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2023年クイーンS予想

暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?今年はコロナの影響もだいぶ緩和されて色んな楽しみがあると思います。海に行ったり友達と旅行に行ったり声出しの夏フェスなんかもたくさん開催されるかもしれません。


でも忘れてはいけない。夏競馬のことを。


そう、今週末この暑い暑い夏よりもさらに熱いレースが開催されます。その名も

クイーンS

私にとってG1に等しいと言っても過言ではありません。

え?お前暑さで頭やられちゃった?と思ったそこのあなた。まぁまぁまぁ、落ち着いて下さい。誰しも思い出のレースの一つや二つあることでしょう?私にとってこのクイーンSこそがその「思い出のレース」なのです。


このレースへの思い

まずはじめと言っては何ですが、私が何故そこまでこのレースに思い入れがあるのかを語らせていただきたいと思います(もちろん自分語り的なところになってくるので予想が見たい方は飛ばしてもらって構いませんが読んでくれると嬉しいです😊)。

出会いは一頭の馬でした。自分は競馬を始めて二年弱になりますが、その中で一番応援していた馬がいます。

その馬の名はテルツェット。

4連勝でダービー卿CTを勝利した時のテルツェット(netkeibaの記事より引用、画像から該当記事へ飛べます)


小柄な馬体ながらも父ディープインパクト譲りの末脚が魅力の牝馬で、その得意の末脚で後方から一気に駆け上がる姿に本当に魅了された一頭でした。

そんなテルツェットですがダービー卿CTの後のヴィクトリアマイルでは惨敗。連勝が止まってしまったわけですが、その復帰戦として選ばれたのがこのクイーンSなのです。

もちろん私はテルツェットを応援しようとテルツェットが勝つだろうという予想で馬券を買いました。3連単、馬単はテルツェット頭固定、馬連やワイドもテルツェットを入れ、単勝もテルツェットで買いました。今考えたらフォーメーションも何も組んでいなくて恐ろしい馬券を買ったものです。しかもその時賭けた金額は「1300円」。お金が無かったのです。が、しかし…

本命馬券
追加で購入した馬券

これが見事に的中し、1300円がなんと「24,450円」に化けたのです。

当日はレースを観ていて、テルツェットは最終コーナーで後方にいたので正直諦めかけていたんです。でもその小柄な馬体を活かしてスルスルと他馬の間をすり抜けクビ差で勝利してくれました。そのレース内容もさながら、手綱を取ったルメール騎手が初の函館重賞勝ちを果たし、自分も競馬を始めてから初めて重賞で3連単を当てる事ができたので本当に忘れられないレースとなり、同時にテルツェットをさらに応援するようになった忘れられないレースとなりました。

そして、時は1年後まで進み、次のクイーンSの年がやってきました。ここまでテルツェットは3戦して3敗、クイーンS後のエリザベス女王杯では距離の問題か奮わず、次走中山牝馬Sでは斤量がこたえたか掲示板がやっと、そしてヴィクトリアマイルでは前が止まらず厳しい展開で惨敗と中々結果を出せない中クイーンSに出てきました。それでも2番人気に推され鞍上も池添謙一騎手となり連覇もかかっているこの一戦。私も縋る思いで馬券を買いました。もちろんテルツェットを中心に今回はフォーメーションも込みで買ったものの、もちろんお金がなかったので「3200円」で勝負しました。その結果…

去年のクイーンSの馬券

3200円が「162,440円」に大化けしました。

元々去年のクイーンSはウォーターナビレラという阪神JF3着、桜花賞2着の馬が単勝2.2倍の1番人気に推されており、2番人気のテルツェットが6.7倍とウォーターナビレラは出走馬の中ではかなりの人気でした。それもそのはずウォーターナビレラは鞍上武豊騎手、斤量は52kgと好条件が揃いすぎていたのです。友人にも絶対ウォーターナビレラと言われましたが、それでも絶対にテルツェットは来ると言い張って曲げなかったのを覚えています。それにウォーターナビレラは個人的に過去傾向から距離が長すぎると踏んでいました。

その結果、予想通り1番人気ウォーターナビレラは途中で勢いを失い、テルツェットが内の狭いところを抜けてハナ差で差し切ってくれたのです。この時2着は前クイーンSでも人気薄で3着に入ったサトノセシル(この馬にもいつも助けてもらって感謝している)で元々3着で考えていたものをパドックを見て状態が良さそうなので評価を上げた一頭でした。また3着のローザノワールは反対にパドックで評価を下げ3着までと予想していたのがピタリとハマり少額で大勝ちを果たすということを成し遂げることができたのです!しかも初めての10万超えの払い戻しでした。

この時、もしテルツェットが差し切ってくれなかったらサトノセシル頭の馬券は買っていませんから当たっても馬連だけだったことを考えると本当にテルツェットに感謝しかありません。もちろんこのレースも忘れられないものとなりました。

ここまで読んでくださった方は分かっていただけると思いますが、このクイーンSというレースは自分にとって最大の推し馬であったテルツェットとの思い出のレースでもありなおかつ競馬を始めて毎年当てているレースなのです。

そして、今年私はこのレース、

3連覇がかかっています。

残念ながら賭ける事は叶いそうにありませんが(金が無い)、予想はどうしても当てたい!

登録抹消され繁殖牝馬となったテルツェットが2連覇したこのレースをこれからも連覇していきたい、と強い意気込みを持っています。

あれからさらに知識を蓄えた自分、十分に自信があります。

クイーンS、勝ちたいなら俺について来い!

と声を大にして言うことはできませんが、いつもよりは自信があると思っていただいて構いません。

前置きが長くなりましたが、これから予想をしていくので是非参考にして頂けるとありがたいです!

クイーンS考察・予想

さて、前置きを読んでいただいた方はお待たせいたしました。飛ばしてきたよという方も記事を読んでいただきありがとうございます。さっそくクイーンSの予想に入っていきたいと思います。

まず、考えるのはペースについてです。今回の出走馬の中で逃げたい馬は、

2番ウインピクシス、3番ライトクオンタム、9番グランスラムアスク

この三頭だと考えています。もちろん予想なのでジネストラあたりが逃げてもおかしくないとは思いますが過去10年で札幌で行われたレースを観てもほとんどがスローかミドルペースだったため今回は

ミドルペース

予想で行きたいと思います。

ではミドルペースではどのような馬が活躍するのか、まず脚質ですが

差し、追い込み馬が活躍しています。

もちろん逃げ残りは見られるものの、これはスローペースでも同様の傾向が見られ、札幌は洋芝でタフ+直線も短いので前が多いだろうと考えると仇になると思っています。

次に血統ですが、

サンデー系は必須です

洋芝だから馬場が重くサンデー系は不利というイメージがありますが過去10年のうちミドルペースで行われた札幌競馬場の同レースで馬券内に入った馬には父もしくは母父にサンデー系が入っており、さらに詳細に見ると

中長距離のサンデーもしくはサンデーサイレンス

が必須であることが分かりました。これはスピードだけでなくタフな馬場に対応するパワーやスタミナも必要であるからと考えられます。

また、これだけでは完璧とは言えません。これに加えて、

芝短距離もしくはダート(特に短距離ダート)で活躍した馬との掛け合わせが良い

という点に注目です。芝1800mという中途半端な距離ではマイルのスピードそして中距離のスタミナやパワーのどちらも兼ね備えてないと厳しく、特にミドルペースになるとそれに加えスピードが必要になってくることが過去傾向から分かりました。これは次に書かせていただくことにも通じてくるのですが、血統的な面では中長距離のサンデー系もしくはサンデーサイレンスの血とスピードを強化された血を合わせ持つ馬が有利だという点に気をつけなければいけません。

そして最後に、どのような距離に適性のある馬が走っているのかという点についてですが、ミドルペースの場合、

マイル(特に重賞)で良い成績がある方が馬券内でよく見られる

ことが過去傾向から分かりました。もちろん2000mの距離を走っていて馬券内にきている馬もいますがその多くはマイルで実績のある馬がミドルペースでは来ていました。このことからも、このペースではスピード的な能力がスタミナやパワーよりもさらに求められるのかもしれません。

以上のことを念頭に印をつけていきたいと思います。

予想

◎ 8 キタウイング
本命は8番キタウイングです。前走オークスはS接触もあり初の2400mという距離もあってうまくいかず、前々走桜花賞も出遅れで前有利馬場ということもあり展開不利が続いていました。調教も良さそうで52kgの斤量差も魅力です。鞍上の江田照男騎手はテリオスベルのように逃げたり差したりと馬にもよると思いますがどのような脚質でも適応してくれると思います。血統的にも父ダノンバラードはディープ系の中でもパワーとスタミナに寄っていて自身も中距離馬として活躍しており、母父アイルハブアナザーは海外ダートG1で成功、母キタノリツメイは勝利こそなかったものの芝ダート短距離で掲示板に入っていることからスピード能力が受け継がれていることが分かり、スピードとスタミナ、パワーの両立がうかがえます。この馬自身の成績も新潟2歳S、フェアリーSとGⅢを二勝しておりそのどちらも1600mとスピード能力や地力は十分であるため期待したい思いも込めて本命としました。

◯ 2 ウインピクシス
対抗は2番ウインピクシスにしました。もちろん前文で言った通り逃げ馬には厳しい展開になると予想されますが、ミドルペースで逃げ馬が勝った例もあり総合的に判断してこの馬を対抗にしました。というのも今回は好条件が揃ったなという印象で近二走はスローペースながらも外枠発走だったためその分最初に勢いをつけなければならず最後に垂れてしまったのかなという印象で今回内枠を引けたのはこの馬にとってすんなり逃げられると思うのでその点がまず有利だと思いました。次いで鞍上が横山武史騎手に乗り替わったことも大きいと思います。斤量的に55はどうか分かりませんが、血統的には、父ゴールドシップは言わずもがな長距離馬、母父ロージズインメイは海外ダートで成功、母コスモアクセスは芝短距離で2勝クラスまで行きスピード能力が継承されていることが分かり、父と合わせるとスタミナ、パワーとの両立が伺えます。また戦績もマイル寄りが得意と見えるので狙える点の多さから対抗にしました。

▲ 12 ミスニューヨーク
3番手は12番ミスニューヨークです。この馬はどうしても後方から脚を溜めるかたちなので展開に左右されてしまうため、近二走は展開がハマらずに良い成績を残せていません。しかし戦績的にGⅢで何度も勝利、馬券内に入っていることから地力はあり、またマイルを得意としています。今回鞍上のMデムーロ騎手とは何度もレースに出ておりそこも安心材料の一つです。血統的にも父キングズベストは海外の芝マイルで成功しており、母父マンハッタンカフェは長距離馬であり配合的にもピッタリと言え、特にキングマンボ系は母方の血を強く引き出すので非根幹距離(1400、1800などの400で割れない距離)に強いマンハッタンカフェとの配合は今回の舞台にピッタリです。今回のミドルペースでは展開もハマりそうですが唯一外枠という点だけが懸念点でうまくポジション取りをして脚を溜められるかがポイントになってきそうです。

△ 11 ジネストラ
4番手は11番ジネストラです。二走前幕張Sでは2着馬に1馬身以上の差をつけ勝利。続く福島牝馬Sでは重賞初挑戦ながらも4着と健闘し地力は十分にあることが分かります。戦績的にもマイル寄りなのは良いのですが、血統的にみると父ロードカナロアは短距離型、母父サンデーサイレンスはもちろんスピードとパワーを兼ね備えていますが母ハッピーパスを見るとマイラー色が強くスピードに特化しているように感じました。そのため1800mという距離が長く、また外枠のためスタミナ不足に陥ってしまうのではないかというところが懸念点にあります。そのため4番手評価としました。

× 6 ローゼライト
抑えに6番ローゼライトです。二走前シドニーTでは先行して勝利、しかし前走函館記念では52kgの斤量だったにもかかわらず外枠だったためかうまく先行できずに惨敗しています。戦績をみても中距離馬のように感じられこの舞台が合うか難しいところで地力的にもどうかという点はあります。しかし、血統的には非根幹距離に強く中距離馬のキズナに母父アフリートは海外ダートマイルG1で勝利し、母エンブレイスはダート短距離で1勝しています。そのため配合的には悪くなく、また内よりの中枠に入れたことからすんなり先行できれば3着には入れるのではないかと考え抑えにしました。

人気馬について

ここからは印に入れなかった想定される人気馬についてみたいと思います。

7 ドゥーラ
現在1番人気になりそうなのがこの馬です。斤量51kgで過去に札幌1800mの重賞を勝っているとなれば人気も頷けます。鞍上も斎藤新騎手が継続するためそこも人気材料でしょう。しかし、前走オークスで好走していることや、血統的な観点から観ても中距離指向が感じられ、またキタウイングと違ってドゥーラは外を通って揉まれずに競馬をすることで好走しているので中枠でうまく脚を溜められたとしても無理に外に出そうとすればそこでロスが生じる可能性があります。そのため今回は個人的には不安材料の方が多く消しとしました。

4 ルビーカサブランカ
次に想定2番人気ルビーカサブランカについてです。鞍上ルメール騎手、馬自体もGⅢで何度も好走と人気の材料が多い一頭です。しかし、血統的、戦績的観点からこの馬も中距離指向に感じられ2000m以上のレースを得意としていることから今回このレースには合わないと思い消しにしました。また全兄のユーキャンスマイルも長距離での実績を持つため合わない可能性が高いと感じます。

3 ライトクオンタム
最後に想定3番人気がライトクオンタムです。斤量52kg鞍上武豊騎手でマイル寄りの戦績も良いと思います。しかし、個人的にはやはり血統的な面で父ディープインパクトがどうかという点が気掛かりです。今回ミドルペースでの想定をしているため、スローペースならもちろん狙える余地がありますが、ことミドルペースにおいては中距離指向のサンデー系が強く、ディープインパクトはスピード、特に主流スピード(クラシックなどで有利な)を継承する種牡馬なので今回のこのレースに合わない可能性が高いと思いました。また逃げ脚質も今回のこのレースでは合わない可能性が高く消しにしました。

最後に

ここまで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございました。今回のレースは思い入れも強く、持てる力を総動員して予想したつもりです。もちろん競馬なので当日何が起こるかは分かりませんが今回の予想はいつもよりかは自信があるので少しでも参考にしてもらえれば幸いです。

それではまた次の予想で(いつになるか分からないけど)お会いしましょう!

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