村ダービーでSG初優出、2022年に唐津グラチャンで超抜モーターを武器に池田浩二を追い詰めるもあと一歩及ばず。この年はF2ながら常滑のダービーでも優出している。
 50過ぎた現在も元気に広島支部を引っ張っている。本人はYouTuberとしても活動しておりチャンネルも持っている。

優勝こそならなかったものの強力モーターを相棒に池田をあと一歩追い詰めた

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