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心も、言葉も、乾かしたほうがいい。

また、低気圧の話から始めてしまうのですが。ここ最近、空気が重たくて低空飛行の日々を送っています。この間の夜、体調的にも気分的にもなかなかつらくなってきて、布団の中で「低気圧 対策」「低気圧 体調」などと検索し続けていたのですが、「体の湿気を取ってくれる食べ物が良い」という情報を見つけました。東洋医学の考え方のようですが、体内にも湿気が溜るなんて。取っていきたいものです。

畑を始めてから、雨の大切さをひしひしと感じるようになりました。雨をもらったとたんに葉を大きくしていく野菜や雑草の姿には何度も驚かされました。家の中で雨音を聞く夜が好きですし、雨上がりの朝の透明さはもっと好き。だけど、毎日雨や曇天が続くと畑は急にじめじめとして元気がなくなっていくし、心も体もじわじわ重たくなっていく。良くも悪くも、生活と自然のサイクルがつながっているということですね。

それから文章を書いているときによく思うのが、文章はよく乾かしたほうがいいということ。気分も、言葉も、気を抜くと湿気が入り込んでくるんです。「夜に書いたラブレターは、朝読み直したほうがいい」というたとえがありますね。個人的な解釈ですが、やっぱり夜のほうが感情とか情緒的なものをのせやすい。一概にダメなこととは言い切れませんが、感情で書き過ぎると文章が重たくなってしまうことがあります。

もしも本当のラブレターなら、多少重たくたって良いかもしれません。でも、不特定多数の人に読んでもらうような文章は、できるだけ軽やかであってほしい。さらりとページをめくって、すっと受け止めてもらえて、そっと心の中にしまってもらえるような、軽やかさが私はほしいです。だからなるべく、夜に書いた文章はひと晩寝かせて乾かして、朝になったら余分な水分をとるようにしています(例によって時間がなくひと晩置けない場合は、書きながら風を送って乾かしていく)。

そんなことを言いながら、私のnoteもSNSもどうしても湿気が入り込んできてしまいがちなのですが。本当は、心にも、言葉にも、きちんと日の光を当てて、風を通して、カラリとさせていたいと思っています。今日出かけた帰り道、久しぶりに日が差して、スピッツの爽やかな曲たちをかけていたので、ひと筋の光と風を通せた気がしています。

8月も残り半分。これ以上湿気が溜らないように、できるだけ窓を開けて過ごしていきたいです。低気圧苦手チームの皆さん、無理せずといってもなかなか難しいですが、一緒に少しずつ浮上していきましょうね。明日は今日より少しだけ、空気が軽やかになっていますように。

今日畑に行ったら、急に秋の色が広がっていてびっくりしました。「北海道は、お盆を過ぎたら秋」。ここ数年の中でいちばん、その言葉がぴったり当てはまるお盆明けを感じています。畑の話を書きたくて書き始めているのですが、同時に〆切祭りも迎えてしまい、いつ完成できるでしょうか。今日はトウキビがたくさん採れたので、明日みんなにおすそ分けする予定です。



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